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ピアノ調律師のワインストック氏は、小さな孫娘のデビーにピアニストに なってもらいたいと考えている。けれどもデビーは大好きなおじいさんのような、世界一の調律師になりたいと思っていた。 そんなある日、世界的ピアニストがワインストックの町でコンサートを 行うことになる。
仕事への誇りや、家族に対する期待や愛情や尊敬、大人の子どもに対する 理解など、優しさにあふれた一冊。ピアノの調律は様々な道具を使う。赤いフェルトを色々と引っ張り出したり、 音がぴたっと合っていく様をみて、子どもの頃はすごくわくわくした。そんな思い出とともに読んだ。
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強く叶えたい夢があるというのはほんとに羨ましい。わたしの人生これでいいのだろうかと暗中模索する日々。将来の夢がたくさんある娘に「おかあさんは大きくなったらなにになりたい?」とよく聞かれるのだけど、言葉を詰まらせてしまう自分が虚しい。つまらない大人だなと思ってしまう。いくつもの夢を語る娘がキラキラして見える。
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帯にもなっている、物語でピアニストのリップマンが語った言葉「人生で自分の好きなことを仕事にする以上に幸せなことがあるかい?」シンプルな物語や絵の中に、ふと立ち止まり自分の心の声に耳をすませるような、深い世界が広がっている。そして、調律の音や、美しいピアノの音色が聴こえてくるようだった。
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『羊と鋼の森』を読んでいるうちに読みたくなって再々読。わたしの手元にあるのはすえもりブックス版だけれど、こちらのほうが新しいのでここにつけます。
読めば読むほどすばらしさがしみてくる本。
今回は、「二年前、よその町に住んでいた息子夫婦が亡くなり、急に小さな孫娘を引き取ることになったときに」というところを読んだときに、この老調律師の悲しみを思って胸がしめつけられるような気がした。
それでも毎日規則正しく、ていねいに暮らすワインストックさん。調律師とは、こういう気質を持つ人こそができる仕事なんだろうなということが伝わってくる。
デビーはそんなおじいさんの気質をまっすぐに受けつぎ、その仕事にあこがれている。それでも孫娘には、もっと華やかなピアニストになってほしいと願うワインストックさん。人間とは因果なものです。
そのあと、ピアニストもからんでの展開は、ひとつひとつすべてのエピソードがいとおしい。胸をつかまれたまま読み終えた。
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【2023.9.26 再々再読】何度も涙がこみあげてきた。
お使いにだしたデビーがなかなか帰ってこなかったとき、ワインストックさんが、何も手につかないほど心配してしまったのは、きっと息子夫婦の事故があったからだよね。2年前だからまだ記憶に新しいのだろう。淡々と描かれていて、はげしい感情などは記されていないのに、行間や余白にさまざまなものが込められていて、読めば読むほどぐっときてしまう。デビーへの愛情。それだからこそ抱いてしまう理不尽な希望。世界一の調律師でそのことに自分でも誇りを持っているのに、孫娘にはピアニストになってほしいという望みを捨てられないなんて、ばかばかしく思えるだろうけど、人間てそういうものなんだなあとも思えていとおしくなる。それを友情と尊敬で包みこみながらも、ほんとうにピアニストになりたい人しかピアニストにはなれないのだということをはっきりと伝えるリップマンさんもすてきだ。
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「羊と鋼の森」を読み、思い出し、再読。
世界一のピアノ調律師、ルーベン・ワインストックとその姿に憧れる幼い孫娘、デビーの物語。
物語はおじいさんと孫娘の朝のシーンから。
淡々と静かで丁寧な朝。
映像が浮かんでくるよう。
全体を通しても、まるで、
静かな映画を見ているようだった。
孫娘をピアニストに育てたいおじいさんと
おじいさんのような調律師になりたい孫娘。
ある日、町に偉大なピアニスト、アイザック・リップマンがやってくることに。
おじいさんは彼のピアノの調律を任され、
その日に請け負っていたパールマン夫人宅の調律をキャンセルしなければならなくなる。
おじいさんは、そのキャンセルのことづてを孫娘に託す。しかし孫娘デビーはその調律を自分が頼まれたと嘘をつき、パールマン夫人宅のピアノを調律しはじめる…。
静かだけれど、熱い想いがこもった絵本。
おじいさんの気持ちもデビーの気持ちもわかる。
リップマンさんやパールマン夫人の人柄も優しく、暖かく、読むと心洗われる。
「もし、ピアノを弾くことが本当に好きな人だけがピアノを教えてくれたら、世界はもうすこし良いところになっているかもしれないよ。」
「人はそれぞれ、自分は本当は何をしたいのかということを、よく考えるべきだと思うよ」
「人生で自分の好きなことを仕事にできる以上に幸せなことがあるかい?」
偉大なピアニスト、リップマンの言葉が静かに心に響く。
時折、立ち止まり、自分に向き合いながら読みたい本。
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両親亡き後、おじいちゃんの元でげんきに育ってますね〜なりたい、好きな仕事が早くに見つかって良かっだですね
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デビーはおじいちゃんの事が大好きだし、ピアノを調律しているカッコいいおじいちゃんを見てピアノ調律師に憧れを持ったんだね
好きなことを仕事にするっていいな
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有名なピアノ調律師のおじいさんルーベン・ワインストックと孫のデビー・ワインストックのほのぼのとした素敵な物語です。
ゴフスタインの挿絵もとても良かった。
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ピアノ調律師とその孫の女の子のお話。
小さい子にとってはかわいいお話、
大人には大切なことを再認識できるお話でした。
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2017.3.21
ピアノ調律師に憧れた時期があった。好きなことを仕事にできることは本当に幸せだな。おじいちゃんと孫娘デビーのお互いへの強く優しい想いが溢れる物語。
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おじいさんのような調律師になりたいというデビーのまっすぐな気持ちがまぶしい.ピアニストと調律師の固い友情も素敵だ.絵もシンプルでありながらとても力強い.
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自分の子どもを自分の思い通りに育てたい、そんなふうに思っている人がいたら勧めたい。
「人生で自分の好きなことを仕事にできる以上に幸せなことがあるかい?」
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図書館本。読売子ども新聞イチオシ100冊から。ピアノ演奏家にさせたいおじいさんと、ピアノ調律師になりたい孫。ピアノを習っている長女もストーリーに入り込んで聞いてました。この本はまだ一人読みは出来ない~と初めからあきらめていたけれど。読み聞かせで一緒にお話の世界を旅できました。
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小学三年生でも読めるかと思いましたが、まだ習っていない漢字にふりがながなくて、読み聞かせしました。
孫にはピアニストになってもらいたいおじいさんと、おじいさんみたいなピアノ調律師になりたい孫娘の話です。
子供の時、将来なりたいものが全くなかった私からすれば、デビーの意志の強さは羨ましい限りです。
職業じゃなくても、何か好きなものやことがあると人生は大きく変わると思います。
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「世界中の何よりもピアニストになりたいと思うのでなければそうはなれない。」
「人生で自分の好きなことを仕事にできる以上に幸せなことがあるかい?」
職業に貴賤はないというけれど、なかなか人はそうは思えないのだろう、デビーの純粋さがよく描かれている。
細かな描写も素晴らしい。