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彼の本もいろいろあるが、その中でもしっかりした本だった。とても深いマインドセット的な話を平易な文章で人生に重要な拠り所を与えてくれる良書だった
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・心を強くすることはできない。心は脳の情報処理のことだから
・失敗が次を作っていることを脳機能的に説明してる
・失敗した記憶が次に生かされてる
脳の機能を、若干仏教チックに説明している本。個人的にはまとまっていて読みやすかった。
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・記憶を出し入れする仕組みは偏桃体と海馬の働きによって生み出される。
・偏桃体は記憶の増幅、減衰を海馬に命じる。
・海馬は既知のもの重要と認識しない。
・増幅した記憶を繰り返し、引っ張り出すことで、前頭前野に認識のパターンができる。
・生存のために(再度失敗しないために)海馬は「失敗」を記憶するようにする。
・記憶は「失敗」が多く含まれる。
・「記憶」は視覚の情報等バラバラな情報が統合してできたもの。
・統合の方法は自分の「意味付け」
・「意味付け」如何では「記憶」は事実とは異なり、嘘をつくことになる。
上記により「記憶」との付き合いかたは、下記の通り。
◆結果論で過去の出来事を後悔しない。
→現在は、過去にベストの選択を積み重ねて出た、ベストの結果。
◆前頭前野を働かせ記憶を評価する
◆前頭前野からの介入に上達する
◆自分に不利になるような統合はしない
◆後悔は無意味と知る。
◆過去の記憶はすべて娯楽にする
人間は欲望を満たすことによって成長する。
自我とは宇宙すべてのものを重要性の順番に並び替える関数である。
脳は記憶のメカニズムと同様に、欲望を満たすことに重要な情報しか受け止めない。
重要度はその人の知識によって決められる。
前頭前野のパターンになってしまうほどたくさんの、自分が重要だと思う情報が外から刷り込まれている。
→テレビを捨てましょう
情動を消し去る3つの方法
①高い抽象度で考える。
②イヤな出来事の記憶に「嬉しい、楽しい、気持ちいい、すがすがしい、誇らしい」という情動感覚を結びつける。
③脳を自己発火させる。(脳のある部分が活発に活動すること)
アファメーションをする。
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「現在は、過去にベストの選択を積み重ね出たベストの結果」
題名の通り、技術的な方法によるイヤな気持ちの消し方が書かれています。イヤな気持ちのほうが強く心に残る理由とか、イヤな気持ちに囚われることのデメリットとか、現代にはイヤな気持ちはもう必要ないこととか、つい読んでしまうようなフックがちりばめられています。
薄い色合いと繊細な線画のメンタルヘルス系の本とは違い、一貫して脳の機能について科学的に書いているのでクサクサした心が安らぐということはないですが、説得力があります。
ですが、何でこんなうさん臭さがプンプンする本を出すのかというのはやはり不思議です。きっと、今抱えている苦しみとか悩みから逃れたくて、宗教やスピリチュアリズムにすがる人が増えないようにという意図があるような気がします。死んでからの来世を待たなくても、現世でイヤな気持ちは消せるんですよ、と言っているのだと思います。
身分が固定され不条理があからさまに存在していた時代では、非現実的なものでなければ現世に理由付けができなかったけど、そこから人は進歩して、その頃には変えられなかったことが今では変えられるようになってきました。非現実的なものにすがらなくても自らの意志と行動で変えられる社会へ、今変えられる社会へ、その方向に少なくとも進んではいます。そんな人類の進歩を彼は全肯定している、なんて考えると心が熱くなるのです。
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なかなか良かった。
オレも実践しようと思う。
ただ、うつ病に対する記述はずいぶん乱暴で、彼の述べる内容が科学的に事実かどうか分からないけど、多くのうつ病患者は怒ると思う。
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「気分がどうしても乗らない。」という経験がある人であれば読みべき。ただし、精神的に健康な人は勘違いする可能性があるので、よく理解して欲しい。
ウツの人は実際辛いのである。問題はその辛さに向かうこと自体が辛いということ。よっていつまでも改善しない。更に外からいくら言ってもほぼ効果は無い。むしろ悪化させる。(ガンバレと言うな、というのはその典型)
結局は本人が気付いて対応することしかない。完治するクスリがあるということでは無いことは肝に銘じるべき。そういう意味では、当事者にとっては良い気づきになるが、関係者にはミスリードになる可能性は指摘しておきたい。(読者の読解力の問題であり、作者の不手際とは言いにくい。)
辛いことがあったら前頭葉に働きかける。日記は忘れるために書くわけだが、その際に前頭葉を使うことになる。すぐに日記を書くのは効果がありそうだ。
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フォトリーディング後、高速リーディング。
久しぶりの苫米地本。
自分の心の支配の仕方、っと言った感じの本。過去の思いでさえも娯楽にしてしまえというようなぶっ飛んだ事を、脳科学的に説得力のある理論で説明。
星四つ。
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人(をはじめとする知能のある動物)の脳は、イヤなこと、予想が外れたときのことを「重要な情報」と判断して記憶する。同じ間違いを繰り返さないために。この仕組みは大昔は失敗=命の危機だったので大きな意義があったが、そこまでの危険が及ばない現代人の社会では、過去の失敗ばかりを集積する機能がいささか過剰な働きをしている状態にあり、「悩みの種が尽きない」「私の人生は失敗ばかりだ」といった感情につながっているのだそうだ。
専門知識が無くてもできる主な対策は以下の通り。
・一つ上の抽象度で考える(前頭前野の理性を使い、視野を上げ、「自分の怒りはまっとうな怒りであるか」と内省的に問い、理由や対策を考える)。
・自分が望んだ選択をする(例え結果として間違ったとしても後悔しなくなる)。
・あらゆる感情を娯楽にする。強く働かせる必要が無い(命の危険が無い)現代社会では、感情を娯楽にしてしまえる余裕がある。
他、うつ病についての覚書。
・うつ病という診断は、会社における錦の御旗。
・「自分がうつ病だ」と決めているのは他の誰でもない。自分自身がうつ病だと決めている。
・「オレはすごい」と思う人にうつ病の人はいない。エフィカシーを上げるとドーパミンとセロトニンが分泌されるので、うつ病の症状(セロトニン不足)にはならない。
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エフィカシーが低いから、心から自分が望む選択を行い、結果を受けとめることができないのです。116
他人に選んでもらったことだから、どんな結果に対しても、「よかった」と顔を輝かせることができないわけです。117
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その人の知識が重要度を決め、人は重要度の高いものしか認識しません。
目の前の世界は、その人が重要だと思うもので成り立っているということです。143
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私は、もっとお腹いっぱいになりたいとか、もっとおいしいものが食べたいとか、自分自身の中から発せられた欲望を満たそうとすることは、決して悪いことではないと考えています。
いざ欲望を満たしてみると、それがつまらないものに映り、それが次の欲望を膨らませていくエンジンになったとしてもいいのです。
人間はそうやって一歩一歩、自分が本当にやりたいことは何か、本当に成し遂げたいことは何かを理解していきます。145
人間は、自らの欲望を満たしてやることで成長する。146
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恐怖や不安におびえる人や怒りの感情に支配される人に共通しているのは、前頭前野を働かせるために必要な2つの最低条件を欠いていることです。その最低条件とは、リラックスしていること、そして抽象空間に対する興味を持つことの2つです。251
リラックスした趣味を持つことはとても大切です。256
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因果はつねに未来にあります。
みなさんを悩ませている過去の記憶がどのようなものであろうとも、それは必ず、「あのとき、こうだったから、よかったのだ」に変わっていくに違いありません。256
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タイトルは「イヤな記憶」を消す技術とした方が内容を示している。嫌な事を思い出して悶絶するタイプの人必読。内容はアンチテレビなど過激な部分もあるがそれを差し引いても素晴らしい。苦しんでいる人には特効薬の様な本。
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海馬は短期記憶。重要とされたものが側頭葉に入れられ、長期記憶となる。生命の危機を避ける為に悪い事ばかり記憶する。知ってる事も記憶しない為予測しない事も記憶する。記憶とは入力するときはバラバラ、引っ張りだすとき(記憶を出す)に自分で組み合わせている(統合する()。扁桃体が海馬の情報処理を増幅したり弱めたりする。扁桃体は強い感情。これが繰り返されると前頭前野に認識のパターンを生み出す(ブリーフシステム)。期待のパターンともいえ、人格を形成する。現在は過去にベストの選択を積み重ねて出たベストの結果。後悔しても後でわかった結果論で考えている。今は失敗と思っても10年後に本当は大正解だった、と変わるかもしれない。怒りを鎮めるには一つ上のゲシュタルトをつくる。自分のせいかもしれないとの内省は前頭前野によるもので情動のゲシュタルトより一段上。情動ではなく、次の失敗を繰り返さない為のありふれた記憶にすれば、トラウマにならない。なぜ結果に対してわざわざ悪い評価を下すのか。理由は、自分の能力に対する自己評価(エフィカシー)が低いから。後悔そのものに意味はない。現在がベストの結果。どんな結果もプラスでとらえる。わざわざ自分に不利になるように統合しない。後悔は無意味。他人による重要だという擦り込みが続くと前頭前野のパターンを作り出し、自我がつくられる。アメリカでは3S政策が行われている(スポーツ、セックス、スクリーン)戦後日本でも行われた。生命の危機に瀕すると、ファイトオアフライト(戦うか逃げるか)という状態におかれる。IQが下がってる。前頭前野からの介入を行ってIQを上げると恐怖や不安から解放される。トラウマを解く脱洗脳の技術がある。情動的記憶が長期にわたるとイヤな記憶に囚われるので、嬉しい、楽しい、気持ちいい、清々しい、誇らしい、という情動な結びつける。アンカリングしていつでも嬉しい楽しい情動を思い出せるようにしておく。
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画期的な内容が書かれている。役に立つも多い。但し、うつ病は仕事を辞めれば治るという点には納得できない。鬱になる原因は人により違う筈だから。仕事が直接の原因ではない人もいるだろう。
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苫米地本にハマって、2冊目。
基本的には、こういう心理状態で(今回だったら「イヤな気持ちを消したい!」と剥き出しの状態)読まないようにしています。本の内容を丸暗記しちゃいそうなので、気を付けています。
はー…とは言っても、苫米地さんの本の影響力はすごいですね。
今回の収穫は、物理世界/仮想世界の認識のお話。そして、イライラする原因=重要度が多いというお話。“刷り込み”の影響の怖いところはそれが刷り込まれていると気付かずに、自分の中に組み込まれてしまっている所かな。
そう自分で書いていて、「苫米地さんの考え方が若干刷り込まれているのでは?」という考えもありますが。そこは若干スコトーマ状態にして、自縛しないようにしてます。
苫米地さんの本の怖いところは、「こうしなければいけない!」と思わせる、強い言葉で溢れているところ。苫米地メソッドを参考程度にするならよいのですが、それを完全に自らのブリーフシステムにしてしまうのは違うような気もします。
でもねー、思考を刷り込まれるのって楽なんだよねー。手っ取り早くて、簡単に依存できるし甘えられるからね。
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今までの人生で体感していた事が科学で証明されている事にとても安心感を覚えました。
そして「時間は未来からやってくる」という事が一番の救いでした。
何故もっと早くこの事に出会えなかったのかととても残念。お勉強は本当に大事です。悩むのは馬鹿だからと肝に銘じます。
文章から苫米地さんの熱くてポジティブな人柄が見えて、その辺りも興味深かったです。
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感情とはある出来事に対して「意味」を持たせているということ。だからマイナスからプラスの感情に変えることができる。全ての感情を娯楽にしよう。