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「実績をあげてから、モノを言え」
職場の上司に、こう言われたことがあります。
それ以上、何かを話したい気持ちになれず。
上司の話を、適度に聞いて流してしまいました。
実績って、何だろう?
売り上げ?
企画立案の数?
たしかに、数字で示せる実績は、大事。
でも、
正直なところ、私は、「実績をあげる」という目標に、あまり気持ちが燃えない。
どこか、冷めて見ています。
そういう姿勢を見透かされているから、「実績あげてから、モノを言え」と、言われてしまうのかなぁ…。
私の話は、愚痴や文句のように受け取られたのかな? と思い、
少し、凹みました。
最近、読んでいる鷲田清一さんの著書「大事なものは見えにくい」の中に、
次のようなことが書かれてありました。
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何をするわけではないが、
じっとそばにいるということがもつ力を評価することを
私たちの社会は忘れている。
例えば、昨今、いろいろな機関で義務付けられている「評価制度」。
そこでは、どんな計画を立て、それがどれほど達成されたかばかりが問われ、
どれだけじっと待ったとか、
どれだけじっくり見守ったかなどということは
評価の対象にはならない。
評価されるのはアクティブなこと、
つまり、何をしたかという行動実績ばかり。
パッシブなこと、
あえて何もしないで、ひたすら待つという受動的なふるまいに注目されることは
およそない。
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営利企業であれば、売り上げをあげなければ継続が難しいし、
社員が何もしないでは成り立たないと思います。
でも、アクティブなことばかりを評価していると、
上面だけのぎすぎすした組織になりそうです。
それは、結局、めぐりめぐって、組織の発展にはならないと思うんだけど…。
私が言っても、説得力ないかな。
そもそも、人と人を比べて評価する(される)方法が好きではないので、
会社という組織は、ちょっと窮屈なのかもしれません。
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鷲田清一さんの最新刊。『噛みきれない思い』の文庫版です。
本書を読んで思ったけど、やっぱり、自分はこのひとが考えているようなことを考えるのが好きなんやなあと。
やさしくて、深くて、思考を促される。いつの間にか「うん、そうやんな」って頷いてしまうような、そんな感覚。
むずかしい部分もあるけど、鷲田さんの著作のなかではいちばん好きかな。やっぱり、鷲田さんはエッセイやなあ。
文庫版のあとがきで書かれている、エッセイ『むこうも降っとる』はほんまに書かれるんやろうか…?ひそかに楽しみにしておこう。
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【再読】
色々な見えないものを”再”確認出来たような気がする。
見えないが大切なものがあると分かっただけでも・・・
成熟とは齢とは関係ない・・・
著者が鷲田 清一(きよかず)・・・
前に読み終えたのが 水口 清一・・・
日本柔道連盟の会長 (上村 春樹氏)ほどではなかったが・・・
内容については、かなり面白いと思った。
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鷲田先生の哲学書は面白いです。初心者の私でもすんなり入り込める。
たこ八郎さんのお墓には、このような言葉が刻まれているそうです。
「めいわくかけて ありがとう」
鷲田先生は問います。どうして、「ごめん」でなはく「ありがとう」なのかと。
そして提起します。
ここで「ありがとう」が意味するものが、『ケア論のコア』につながるのではないかと。
――― 深いですね。
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鷲田清一の単独著書を読むのは本書が初めて。
臨床哲学を標榜するだけあって、日常にマッチした柔らかな語り口で鋭い視点を投げかけてくれる。
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図書館で借りて。
いい言葉にたくさん触れられた。哲学的な難しい部分もあったが、惹きつけられてしんしんと沁みてくるものもたくさんあった。
当たり前として捉えている事の別の見方に触れる事のできる、物事の芯を見つめる本。
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哲学書。自分とは何か、死とは何か、今の教育とは、言葉とは、など、じっくり物事を考え直す機会を与えてくれる本。水筒の話が好きだった。
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まだ、読みかけだけど…
私が存在している理由って何?
という長年悶々と考えているテーマが語られていて
面白い。
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ケアする側の職業に就いている一人として、身の引き締まる思いというか、自分の価値観を読みながらまた再構築していくような気持ちだった。全体的に批判が多いような気がしたが、腑に落ちる部分もあり。この人の考えに全て納得するわけではないが、「これからの日本、どうなるのかなあ、自分たちが少しずつ変えていかなければいけないんだよなあ」と読んでて思わされる文章が多かった。
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哲学者、鷲田清一さんのエッセイ集。
わたしは「いない」より「いる」ほうが本当に良かったの…60歳近くまて生きてきて、この問いからわたしはまだ放たれていない。いまは、じぶんの存在をそのまま肯定することが難しい時代なのだと思う。
最初の方だけでも一読の価値ありです。
別書『岐路の前に立つ君たちへ』もオススメです。
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すごく久しぶりに再読
つらつらと書かれたエッセイ集
一つ一つの文章は短いので、一つの主題をそこまで掘り下げない
さらりと読めてしまう
考えることの取っかかり集といったかんじ
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高校の頃に知ってから度々読んでる鷲田清一さんのエッセイ集 『間合い』『違い』の章が特に楽しかった 所々当たり前に進められる論理に?となることがあっだけど多分それは世代による価値観の違いか自分の教養が足りないんだろうなって思いながら読み進めた 身近にこんな堅苦しいおじさんがいたらたまに会いたくなるんだろうな