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道警シリーズ第6弾。
冤罪で服役していた男が、人質立てこもり事件を起こし・・・
裏金やら何やらは、よくある設定なんだけれど、これはちょっと目先が変わっていて良いなと思った。
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おなじみ北海道警シリーズ最新作。つまらんわけがない!相変わらず登場人物それぞれの立場で見た同じ出来事を、違った視点で捉えながら話を進める手腕が素晴らしい。めくる度、こんな残り少ないページで収束するの?とハラハラしながらも最後にはキチンとシロクロが付き、そして余韻も残る。また新作が気になるという寸法。道警シリーズは一作目からオススメです。
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佐々木譲の道警シリーズ。
今回も超短い時間を濃く集約した作品。
今回は5時間くらい?
心理描写を解析しながら現場が深まっていく様が秀逸です。
真犯人の現れ方が、ちょっと唐突かなぁ。
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この道警シリーズならではの、テンポ感・チーム感が楽しめる作品でした。
きっと安心して読めるエピローグなんだろうなと思ったら、やはりですね。一緒にその場で飲みたい気持ちになります。
物足りなさは平和的進行すぎることでしょうか。
でも佐々木譲さんの「地層捜査」「回廊封鎖」などちょっと気持ちが落ちがちな作品を続けて読んでいたので、やはりこちらのシリーズ次作を楽しみにしています。
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道警シリーズ6冊め。
重たい雰囲気の話が多い佐々木譲氏の作品の中で
この道警シリーズは比較的エンタテインメント性が高く
緊迫感漂うストーリー展開の割に、いい意味でキャラクターが軽い。
ボリュームがないわけじゃないのに一気読みしてしまうのは
その辺に原因があるのかな。
リミットが決まってる設定が多い道警シリーズの中でも
今作はとりわけ事案発生から解決までの時間が短い。
メインとなるのは小島巡査部長(巡査から昇進した)だが
なんだかんだでいつものメンバーが活躍する安定感。
短い時間の中で解決するスピード感もさることながら
小島巡査部長と佐伯警部補とが違う角度から同じ結論を導く洞察力、
更に導かれた結論があちこちから絡んでいく醍醐味、といった
このシリーズの魅力をめいっぱい堪能できる話だったと思う。
前作の『密売人』から原点に還った感じがしてたんだけど
今作もその流れを踏襲していたことが嬉しかった。
本筋とはあまり関係のないところだが、合コンのくだりは興味深かった。
新宮巡査のチャラい部分と職務に忠実な部分の両面が見えたことで
彼の株がちょっと上がるんじゃないかと。
冒頭のスマートフォンのくだりで登場した秋山晴香巡査は
今後のシリーズで重要な部分を担いそうな気がするのは深読みしすぎか。
個人的には警察庁刑事部長とその娘婿に対して非常にムカついた(笑)。
事件解決のあと、娘夫婦は間違いなく離婚したと思うのだが
その辺は果たしてどうなったのだろう。気になる(爆)。
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読了、81点。
**
小島百合は以前の事件で知り合った村瀬香織とともに札幌藻岩山中腹のワインバーでのピアノコンサートに招待される。
当日香織よりも一足早く店に付いた百合は、かつて冤罪により4年間服役させられた中島喜美男らによる店の占拠に遭遇してしまう。
中島らの要求は当時操作を実行した富山県警本部長に対する謝罪要求であった。
一方その日の朝起きた車の窃盗の捜査をしていた佐伯は小島の監禁を知り、、、
**
道警シリーズ第6弾。
相変わらずと言う言葉が一番しっくりくる作品、キャラクターは当然ながら、2つの事件が絡み合って一つの事件として展開する構成や、タイトルのダブルミーニングも『密売人』を連想させる。
そういう点では新鮮さはないもののこれまでのシリーズが楽しめた人間にはきっと楽しめる作品に仕上がっていることと感じる。
そういう点では面白いのは間違いないが、個人的な希望としては、いい加減、もう少し小説内の世界自体がダイナミックに動いてほしいと思います。
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道警シリーズ第6弾。
警察小説では定番のように、キャリアってホントに嫌味に感じる。早苗と牧子が事件解決後、互いの夫に対し、どのような対応をとったのか後日談で読んでみたかった。
佐伯と小島の仲の進展はじれったいほどだが、なぜか微笑ましい。
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5月-7。3.5点。
道警シリーズ。小島百合がプライベートで
コンサートへ行くが、二人組が乱入し、
警察キャリアの謝罪を要求。
読ませるが、あっけない。
キャリアをマイナスにする感が、強い。
このシリーズ、そろそろ大きな動きがほしい。
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佐伯警部補が帰ってきた。
「こういう人質ものもあるんだ」と素直に楽しんだ。
もうちょっと佐伯警部補の活躍があったらよかったのに…。
大事な所をきっちり押さえてくれるけど、しかも「らしい」かっこよさで。
でも、もっと前面に出て欲しかった。
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藻岩山…懐かしい地名でした。
全体的にあっさりしてるカンジでした。前半はなかなか読みが進まず、まどろっこしく感じました。
中盤以降、有力国会議員の言えないお金の件あたりから比較的面白く読めました。ストーリーのメインは有力国会議員の汚職の話だったらよかったのに…なんて思いました。
何度か出てきた記述で疑問に思ったのが、「今日中」を、ひらがなで「きょうじゅう」と書かれていて…、どうしてだったの?何か作者の意図があったのかな?私、わかんなかったので…。
秀也さん、いくら急病人を抱えて外に出る役目を仰せつかったからって、結局妻と義母を置いて自分だけ逃げ出してしまうなんて、男らしくないなぁ〜。
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道警シリーズとしては、あっけない幕切れ。同時に進行している事件が関係があることは分かっていたし、結果も想定内だった。
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孤島っぽいバーでの監禁事件
少し現実離れした状況のもとで、議員汚職と冤罪というふたつのストーリーが進んでいく。無理っぽい設定だし、登場人物がうすっぺらい感じがして乗り切れないままページをめくるとひとりずつ人質が解放される。
だれが残るのか。ふたつの事件はどこでどのようにつながっているのか。エンディングを期待して読み進めるのだが、終わり近くになっても単純なつながりしか見えない。結論は、単純なつながりでしかなかった。残念。
とってつけたエピローグといい、はっきりいっておもしろくなかった。
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読了【人質】佐々木譲著、道警シリーズ6作目。今回は小島百合女性警察官が中心のストーリー。人質事件に遭遇した小島百合の活躍で事件解決。道警シリーズは元は裏金問題から始まった内側の問題小説だった気がすが回を重ねるうちに普通の刑事小説になってしまった感じ。そろそろ読み収めかも。
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#読了。道警シリーズ第6弾。二人組の男が冤罪に対する謝罪を求め、ワインバーに人質を取り立て篭もる。人質の一人は小島巡査部長。犯人の真の狙いは?シリーズものとしての人物の流れは面白かったが、単体で見ると残念ながら今一つ感。唐突な展開による犯人探し(動機)も少しあさっりしすぎかと。
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『3億円を貸してほしい。現金があることは知っている。お願いが聞いてもらえないと・・・・。返事はツイートで・・・』こんな脅迫文ではじまるプロローグの次には、札幌の住宅街での自動車盗難現場に大通署の佐伯警部補と新宮巡査が“ちょっと首を傾げる”現場は南15条西14丁目付近。
そして、小島百合巡査部長は欲しかったスマホを買って友達とプライベートピアノコンサート会場のワインバーへ・・・・。
これらの面々が登場すると言わずと知れた「笑う警官」や「警察庁から来た男」などで知られている「北海道警察シリーズ」である。
北海道出身の佐々木譲最新作【人質】のストーリーが進展する人質現場は“藻岩山”中腹の札幌夜景ビューポイントにあるワインバー。客と店のオーナー、ピアノ発表者など数名が人質として監禁される。偶然に居合わせた小島百合巡査長もその一人だ。監禁犯人“冤罪で4年間の刑務所服役から解放された男とその支援者・・・。要求は「冤罪事件の当時の県警本部長の謝罪要求」。一般市民からみれば、「冤罪だったのだから素直に謝罪せれば」と思うが、官僚の上層部になるとそうもいかない。なぜ謝罪要求に人質監禁が・・・。
そして、プロローグの脅迫文と人質監禁がどのように関連していくのか?。そして、冒頭に書いた“ツイートやスマホ”が事件解決にどんな役割を・・・・と、書けないが、最新作らしい今のメディアを使いながら進む。
いつも期待を裏切らない道警シリーズであった。
監禁現場となる藻岩山中腹からの夜景は素晴らしい。数年前に行った「カフェバー」からの夜景を思い出しながら一気に読み終わった。