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行動心理学の教科書としてとてもよい1冊だと思う。
認知的錯覚を「システム1」と「システム2」、「エコン」と「ヒューマン」のように対極にあるものを使って表記している点はとてもわかりやすい。明確な正解はないが、これらをバランスよくうまく使うためのヒントは得られるように思う。
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初めての一般向けの著作だとのこと
以前読んだこの著者の本の内容とほぼ同じ
かなりボリュームがあるので、お得な本だけれど
最後まで読み通すには、意外と時間がかかるので
何冊かに分割して、テーマ毎に題名をつけて出版した方が、一般への受けは良いような気がする
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下巻ではシステム1システム2の説明からの応用編、「幸せとは何か」という問いにまで進んでゆく。「happiness」と「well-being」の違いとは?
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レビューはブログにて
http://ameblo.jp/w92-3/entry-11452158947.html
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人間の幸福って何でしょう?
本書の結論部分はこの難問に一定の回答をしている。
「人間ってこういう行動するよな」って思うことを理論的に、しかも「わかりやすく」解説した素晴らしい本だと思う。行動経済学(神経経済学)という分野の本だが、これほどまでに「わかりやすい」本を他に読んだ事がない。心理学の本としても充分に楽しめる。経済学・経営学・会計学・ファイナンシャルプランニングに少しでも興味がある人間にとって本書ほど有益な本はないだろう。僕はこの本を初版で入手できとことを誇りに思う。
学部・大学院で経済学を学んで来たが、いわゆる「理論経済学」に全く興味が持てなかった。物理学や経済学では現実ではありえない仮定を置いている。例えば、物理の問題で「但し摩擦はゼロとする」という問題と同じで、理論経済学では必ず「効用を最大化する」ように経済主体が行動することを前提にしているからだ。
効用(限界)理論には一定の敬意を払うが、でも所詮机上の空論だと思っていた。その漠然たる疑問を払拭してくれたのが本書である。
正直、僕がいろいろ言うよりこの本を読んでこの本の素晴らしさを解って欲しいと思う、心の底から読んで欲しいと思う。この本を読んで失敗したなんてことは絶対にないはず。米国にいる友人に訊いたら、やはり米国でもベストセラーということらしい。
この本を読んで学んだことは非常に多くあり、大事なところに線を引きながら、何度も読み返して頭に叩き込みたいと思っている。何度も読み返したいと思った本はこの数年ではこの本をおいて他になかった。
頭書の疑問に本書はいろいろと回答してくれているのだが、個人的には
①楽観的であれば
②時間の使い方を自分でコントロールできれば、
そして
③終わりよければ全て良しにすれば
ということを心理学(脳神経)的に幸福感が得られるということを学んだ。できればそういう風に生きたいな、と心底思いました。でも①が出来ないんだよな~。
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本を読むのにも意志が必要だ。この本を上下巻読み終えたという事は少なくとも意志薄弱ではないとふと思った。
そんなことはさておき、「経験する自己」の幸福感 しあわせは金で買えますか?という問いに対して、「人々の生活評価と実際の生活での経験は、関連性はあるとしても、やはり別物だという事である」と答えている。昔の経済学で言われていたような人間は合理的な生き物なわけがなく、秋の空のごとく気持ちの変化がある。気分の良い時、悪い時では、地幸せかという問いに対して答え方が違う。ちょうど質問に答えた時が不景気なら不幸だなと思う人が増え、好景気あるいは身の回りでいいことがあれば、ついているなあと思う。ネコのごとく人間も気まぐれな生き物だ。
結論で著者は、「直感を重視するシステム1」と、「考えることを重視するシステム2」に関して次のように述べている。「システム1に起因するエラーを防ぐには、…(略)…思考をスローダウンさせ、システム2の応援を求めればよい」としている。うまくまとめないとあの民主党のように分裂してしまう。
意志でこれだけの分厚い本が書けるのだからつきることないテーマの1つなのは確かだ。意志にも適度なリズムがあり、鋼のごとく決めたことをやる場合と、軸のぶれているクラゲのごとく揺れ動いて決めたこととやることがかけ離れることがある。この本を通して意志の扱い方について参考にできるところをこれからにつなげていきたい。
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上巻では、システム1と2という2つの脳の働き(キャラクター)の違いと、それによる錯誤のメカニズムについて書かれていました。下巻では、さらに2種類の対比するキャラクターが出てきます。経済学で前提される合理的な人間(エコン)と、現実の間違いも犯す人間(ヒューマン)。経験する自己と記憶する自己。
これらのキャラクターの説明を通して、人間が何故、時として重大な間違いを犯すのかが書かれています。
最後にその間違いを重大なものに発展させない、政策や意思決定の可能性があるということ。それは個人では不可能に近いが、組織で行えば比較的可能であることが提案されています。
「なんでこんなことをしたのか?」という他人の行動を、もう少し近づいて考えることが必要で、人は全体で考えて幸せになる生き物なのだと考えさせられました。
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p16 「十分に予見可能な規則性を備えた環境」=閉じた環境。長期的にパラメータをある程度限定でき、その個数の変動が小さいと考えられる場合
p65 ジャックとジルの例えがベルヌーイの誤りを指摘しているようには理解できない。前段との違いは起点(参照点?)が過去であること、マイナスの変化を含んでいる事だが、現時点の富だけで効用が決まる(=前後の変化を含んでいない)とは言っていないのでは?
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上巻では多少難しい感じていたのですが、下巻は短い章の中に、論文の紹介、わかりやすい解説と実際にありそうなシチュエーションでの対策と上巻の説明を補填するような流れで一気に読めてしまいました。
面白いキーワードばっかでしたが、記憶に定着させたい内容を備忘録として整理。
■ピークエンドの法則
ある出来事の印象は、ピークの満足度と終わったときの満足度の平均になる。
身も蓋もないですが、終わり良ければすべて良しということらしいです。
ちなみに痛みも徐々に緩和して終われば記憶としてはだいぶ緩和されるらしい。
■サンクコスト(埋没費用)
物事を決定する際に、決定する以前に投入したコストのこと。
既に投下済だから意思を決定する際には考える必要がなく、サンクコストは無視して成功するか失敗するかで考えた方がよい。
人間は損したくないからサンクコストに捕われて合理的な判断ができなくなってしまう。
サンクコストは気づきにくいから利害関係がない人に相談するとよいと思います。
個人より組織の方が
■広いフレーミング
個別の勝ち負けではなく、何事も平均での勝率考える。長いスパンもっと言えば人生の勝ち負けで考えて行動するとよい
負けているゲームで逆転するのは難しいく、損失回避と感情によって相まって結局より大きく負けてしまう。すっぱり諦めて次のゲームに移るべき。
特に負けているときに、負けを一気に取り返せる手法を見つけてしまうと、その成功確率を無視して選択してしまう。(麻雀で一発逆転で役満を狙ってしまうが可能性が0に近かったりする)
また、勝っているときは手を抜かずにを勝ちきることが大事。特に勝っているときにどん欲さがなくなってしまう傾向がある。
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ノーベル経済学賞のカーネマンの著書の下巻です。
心理学~経済学に渡る、研究成果をまとめています。後半プロスペクト理論やフレーミング効果などを解説しています。「あなたは、10%の確率で95ドルもらえるが、90%の確率で5ドル失うギャンブルに応じますか?」「あなたは、10%の確率で100ドル当たるが、90%の確率ではずれになる宝くじに5ドル払いますか?」これらは同じ結果を招きそうですが、Yesの率が大きく異なるそうです。人の選択が、様々な表現などに影響していることを解説しています。脳はどのように働いているんでしょうね。
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意思決定のプロセスには、早い決断と遅い決断があり、人はそれぞれを使い分ける。実験心理学の本。具体例がたくさん挙がっており、つい納得のおもしろさと人間のすごさを感じる。ボリュームが相当あるので疲れないように。
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良書。
上巻に続き、わかりやすい内容に仕上がっている。翻訳が上手というのか。
行動経済学なんて興味がなくても、マーケティングで統計から、ユーザーフローまで考えたりする仕事についてる人なら、間違いなくためになるはず。
目から鱗ってものじゃないかもしれないけど、必読です。
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やっと読破しました。読み応えありますが、行動心理学のいろんあケーススタディをあらゆる観点から実験しており、興味深い実験が多いです。どんなに文明が進化しても、人間が正しい判断を常にできるとは限らないことがわかります。
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良い休日になった。
経済は心理で動く。
過ちは続くが、少しは合理的な判断が出来るようになった。
がん保険はいるべきか。
がんは若いうちは少ない可能性だから入らないで、なった時のためにお金を貯める。後悔しないために入る。
どちらが正しいか。。
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経済的な面の説明がやっと出てきた。しかし意思決定についての心理学的なわかりやすい解説である。認知心理学の学習で面白くなかったらこの本を読んでみることがいいであろう。