投稿元:
レビューを見る
35のときに「40で結婚してなかったら屋久島で起業する」と密かに誓ってた人間なので共感しながらスイスイ1日で読了。
隠岐島、海士町がなんとなく熱いというのは知っていたけどこんなに熱い人たちがいたとは。一回行ってみたい。
投稿元:
レビューを見る
海士町で田舎ベンチャーを起こした若者の物語。
島根県の隠岐諸島にある離島で、
地元の人たちに支えられながら会社を起こす。
まちづくり、島の学校づくりとして、
自分たちが島の方々から学び、支えられたことを、
島外の人たちにも広めていくその歩みは、
現在進行形で、読んでいてあたたかくなります。
この島が抱える課題は、
いずれ日本が直面する課題でもありますが、
都会センスと田舎センスの融合されたこの島での取組は希望すら感じます。
大きなビジョンと余白のもとに、
人が集い、支えあう社会。
未来が楽しみです。
投稿元:
レビューを見る
巡の環のことは、共通の知り合いからTwitterやMLでの案内で聞いたりして、
なんとなく興味を持っていたけれど、偶然のご縁がつながって、
今年は、海士町での田んぼツアーに2回も参加したり、
京都に彼らが来たときに再会したりして、遠い割にはだいぶ
巡の環との接触頻度も高かった1年でした。
直接いろんな話を聞いていたつもりだったけど、
まだまだ知らなかったこともたくさんこの本には書かれていて、
あっという間に読み切りました。
たとえば、なぜ島へ行き起業することにしたのか?
どのような思いで島の人と接し、何に気づいたのか?
これから事業をどんな方向に進めていきたいのか?
などなど、彼らの「これまで」と「これから」ががっつりと描かれていて、
自分にとってもヒントや気づきが(&笑えるとこも)たくさんありました。
私自身、普通に就職活動したつもりだったのが、
気づけば、地方にIターンして、どっぷり地域とかかわる仕事&活動をしているけれど、
自分たちの仕事をつくる、とか、地域とともにあるプロジェクトであろう、
っていう意識は、彼らに比べるとまだまだ甘かったなぁ、と感じるし、
私にはまだ「ここで未来を見ることに」という覚悟がない…。
そして島の主な人たちが攻めの姿勢でいること、
攻めたいと思う若者・よそ者・馬鹿者を歓迎・応援してくれる
風土であることを、なんだかうらやましく思ったりもする。
ともあれ、今まで以上に「島で学校をつくること」に
ぐぐっとギアチェンジした巡の環にますます注目したい。
投稿元:
レビューを見る
都会暮らしを辞め、島根の離島・海士町で起業し、地域起こしに掛けた若者の日々を綴った作品。著書は私の知人でもある阿部君と信岡君である。
離島でロハスな生活してますというありがちな田舎暮らし本とは全う。なぜ島へ行き起業したのか?、どのような思いで島の人と接し、何に気づいたのか?、事業をどこへ進めて行きたいのか?など彼らが体を張った経験と悩みと気付きのプロセスが、過去から現在進行形でしっかりと書かれている。
さらにそんな彼らを周りの人がどう見ているかも、インタビュー形式で紹介されていて、違った視点で物語が浮き上がったりもする。
これから地域起こしや田舎暮らしを考えている人にとっては参考書になるし、普段会社暮らしをしている人にとっては島の暮らしからみた都会の姿にハッとさせられる気付きの書にもなる。
4年前に海士を旅行した際に、起業したての彼らが熱く語っていたことが、少しづつ実を結んできたことが伝わってきて、嬉しくなった。今後の活躍が楽しみだ。
(参考)
4年前に海士を旅したときのブログ
http://jiro.tabismile.com/?eid=855276
本にも登場した岩本悠さんの記事
http://blog.tabismile.com/?eid=912975
投稿元:
レビューを見る
大企業での将来を期待されながら、その職を捨てて日本海に浮かぶ過疎の島にやってきた若者が考える、この国の未来。
はたらくということが、自分のために金銭を得ること、だけではないはずだという信念を貫いた5年間。島の人たちと理解し合い、ともにくらすことを学び、島の発展をめざす。
その島、隠岐諸島の海士島は人口2331人。この島に8年間で310人のIターン、173人のUターンを生み出している理由は何か。
これからの日本の未来。経済成長だけに頼らない社会づくりの原型がここにあるように思う。
まだまだ問題は多いだろうが、こんな若者たちがいるこの時代は悪くないなぁと思う。
投稿元:
レビューを見る
未来を創るドキュメント。すごいなあと思いつつ、自分はどうか?と思うと「アイタタタ・・」という気持ちになる(苦笑)。その気持を原動力にしようというきっかけ(のようなもの)をもらえる本。
投稿元:
レビューを見る
インターネットの発達と最近アプリブームで起業熱が高まっている昨今。
はたして島に移住し起業をするなんて選択肢を考える人がどれだけいるのか。
離島で生活をすることは非常に大変。私も学生時代北海道の離島で住み込みで働かせてもらった経験があるが、リソースの限られた離島という環境で仕事を見つけ、人間関係をいちから構築していくのはすごく骨のある作業である。
巡りの環の方達には情熱があり、そして俯瞰的な視野もあった。離島の中でも外から来る人々にオープンな場所を探し、そこで徹底的に現場、現実の中で関係性、事業の構築を行っている。
いつか離島で厭世的な生活を。。。なんていうのはとうの昔の戯言で、今は離島で起業をする、なんて若者が出てきている。
やはり価値観が多様化した社会で、意味に生きる、というか自分の物語に生きようとする人々が増えてきているのだなと実感。
非常に刺激的な内容でした。
投稿元:
レビューを見る
この本には感動しました。元気になりました。
隠岐の島の海士町は町民約2000人の1割以上がIターン移住者だそうです。彼らは、人のつながりが深い島の生活に、等身大の人間らしい生き方を感じ、そしてその未来を信じて情報発信しています。ここには確かに、地方の未来と日本の未来の知恵が詰まっていると感じました。
投稿元:
レビューを見る
この本もいつかいつかと思いようやく手にできた本。山崎さんの本にもあったけど、1回海士町は行きたいなー。
投稿元:
レビューを見る
島根県の離島、隠岐諸島にある海士町の魅力にとりつかれて現地で起業した2人の若者の物語。島の人たちと同じ視点に立ちつつ、自分の経験に基づく風を入れて、試行錯誤を繰り返しながらも根付いていく様子が伝わる。
投稿元:
レビューを見る
2013.6.27
スモールライフっていうか、グローバル資本主義とは対極のところで頑張っている人たち。成功に至ってるのは海士町に集まってくる人々が超優秀な人っていう特殊事情があるかもしれないけど、このよう存続していける地域社会を目指していきたい。自治会運営においても大変勉強になった。
投稿元:
レビューを見る
地域社会に、まずは馴染む、
その人間としての余白の広さと、
柔軟性は、必須事項だろうなぁ。
一緒に歩むこと、郷に従うこと、
その上でしか、何かはしちゃいけないし、
何より信頼や協働意識は生まれてこない。
それを出来るようになりたい。
そこには多分に労苦があることを知りながらも。
●以下引用
「どうやったらこの島が良くなるんだろうか」と本気で話し合っていたのです。
島で自分の役割をつくりながら、地域に溶け込んでいくことに成功した
この頃は互いにやっていることを様子見している状態でした。
体を張って地域の側に立って行動までしてくれるから、地域の人も行動を共にしようという気になる。いわゆる島の外からやってくるコンサルというのは、アドバイスもしうてくれるし、ノウハウもある。立派な計画書も作ってきてくれるけれど、その後のフォローがない。
閉鎖的な人たちが求めているのは、運命共同体
相手から教わり、話が出来る人間だと信頼されてはじめて、こちらの話に耳を傾けてもらえる。そうした姿勢でないと視線がありません。
一部の専門性に特化した人間がペラペラしゃべることが、やたらとうそ臭く感じられる、地域社会というのはそういうもの
「この町をよくしたい」と思ってそれをやっていたとしても、田舎では知識をひけらかしているようにしか感じられない。これに気付けないといつまでも地域と共にある会社にはなれない。
自分たちでこの地域をリードしようとはしない。その土地の歩みを尊敬して、必ず一緒に歩む
他愛もない話の中で、互いに人間として大切なものを少しずつ交換していく、それを何度も重ねていって、お互いの摩擦を少しずつ減らしていく
投稿元:
レビューを見る
・都会でも田舎でも「気持ち」や「ハート」の面では一緒だと感じた。
・トヨタやソニーから島へ。大事なことは覚悟と、島を愛し、町民のことをものすごく考えること
投稿元:
レビューを見る
海士町でのIターンした人たちの活動を綴った本。
著者のお2人を中心に、Iターン組の人たちの思いや行動など、それと、土地の人たち、あるいは外地で海士町と関わる人たちの活動などもからまって、その会社、巡の環のことが、各方面から語られる。
本書は、聞き書き体によって、著者の2人の語られた内容が交互に対応するように綴られた本。各章の違いは、大きくは、叙述の仕方を変えることなく、最後まで続いている。この中から、いろんなヒントを抜き出して、体系立てる必要があるものと思われた。
それにしても、大変、これからを考える上で、示唆に富んだ内容。それと、ぜひ時間等にゆとりがあれば、海士町を実際に訪ねてみたい、と思わせていただけるものでもあった。
投稿元:
レビューを見る
・生産者が供給し、消費者が受容する。それだけで社会は出来てない。1人の中にも様々な側面がある。
・例えば「しごと」と「かせぎ」。前者は生存のための集団の中で担う役割、皆で草刈りとか贈与経済っぽいもの。後者は貨幣経済っぽいもの。これと「くらし」。3つが近い事が大切。都会では「かせぎ」中心かつ3つがバラバラになりやすい。
・地元の人の居ない組織で上手くやる難しさ。関わる人と真っ直ぐに真剣に向き合い、人生の時間を共にする。関係作りに徹する。関係作りに徹してよそを見ない、出ない。メディアに出ないと決めた2,3年。
・定置網の手作り
・海士の食を巡るツアー
・気持ちにお金を払う。言い値が相場より高かった。
・「自分の住んでいる場所をどうやって好きになって行くか」「自分の言葉を話しているか」