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文章がちょっと読みづらいけど、内容は新鮮味があった。もう少し砂漠に根付いた生活が垣間見られるとよかったな。
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遊牧民サイーダに何度も取材をするうちに、今度はあれを買ってきて、これを買ってきてと頼まれて、見たかったものが見えなくなってしまう、演じて欲しいことを演じてくれない、というような残念な気持ちが大きくなり、結局、自身の遊牧民のイメージをサイーダに押し付けていたことに気付く終わり方でした。冒険家が非日常を求めて出掛けていくときの葛藤に似た感じがしました。
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遊牧民の生活、人生のルポ。イスラムの世界ってなかなか知り得ないけど、女性の結婚感など興味深いエピソードがたくさんだった。ノマド、って最近、よく聞くし、使うけど、ホントのノマドは過酷だ。
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ちゃんと最後に繋がることが凄い。きちんとエンディングから考えているに違いない~女56才,一人で砂漠に暮らす・自分を変えるために海外へ・家を持たずに移動する暮らしに憧れ・慎重140センチの老婆と7頭のラクダ・テントは寝る時,星が見えない・ラクダ1頭1頭の足跡を見分ける・炭と砂でパンを焼く・町では飛んでいる鳥を眺められない・オパイをチュチュチューッてすわれて・肉はたまに食べるからおいしい・こんどはオトコをつれておいで・ラクダは私の匂いを覚えていた・毒ヘビに噛まれたら死ぬしか以内・小麦粉を湯にとかして空腹をしのぐ・息子は大きくなればオッパイを忘れタバコをすう・可愛がった家畜に殺されることも・最後の晩餐はヒツジの脳みそ・今夜,砂漠でいっしょに寝ない・ラマダンは楽しい?・男は自由でいたいもの・人も犬もなまけ者になった・1分後には死んでしまうかも・日本のオンナをつれて来い・電話のない遊牧民を見つけるには・最後に通った車のわだちを見つけるには・雨が降り出したら,荷物はすぐに山の上へ・ママは若くないからね・皿を洗った水も飲む・水1滴で文句を言われる・砂漠で怖いのは水がなくなることだけ・ゴルスづくりに初挑戦・砂漠で隠しごとはできない・雨が去って観光客が来た・水も食料もふんだんにあるが……・男を誘惑するドイツ人女性・病気が町からやって来る・トクをするのはオーナーだけ・近くにいても心は遠い・夫は町の若い女を妻にした・動物の皮でサンダルを作る・砂漠の眠りは美しい・母から娘に手渡されてきた暮らし・農薬を使った食べ物で難産になる・者があふれて心が忙しくなった・不倫より一夫多妻・男は若い妻の言いなり・悪いことをしないのは神を恐れるから・日本に足跡はないのかい?・男につれなくするのが女のたしなみ・物にこだわるのが今の結婚・かつて花嫁は式で泣いていた・結婚はスイカみたいなもの・若い妻にお金をすい取られた夫・式の会場は家の前の路地・ブラジャーもスリップも結婚までおあずけ・処女の証・血の付いた白いハンカチ・夫のためにセクシー下着を買いあさる娘・男は4,5回離婚してもかまわない・簡単に会えないからいとおしさがつのる・妻の美しさは夫だけのもの・むだ毛処理も出産も,イスラムの教え通りに・オレ様夫を立てれば家庭は円満・女は宝石・独女でいるより既婚男と結婚した方がマシ・夫を共有する2人の妻の対面・妻2人は料理も食事もいっしょ・夫婦でセックスを我慢するのは罪・古い妻をないがしろにする夫・妻を平等に扱わない男は地獄に堕ちる・お一人様を支えるアナログなつながり・男はアソコが好きな野差・新しいマダムと私とどっちがきれい?・夫のものをちょん切ってやる!・夫に冷たくされた妻の死・フジヨの子をラクダに乗せたら可愛いのに・夫を若い妻に取られた妻の呪い・動き回っているからラジオがいい・男と親しく話すと婚期をのがす・妻を働かせて自分は遊んでいた夫・よい雨が降っても定住地を離れない・こんどはコカ・コーラを持って来て・ケータイは聞きたくないことも聞かされる・いつまで砂漠にいるかは神さまがきめる~ノマドの説明はないんだけど,これで誰にも通じるのだろうか。若い女が遊牧民に憧れて住み着いちゃったって話かと想像していたのに,引っ込み思案の行かず後家がライフワークを見つけたって話でした。まあ,それなりに面白いけど,タイトルの付け方が決まっていなくて焦る。これは編集者が付けたのだろうか?
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サハラ砂漠の遊牧民たちも定住化が進んでいるが、子どもが大きくなり、一人でラクダを連れて砂漠での遊牧生活をする女性をライターの著者が数回にわたり訪問し、いっしょに遊牧生活を体験したノンフィクション。
敬虔なイスラム今日徒の遊牧民たちの生活も、少しづつ変わりつつある。
一夫多妻制が認められていたり、結婚は男性が見染めた女性の父親のところへ申し込みに行くとか、結婚までは処女でなければならなかったり、日本から見れば驚きの連続。それもこれも、それぞれの文化なのだ。
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エジプトの遊牧民も今は定住化が進んでいる。56歳の女ノマド・サイーダはらくだを連れて砂漠を放浪する。足跡で誰がいつ通ったかわかる、天候も大地のなかで生きていると分かるようだ。毒ヘビも退治する。ひとりで食事もつくり、砂の上で寝る。
ひとりだが、やはり家族との交流はある。息子が水や小麦粉を運んでくれる。コミュニティに守られているのだ。
砂漠も地球温暖化の影響を受け泉が枯渇する、足はらくだからクルマへ、定着化で衛星放送のテレビを見て、観光での暮しを選ぶ。野菜は農薬付けで昔の味からは遠い。近代化の影響大。お金の世の中に変わってきた。もう遊牧民も夢の世界になるのだろう。
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エジプトにセクシーな下着が売ってあること。一夫多妻のわけ。勉強になった。
遊牧民として生きることは不便のように感じるが、便利な生活こそ人間をダメにしていってるんだと思う。
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読む目的
友人が持っていたので、何気なく手に取った。
一言でいうならどんな内容?
エジプトで暮らす敬虔なイスラム教徒サイーダさんといっしょに著者が暮らした生活を語るエッセイ。
心に留った点
30代半ばで砂漠の遊牧民を訪ねる、というところに親近感を覚え、人は何歳になってもチャレンジできるのだと、勇気づけられた。
定住することで失ったものも多い。
身体は疲れないけど、心が疲れる。生活は遊牧のほうがよっぽど快適だったと語る人も多い。
族長だけが設けるシステム。
遠くに暮らしていたけど、心は近かった。
今は近くにいても心が遠い
引用
社会の秩序は乏しいが、それを補ってあまりある人の温かさがある
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[ 内容 ]
夫や子どもたちと離れ、たったひとりでラクダを連れてエジプトの砂漠で暮らす女遊牧民サイーダ。
著者は、彼女と遊牧生活をともにするなかで、これまで自身で思い描いていた、素朴で自由な“ノマド”像とのギャップに困惑しながらも、彼女のたくましい生命力に惹かれていく。
結婚するまでお互いの顔をほとんど見ないという「恋愛」事情や一夫多妻のリアルな内実など、急速に変容するイスラム社会にあっても、日本とはまったく異なる価値観で力強く生きる一族の女たちを鮮やかに描いた渾身のノンフィクション。
[ 目次 ]
第1部 女ひとりの砂漠(もうばあさんだから男はいらない;男がいないと、どうなるか;祈りがもたらす心の安らぎ ほか)
第2部 うつりかわり(収入の安定とひきかえに失ったもの;記憶の彼方の砂漠;砂漠の民vs町の民 ほか)
第3部 男と女(白いハンカチと赤い口紅;結婚は人生の楽しみの半分;妻はふたり ほか)
エピローグ これから
[ 問題提起 ]
[ 結論 ]
[ コメント ]
[ 読了した日 ]
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久しぶりに純粋に面白かった!
砂漠で生きるサイーダの生きる力に憧れる!
イスラム教徒の暮らしぶりも興味をそそる!
一夫多妻制の長所と短所もハッキリ!
遊牧民族の暮らしを体験してみたい!
定住型の生活だけでは見えないことばかりだ!
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withコロナのニューノーマルって何となくノマド的だな、と思いながら
この本を読み始めました。
・人と人との繋がりの深さは、必ずしも会う回数に比例しない
・一人でいるという事だけで孤独というわけではない
・どんな人でも助け合って生きている
が読了後の感想です
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内気で大人しくて大学に入るまで友達もいなくて…な筆者が大変身。でもプロフィール見たら、大学って上智大学じゃん。お嬢…??ともあれ「遊牧民」って言葉から我々が想像するようなストイックで孤高な生き方と現実はだいぶ違うようだ、昨今では。あ、2012年出版だからもっと状況変わってるかも。いずれにしろ気になるのは、結局のところフジヨさん、ご結婚されたの?ってところ。
参考文献は充実してます。
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この小さな本が描いているのは、日本とは全く違う伝統や風習を背景に生きている人だけではなく、遠い異国の人に対して人並み外れた人であるという幻想を抱いていた著者が、伝統や風習や土地が違っていても人間は人間だと認識する過程でもあった。本当に知ることができるのは、幻想が打ち破られたあと、というのは何で読んだんだっけ。