紙の本
いかに問題を直視できるかが大切だと思う
2015/03/26 16:42
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投稿者:september - この投稿者のレビュー一覧を見る
飛鳥井さんの作品初めて読みました。こういう小さなリンクの連作短編はあまりタイプじゃないかも。逃げたくなるようなことがあったときに、いかに問題を直視できるかが大切だと思う。どれだけ時間がかかってもどれだけ辛いことでも受け止めて前に進まなきゃいけない。
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飛鳥井さんの作品は表紙買いてことが多いかも。
でも、読むとヒトとヒトの繋がりを感じる爽やかな作品でした。
特に表題作『海を見に行こう』は主人公と年老いた両親・去った故郷で過ごす人々・妻との繋がりがよかった。
特に父親との場面は胸が熱くなった。
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海の近くを舞台の短編集。
キラキラと表題作が良かった。
本編よりも印象に残ったのが書き方。
妊娠にふれる作品がいくつかあるのだけど、
既婚の友達に子どもを作らないことを尋ねる時、
欲しくてもできない可能性があるのかと恐れながら聞く、といった表現が。
あー同世代の女性だな、と思ったり。
きつかうよね。
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飛鳥井さんの小説で始めて短編集を読みました。
私は短編より、中身がごってりと詰まってる長編の方が好きなのですが、さすが飛鳥井さんの、お話。
短編6作品とも全部味があって詰まった内容で感動して泣きそうでした。
本当に飛鳥井さんの作品大好きです!
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海辺の町に住む人、やってきた人、帰ってきた人の物語を集めた短編集。
全6編。
男性が主人公のふたつ『笑う光』『海を見に行こう』が良かったけど、
一番は『小さな生き物』かなぁ。
まだ子供を持つつもりはない夫婦の奥様が主人公のお話。
田舎に戻って子育てを始めた友達の元へ遊びに行く日になって
生理がきていないことに気づき、戸惑う主人公。
同行した別の友達との道中の会話や、途中でかかって来た旦那からの
電話で少しずつ考え方が変わってくるのだが・・・
結婚もしていないし、それどころか彼女すらいない私ですが、
このお話の旦那様にも奥様にもなんだか共感できたのです。
ふたりでこうやって少しずつ変わっていくのっていいよなーっと思う。
挙げなかった残り3編は女性が読んだらまた違う感想になるかも。
男性視点ではいまいち共感も楽しむこともできませんでした。
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わたしは海が好きだから、
とても好きなお話。
海をバックに
心温まる話がてんこ盛りでした。
2012.12.21
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海のある街を舞台に、様々な人々の心情を描く。
飛鳥井さんの作品の中で、一番大人っぽい作品かも。
以下、引用。いちばん好きだな、と思ったフレーズ。
”もうすぐ尚人は、唇を私の唇に重ねるだろう。私はきっと、それを赦してしまう。自分から舌を絡めてしまうかもしれない。
もし、このあと。私が尚人にキスを赦してしまってもーーー。それは私のせいじゃない。
ざざん、ざざん。
それはきっと、海のせいーーー。
たぶん、ぜんぶ、海のせい。”
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‘はるがいったら’を読んで以来大好きな作家さん。登場人物がみんな、本当に周りにいそうな人達で、ちょっと腹が立ったり愛しかったり。
読んだあと、いつもちょっと元気になる。
この本は海を軸にしたオムニバス。
全部が全部いい人だけの話ではなくて、実はこの人実際にいたら私は絶対嫌いだな、っていう登場人物もちらほらいる。でも万が一私が書こうとしたらきっと、恨み辛みをこめてイヤ〜な感じの話になっちゃうようなエピソードも、不思議とそんな事、あるよね(´・_・`) とか、どうしようもない時、あるんだよ(´・_・`) って、受け入れられるような気になる。
なんだか、こうやってしなやかな心持ちで生きていきたいなって感じる本でした。
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勝手に鎌倉、と舞台を設定。
同じ海を舞台とした短編集。
いろんなタイプのお話が入っていて、上手な作家さんだなーと改めて。特に、優しい話、最後に明るい未来を予感させる話を書く作家さんだと思っていたので、『海のせい』にはびっくり。
悲しい気持ちになりました。。。
『笑う光』も同じく少しびっくり。この二編が続いてるから余計に悲しい気持ちに。。。
でも、表題作の『海を見に行こう』が相変わらずの温かい終わり方で、ほっと、柔らかい気持ちにさしてもらいました。
なるほど、実は、こういう痛い話もかける人なんだなー、と新たな発見で、すごいなーと思いました。
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6の短編集から構成をされている1冊。
表題から分かるように海辺を舞台に物語が繰り広げられている。
「小さな生き物」と「海を見に行こう」の2編の夫婦で思いやる気持ち、親から感じる愛について優しく描かれておりじんとする。
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2012年、最後に読んだ本。
最後の海を見に行こうは考えさせられましたが、あったかい話で涙を流しそうでした。。
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飛鳥井さんの新刊読了。短編集でした。
海をキーワードにおそらく同じ町を舞台として、
別々の人たちの海にまつわるストーリーを描いてます。
連作短編の要素もあるらしいんですが、イマイチわからず。
繋がりが弱めでして、そういった点ではタニハピの方が好きな感じですね。
ただ、読後感は清涼で、海を見に行きたいなぁと思わされる、
そんな作品でした。
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海辺の街を舞台に、人生に迷い立ち止まる6人の男女を描く短編集。
イラッとしたり、こいつ嫌いかも・・・でも頑張れと思ったり、ビターだけど温かい気持ちになります。
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表題作の「海を見に行こう」が、深くて救いもあって好き。ラストの3編が重たかった。過去の作品と少し雰囲気が違って、決して爽やかな本ではないです。身につまされるお話が多かった。
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kamosigiさんに薦められて読んだ「アシンメトリー」の印象が深くて、
文庫書き下ろしで紹介されていたこちらを読んでみました。
「海」が見えるある街を舞台に繰り広げられる6つのストーリー。
最後の「海を見に行こう」を読んだとき、最終的にこの1冊にぐっと引きこまれて☆☆☆☆。
個人的には「笑う光」に登場する有希のイメージを、なぜか麻生久美子で読み進めている自分がいた。34歳という年齢が具体的に出てきたからなのか、とくに意味はないけど。