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楽天やリクルート、富士通の開発の現場を通じて、アジャイル開発のスクラムがどの様に、活用されているかなど具体的な事例もあり、分かりやすかったです。
今まで主流だった、ウォータフォール型の開発モデルに変わり、アジャイル開発のスクラムの開発手法がいかに、ヒューマンタッチな開発手法であるかがよくわかりました。
顧客の要求と開発サイドの対応に温度差があり、さらにカットオーバーの時期には、競合他社も同一のサービスを開始している可能性もある。それに対応するためには硬直的な組織ではなく、自立支援的な組織である必要があり、顧客やユーザーを一つの組織として組み込むことが大切だとあります。
スクラムは日本の製造業から生まれた開発モデルで、それがアメリカに渡り、アジャイルの開発手法として日本に逆輸入されたとあります。日本の製造現場での改善努力や効率化がどのような形であれ生かされてるのはうれしいですね。
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自身が今の社内で課題に思っていることの解決への指針が多く書かれていました。その反面、弊社の社風では、取り入れることが難しい事もまた事実。まずは、業務側、情シ部門の考え方を変えていきたいところ。
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やっぱりイイ本だった。
個人的には、フロネティックリーダーの観点からアジャイルスクラムか述べられるあたりはシビレた。
企業の戦略ビジョンや経営の視点からアジャイルスクラムを捉えた解説が、アジャイルスクラムへの理解を新しい次元に押しやってくれた気がした。
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・アジャイル、スクラムの解説本としては不十分。第一部で書かれているが、文章で淡々と書かれている。理論概念ではアジャイルサムライ、実践ではスクラムブートキャンプを読んだ方が良いだろう。
・第二部のリクルートや楽天のエピソードは参考にはなったものの、やや表面的に感じた。
・むしろ、第三部のSECIモデルを始めとする知識創造の話の方が参考になった。
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アジャイルの、特にスクラムのやり方、考え方がよくわかる。知識が全く無い状態から読み出すアジャイルの本としてもいいと思う。
後半はアメリカから逆輸入される前の、野中氏が書いた元祖スクラムの自画自賛であるが、確かにためになることはいろいろ書いてある。が、そこはほとんど読み飛ばしてしまった。
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会社に入って、まず先輩から借りた本ですね。
正直なところ、アジャイルやスクラムなんてほぼ知らなかったんですが、やっていることは学生時代の研究にすごく近いと感じました。
正直、ウォーターフォールモデルはツッコミどころが多かったというか、ほんまにそれでいけるんかいな?と思っていたので、別方式らしいアジャイルは興味がありました。
そんな僕にとって、アジャイルというもの、スクラムというものを知るにはとても良い書籍でした。
読みやすいですし、事例が写真付きでいくつもあげられているので、スクラムというもののイメージは簡単にできるようになると思います。
但し、やはり強固な感じはしないですね。ちゃんと制度が整って本来の意味で動くようになれば大丈夫でしょうけど、徐々に取り入れて行く、というのはむずかしそう。
そのヤワさ?のようなものをどう補うべきか、というところに焦点をあてて使っていくべきだな、とは思いました。
とりあえずホワイトボードか広い壁欲しくなりますね!笑
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改めて「アジャイルを知ろう」と思って読んでみました。全体のエッセンスをうまくまとめていて分かりやすい本だと思います。またその発展方法、方向なども示させていて、今の業務と照らし合わせると考えさせられるところの多い本です。とは言っても軽くまとめられていてサッと読めるので忙しいマネージャー向けという感じかな。
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読みながら「野中氏と平鍋氏が書いてるんだからバイブルとなって欲しいけど、後半、事例やインタビューなので、これを読んでスクラムを実践するのは難しいかも…」と思っていた。だがしかし、"おわりに" を読んで、"やっぱりバイブルだ!" と思った。
一部を引用する。時は 2011 年。ベネフィールド氏 (ガブリエル・ベネフィールド) が講師を務めるスクラムトレーニングに、野中氏と平鍋氏が飛び入り参加している。そこに参加者からの質問があった (文中の "私" は平鍋氏)。
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「プロジェクトには、営業部門、マーケティング部門、サポート部門など、いくつかの部門にステークホルダーがいるのです。そして、どの機能を優先すべきかについて意見が分かれているのです。意見を一つにまとめるには、どうしたらよいのでしょうか」
この場にいた私は、「持ち点による投票をする」という答えなどを考えていた。この質問に対して、ガブリエルが突然、振り返って聞いた。
「野中先生は、どう思われますか」
急な質問だったので野中郁次郎先生は一瞬戸惑ったが、その後少し間を置いておっしゃった。
「合宿をしない」
そして、こう続けた。
「形式的な会議で決めることはできない。いろんな背景をもった人の集合において、形式知で語れること、理解し合えることはごく一部だ。(続きは本書で)」
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スクラムの根底に流れる本質が垣間見える一言だと私は思った。
これはスクラムというより SECI モデルの話に分類されるのだが、どちらも野中先生に端を発するし、スクラムは SECI モデルを内包する軽量フレームワークだし…というノーガキはどーでもいいか…。(^^;
野中氏、平鍋氏の綴った本書からは、形式知であるスクラムを支える暗黙知の香りが漂う。イノベーションを目指すすべての人へ。
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平鍋さんが知り合いなので読んだ。非常に基本的なアジャイル開発とスクラムに関するまとめとケーススタディ。あとは野中郁次郎さんとの対談。日本でいつの間にか失われたスクラムがソフトで蘇って逆輸入。サムソンの合宿がなぜ今日本でやれないんだろうね?まあ出張がその代替となっている気はするけど。
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アジャイルラジオにて西さんがベタ褒めしていたので購入。
「従来の開発手法では最初に計画をたてるため、途中で計画外のよりよいやり方が見つかっても採用できない。(p.55)」→実際すでにどうしようもない状況になってるときって多い。。。
「話し合ってKeepから先に出すのは、この回を前向きに運営する鍵になる。まず、よかったことを出してProblemとTryに向かう勇気を出す。(p.72)」→単純に表面的な効率だけ考えるとKeepを飛ばしてしまいがちだけど、Keepは絶対あった方が良いと思う。人をほめる機会って意外とすごく少ない。
「ペアプログラミングは、コストは二倍ではなく1.15倍、そのかわり、テスト通過率が15%増、コード行数は15%減した(p.86)」→やっぱり客観的なデータがあると説得力がある。行数で賃金が決まってる所は嬉しくないだろうけどw
「アジャイルを進めていくというのは、どこまでも人を育てる話だと思ってるんです。(p.167)」→激しく同意。メンバーがもともと持っている熱意をいかにして表面化しやすい環境にみんなでしていくか。
「いきなり「何を作る」のではなく、「なぜ作る」のかという情熱を、主観のままに伝えることが大事だと。(p.246)」→新入社員ならまずは言われたとおりにやるべきだけど、考えられるだけの経験を持っていても目的を理解しないまま作業に入ってしまうことが多い。指示する場合は目的も添えて、指示を受ける場合は目的を確認するように気をつけよう。
「スクラムとは、会社を機能単位に分割した階層や組織ではなく、どこをとっても会社のビジョンに向かった判断・行動パターンを共有する自己相似形の知識創造活動であり、それを実践する人々である(p.271)」
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良本。オススメ。
分かりやすく平易なだけでなく、文章の端々に鋭い言説が垣間見れる。
初心者もそれ以外の人も楽しめる一冊。
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「持ち帰り禁止ルール」は自分の組織にも適用してみたがうまくいった。全員で定義がはっきりしたルールを定める重要性を体感。野中先生節はやっぱ好き。
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顧客満足や市場創出などビジネスの価値を創造することを目的としたアジャイル開発、開発環境である、継続的イテレーション、テスト駆動開発、リファクタリング、ペアプログラミング、チーム環境である朝会、タスクかんばん、プランニングポーカー、ふりかえり(KPT)などの方法論も技術論ではなく経営的な視点で書かれているので、とても全体像が掴み易い。
スクラムは元々野中郁次郎氏と竹内弘高氏がHarvard Business Review 誌に "The New New Product Development Game" として80年代の日本企業であるホンダやキャノンの新製品開発のなどを例として発表した論文をベースにしていて、本書でも再考と称して「アジャイルソフトウェア開発スクラム」との比較が行われている。
アジャイルでなぜ生産性があがるかとの議論では、最初に考えた機能を全部作成しないからというのが定説のようだが、どうやらそれだけではないようだ。不安定な状態から自ら組織化して、専門分野を越えた多層学習、多能力学習によって学びを組織で共有し、メンバーそして組織が成長して生産性が高まるのだ。逆に言えば成長の無いアジャイルは不完全であり、そもそもアジャイルはソフトウェア開発の方法論ではなく経営論と言ったほうが適切なのではないだろうか。
一年ほど積読にしていたのが悔やまれる名著です。
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前半でアジャイルの概要を説明し、後半でこれを実施した企業の事例を紹介し、最後に著者二人の対談を載せた本。
前半の解説部分は可もなく不可もなく。後半の事例紹介では当事者のインタビューが掲載されており、どのような困難に直面しそれをどのように乗り越えたか、に関する生の声を目にでき、それなりに有意義。最後の対談部分は、学者らしい抽象論に終始しており、実践知である「アジャイル的」なるものとは正反対の趣で萎えた。
入門書として悪くはないと思うが、いかんせん「アジャイルサムライ―達人開発者への道」というぶっちぎりの良書が存在してしまっているので、相対的にあまり高い評価は与えられない。
入門を終えた後に読むちょっとした事例集として、読んでも良いかな、という程度。☆3つ。
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会社で読めと言われて、仕方なく読んだけど、なかなか、いいですよ。わかりやすいし、一部だけでも取り入れて活用できそうです。