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前作と少しばかり被る印象もありましたが
ミステリとしては今作の方が密度は濃いかも
しれません。
生活保護も受けずに餓死した若い母子。殆ど
違法な訪問販売により恐喝。数年前に起った
未成年により男女監禁暴行殺人。これらの事件が
点を繋ぐようにジャーナリストである主人公「田島」
を巻き込んでいく。更にには田島の講義を偽名で
受講する謎の女子学生など更に迷走する事件。
違法な訪問販売、そして過去の監禁殺人をメインに
展開しつつ、今作の本質はそこではなく、この
事件に「田島」が関わった事で、別の事件の真相が
浮き彫りになってくる構造です。
所謂真犯人... 探しという意味では割と想像し易い
設定で、その動機も若干の安易さがあった気がしますが、
登場人物の描写や今作では「緑川」なる刑事の登場により
充分にフォローしきれる内容ですね。
ただ...やはり前作と少しカブるイメージが残ってしまうのが
少しだけ残念。大学教授がカッコよく描かれすぎで
鼻につくとことかw。
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フリージャーナリストである田島は現在、三鷹市のアパートで母娘が餓死した事件を追っていた。料金滞納で電気はおろか水道も止められた末の悲惨な最期であったため、そこまでする必要があったのかという水道局の判断が問題視されたのだ。そしてそれとは別に、田島は隣室の姉妹にふりかかった訪問販売詐欺にも首をつっこむことになってしまう。しかしこの一見何の関わりのなさそうな2つの事件は、ある人物によって繋がっていたのである。
意外な繋がりにはなるほどなぁと思ったが、心情がいまいち理解できない女達が多数登場し、そちらが気になってしまった。男達の仲間だった須山恵、詫間に惚れてしまう冬子、そして裏切られていたのに夫に協力するような行動をとる真希。”僕”と自分のことを呼ぶ竜之介にも何かあるのかと思っていたが、それは何もなく拍子抜け。田島の奥さんの死も必要だったのか?評判が良かったので楽しみにしていたが、ちょっと期待しすぎたかな。
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10月-4。3.0点。
前作同様、全編に薄気味悪さが漂う。
悪徳訪問販売、連続殺人、シングルマザー親子の餓死など。
やがて一人の怪物との対決、怪物以外の悪意の存在。
まあまあ面白いのだが、登場人物が多すぎ、フォーカスがぶれる。
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デビュー作の「クリーピー」が面白かったので、著者の2作目を手に取ってみた。
前作と同様、薄気味悪く、緊迫感のある展開で一気読み。自分の身にも起こったらどうしよう、みたいなリアル感のある恐怖を味わえる。特に違法訪問販売のくだりには戦慄を覚えた。
過去と現在で、いくつかの事件が起こり、それらがやがては交錯していくのだが、実際あった事件を上手く題材に使い、交錯の仕方もよく練られていると思う。ただ、その中での警察の捜査があまりにも不甲斐なく、実際そういう面も無いとは言わないが、プロらしさがほとんど感じられなくて違和感が残った。隣人の姉妹の行動も不可解で、最後まで理解しがたい存在となってしまい微妙。中盤までは文句無く面白く読めたのだが、終盤ちょっと強引に繋げ過ぎたかな。
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ぎょえ~~!!怖っ(サスペンスホラー調)←最近こんなのばっか(笑)。
ジャーナリストの田島は母子の餓死を取材、孤独死という社会問題として記事に。
そして、マンションの隣人姉妹に悪質な訪問販売に恐喝されていると助けを請われ、姉妹の知人でもある警視庁の緑川刑事と出会う。
そして田島は緑川の情報から奇怪な訪問販売集団の連続殺人事件に巻き込まれていく。
悪意の固まりのような殺人集団。
迫りくる恐怖!
田島と緑川のコンビの捜査で、15年前の凄惨な拉致監禁殺害事件の当時未成年犯と、連続殺人集団との関連が浮かび上がる・・・。
緑川の逸脱捜査はあり得るのか?とか、
冬子がなぜヤツと付き合うことになったのか?とか、
最後になぜあの女性は警察に通報せずそんな無茶をしたのか?とか。
母子の孤独死の真相も説得力がなく、そんなことあるのか?とか
気になる点は多々ありましたが、とにかく怖かったです。
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ページを開くとタイトルの和訳があり、すごく気味の悪い本かと思ったがそれほど印象に残るシーンもなく終わってしまった。もっと心理的な駆け引きがあるような場面があれば印象が変わったのではと感じた。
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非常勤講師の田島は雑誌に母娘餓死事件の記事を書いた.隣室の姉妹への暴力訪問販売の解決過程で奥の深い事件に巻き込まれる.訪問販売グループを調査する中で、最終的には最初の餓死事件の真相が明らかになる.ストーリーがやや複雑でスッキリした読後感はなかったが、複雑な社会の裏面が見えてくる感じがした.
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読み終わっても、本当の犯人は違う気がする。
訪問販売グループの殺人の動機がいまいちよくわからない。
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「クリーピー」が面白かったので、こちらも読んでみました。前作の気味の悪い感じが、今回もありました。
じわじわ何かに追い詰められていく感じが怖いです。
ちなみに「アトロシティー」とは、残虐・非道と言う意味らしいです。
今回は悪徳訪問販売なんかも出てきて、もしかしたら自分も被害に遭うかも?と言う視線からも恐怖を感じられます(笑)
中盤までグイグイ引き込まれる展開は「クリーピー」と同様。で、最後も「クリーピー」同様なんかあっけない・・・。
今回はまた登場人物が結構多いのですが、生かしきれてないキャラとかもいまして、結局なんだったんだ?みたいな・・・・竜之介は一体なんだったんだ?ってのがすごく疑問です。普通に女性とか普通に男性で別に良かったのでは?性同一性障害的な事が関わってくるのかと思いきや、別にそこは何もなく。。。よく分かりませんでした。
アパートで餓死した若い母親と幼い娘。
悪質な訪問販売と、強盗殺人。
そこに15年前のカップル監禁殺人事件が関わってくる。
現代の社会問題を絡めた物語は読みやすく、身近な恐怖を感じます。面白半分に殺人を犯したり、少しの金欲しさに簡単に人を殺す。そういう人物が隣に、すぐそこにいるかもしれないと言うのは相当怖いです・・・
前川裕さんの著書、2冊読みましたが、今後も追っていきたいです。なんかいつも惜しい感じが拭えないのですが。いつか大当たりがあるかも?と期待させられる作家さんです。
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うーん・・・。
消化不良かも・・・。
んで?なんなのー
な事件。。隣の不思議な思わせぶり姉妹は
本当に思わせぶりなだけだし・・・。
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重かったー。
貧困で水道も止められた親子の餓死事件に始まり、
悪質な訪問販売強盗殺人事件、アベック監禁惨殺事件とどれも理不尽であり胸が詰まりそうになる。
普段と変わらぬ日常の中で、どこでどう歯車が狂い、降りかかってくるかもわからぬ恐怖でもある。
田島、緑川、美咲。共に家庭においても訳ありで、それが更に重苦しくさせている。
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隣人と悪質な訪問販売業者とのトラブルに巻き込まれてしまったジャーナリストとしての田島、そして緑川刑事の部分はなかなか面白かった。
でも大学の非常勤講師としての田島と友人で学部長の勝呂との部分は”かゆいところに手が届きそうなのに届かなくて、もどかしい”感じだったので、いまいち入り込めなかった。
女性陣がみ〜んな、ほんの少しどこかズレた人たちだなぁと感じた。あまり人間味を感じられない人ばかりだった。
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とある事件を調べていたジャーナリストが、ふと気付くと自らも事件に巻き込まれ…。本作では「クリーピー」のようなホラー要素を省いて純粋なミステリーに仕上げています。ただ、結末の意外性が全く物足りなかったので★一つ減点。
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出だしから面白くてすぐ物語に惹きこまれました。
突っ込みどころは多々あるけども、先を読ませる力がある作者さんだと思いつつ。
残念なのはラストに向けて少し失速してった所かな。
「ああ、そう。うん。そうだろうね。」みたいな感想で終わった。
もちろん悪いラストだったわけじゃないんだけど。
想定内っていうか。
でも他の作品も読んでみたいです。
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出たし良かったけど、最後はバタバタっと終わった感じ。ちょっと残念。
訪問販売殺人だけで良かったかも・・・。
結局三鷹の事件がドーンときて終わった感じ。