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スラスラと読みやすいこともあってか、前半は「ふ〜ん」というかんじだったが、後半は「ほほう...。」と読み応えがあったな、と。
「職人たれ、学者たれ」は至言。
はじめに───はだかの私たち
第1章 科学的人生観のススメ
第2章 科学的に考えるとは
●専門家に話を聞くための「三種の神器」
①四則演算ができ、
②単位系が揃っているか判別でき、
③そして論理的思考ができる。
●地球上で利用できるエネルギーは2つ
①太陽
②地球自身の地熱
第3章 科学的に行動する
第4章 科学時代の社会・企業・国家
●NASAのすごさは、長期視点に立ったプロジェクトを立案できること
─── 長期視点に立って立案でき、トラブルが起こった際の代案を用意している
─── 大きなプロジェクトで重要なことは、すぐにプランBを出せるかどうか プロジェクトが大失敗した原因のほとんどは、プランBの欠如
─── 巨大プロジェクトは、「うまくいかないこと」を前提に進めるべき
●「暇」が科学を進歩させる
─── 100人中100人が必死で働かないといけない社会は、ゆとりがなく、非常時に対応が出来ない。平常時にはゆとりを持たせる必要がある。
おわりに───職人たれ、学者たれ
・およそどんな人でも、幸せな瞬間は次の2つ
1、できなかったことができるようになった瞬間
2、わからなかったことがわかるようになった瞬間
・職人は───自分が今何が出来ないかを知っている人
学者は───自分が今何を知らないのかを知っている人
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中卒のレベル感で科学の説明をするのかと思ったら、科学のリテラシー。それは、中卒のレベルで充分と言うもの。
それ自体は良いが、特段、科学者を権威化しているわけではないと思うのだ、世間は。
要は、自分で考えないで答えが欲しい、それは科学者である必要はない。
内容は、どうと言うことなし。書き口は鼻につく。
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今の時代に切実に必要なのは科学に対する態度であり、科学者の言う事は政治家の言う事と同じ十人十色、素人が科学に対する態度を説く。具体的には算数でならう四則演算を使い、三段論法や背理法を使う。科学時代の社会、企業、個人のあり方や将来のついて述べた一冊
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著者のブログ動揺で、読み聞かされるような感触が気持ちいいと感じる人むけ。中卒でもわかるとあるが、中卒では難しい言葉が多いので、ネットで調べながら読むべし。
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嘘を見抜くための方法を教授しているのだけど、著者の意向かどうかはしらないが、タイトルに「中卒」とハッタリ(真実ではあるんだけど)かましていることに、なんだかなあっと思ってしまった。
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副題が「"+-×÷"で科学のウソは見抜ける!」なので,
ウソを見抜ける方法論が書かれていると思って本書を読んだが,
その記述は少ない。
タイトルに『「中卒」でもわかる…』とあるが,
「中卒」にはちょっと難しい。
背理法による論証は,結構使えると思う。
専門家に話を聞くための「三種の神器」
①四則演算
②単位系が揃っているか判別できる
③論理的思考ができる
著者の未来像――エネ放題(エネルギー使いたい放題)――は,
ちょっと楽観的過ぎると感じた。
科学エッセイとして読むといいかもしれない。
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数字のケタの感覚を得る、っつーのは、非常に大事。理科系の学生にまず読んで欲しいね。みんな、一応の実験主義とかは、実習で習っているけど、その数字の意味、解釈のしかたってのは意外に体得していない。ホントはそこが大事なのに。
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科学と社会の向き合い方について書かれた本です。
雑多な内容について書き連ねてあるため、あまり表題についてのことは得られませんでしたが、小飼さんの文章が好きならば読んで損はないかと思います。
ひたすらに基本を積み重ね、歴史に重きを置いて文章を書いていることが伝わってくるので、好感のもてる内容でした。
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中卒でもわかるっていう例として本人がでている。
が、彼は確かに中卒だけど大検うけてUCSD中退、という、ちょっと中卒とは言い難い学習歴がある。
中卒の定義は四則演算とあるていどの論理的思考だけど、
それなら小学校でもいいよね、というきがいたします。
なによりも印象的だったのは、多読家の彼の文章が私にとってすこぶる読み難いものであったことでした。
飛ぶ矢は止まっている問題、有限と無限の問題だったというのははじめて知りましたー。
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失敗が許されないものは、技術の蓄積ができず「筋が悪い」という考え方が面白い。失敗はないほうが良いが、それを糧にすることが困難な「失敗できない」技術は確かに扱いに難しいよなー。
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*****
タイトルのとおりに徹底してシンプルに「科学的思考」を捉えた一冊。
計算能力どうこうではなくて、思想やスタンスとして科学を捉えることがもう少し出来るようになれればいい。
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小飼弾氏の著作。原発問題を中心に、科学とは何かについて、具体的なデータを用いつつ解説したもの。科学というと敬遠しがちであったが、意識が変わった。
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実際中卒でもわかるかは疑問だが、広い範囲を確実に網羅して、興味が湧いた分野にいくステップをしめしてくれている入門書。
実例として原発問題をとりあげているので、余計に身近に感じるだろう。
しかし、高速増殖炉「もんじゅ」が停止していても1日のコストが5500万円とは知らなかった!
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ざっくり言うと、四則計算を使えば科学のウソは見抜ける、と主張する本(なのかな?)。
STAP細胞の騒動の後にこの本を読んだので、読みながら少しニヤついたりしてしまいます。この本はSTAP細胞の様な「捏造」を予言(預言じゃなく)していたのかと思ったりします。
最後の方で原発と太陽光発電が出てきてビックリしてしまいましたが。ここで話が出ていた休耕地の太陽光発電パネル設置はどうかと思います。この件は『木材、石炭、シェールガス 文明史が語るエネルギーの未来』を読んだあとなので、特にそう思うのかもしれません。貴重な土地の上に太陽光パネルを載せるのはどうですかね。土地に日が当たらないように太陽光パネルを置く状況は土地にとって幸せなのかな?
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その中の小さな子供の一人が、「王様は裸だよ!」と叫んだ。ついにみんなが「王様は裸だ」と叫ぶなか王様一行はただただパレードを続けた。
私の心の中では、「みなが『王様は裸だ』と叫ぶ」で話が終わっていたのです。ところがよくご覧下さい。パレードはそのまま続いているのです。3
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嘘つきや泥棒が多くなるとどうなるか?カネの価値が下がってモノの価値が上がる、つまりインフレになります。さらに、みんな他の誰かを信用できないとなると、インフレを飛び越え、ハイパーインフレという状態に至ります。26
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正直に言えば、エネ放題が実現する前に、パケ放題、つまりコミュニケーションし放題の時代が来たというのは、私にとっても驚きでした。過去に書かれたどんなサイエンスフィクションでも、エネ放題の実現の方がコミュニケーションし放題より先だったのです。96
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科学的な観点からすると原発はとても「筋の悪い」技術だということです。それは、事故を積み重ねていくことができないから。122
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すべてを自己責任でやらなければならなくなった途端、原発は止まります。131
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シンクロトンは国を守るために何の役にも立たないと主張する議員に対し、ウィルソンは「この装置は国家防衛には何の関係もありませんが、わが国を守るべき価値のあるものにします」と述べたということです。157
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