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10年前にラキアから出ていた作品と同人誌の番外編を改稿して、文庫化。
やまねセンセのきれいなイラストを堪能しつつ楽しく読了しました。
怪しげな金融業者に100万の借金をしてしまったカタに身体を奪われるという、かつての萌え定番ストーリー。食傷気味の筋立てだなと思ってたけど、意外に面白かったです。
騙されて借金させられてしまう七生は、自分のダメさ加減を棚に上げて不満ばかり抱え込む、顔だけ男。
成績のふるわない営業マンのくせに強がってみせるプライドだけは一人前。容姿しかとりえがないと言われる事が我慢できません。
上司に嫌味を言われた七生は自棄になって深酒してしまい、トラブルになってハメられて町金の巽に借金する事になってしまいます。
巽は見るからにうさんくさい男だけど、フェロモン垂れ流しの色男。
巽の優しい言葉に乗せられて、おバカな七生はあやうくAVやらされそうになるピンチに直面。でも、なぜか巽に庇われて逃れることができるのです。
巽があぶなっかしい七生をほっとけなくなって、どんどんほだされていくのがわかるんですよね。
でも、七生は恋愛にも疎くて、自分のことを容姿以外は過小評価しすぎなので、巽の気持ちなど思い及ぶわけもないんです。
ただもう巽に言われるまま、かわいがられて、カラダを開発されてしまいます。
このままだったら、あんまり魅力の無い受だったんですが、七生は巽にかわいがられることでだんだん目覚めていきます。
すごく愛されて大事にされているのに、仕事をさせてくれないとか、やたらHばかりするとか、不満ばかり感じていたことを反省して、巽に愛を返さなかったことを後悔するようになるんです。
感謝の気持ち、というのに気がついた七生はとてもかわいくなっていました!受の成長がツボでした。
その後は。
まさにバカップル…!店の名前がハッピーだけあって、おめでたすぎる二人になっています。溺愛、メロメロ、ごちそうさま、なcp。
七生にはかなわない、と巽が白状してしまうくらいなので。
「やらせろ」と「二時間遊んでこい」が最強のセリフです!