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著者って日本に帰化したのですね?あまりしりませんでした。
著者の本を読みたいと思います。とくに足利義政と東山文化に関して
日本文学に関する本を
また、書かれてあるとおり、源氏物語の現代訳も機会が
あれば読みたいと思います。
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東日本大震災後、日本に帰化したドナルド キーン氏のインタビュー。私は元々キーン氏が気になっていたので興味深く読めましたが、買ってまで読むかと言われると、微妙。あまりに活字が大きくページが少ない。分量的にはパンフレットレベル(^^;;
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著者は米国生まれの日本文学研究者で、2012年に日本国籍を取得したドナルドキーン。本書はNHKでのドナルドキーンへのインタビューをまとめたもの。タイトルにあるような日本人になった理由がズバリ書かれているわけではないが、著者が以下に日本の文学や日本語を愛し、震災からの復興を望んでいるかがうかがえる。
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ドナルド・キーン氏へのインタビューをまとめたもの。
日本語を大事にせよと。
日本人でも日本の事よく知らない。。。
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チェック項目4箇所。応仁の乱……京都中が焼け野原となり、ぽつんぽつんと三つの寺院だけが残ったというのは、とても想像できない光景です、そして、次の十年、二十年といった段階で、今日まで続くほどの生命力を持った文化が生まれたというのも、本当に信じられない発展です。兵士の日記を読んだことで、新たな関心が湧いたと言えます、日記の最後のページには、アメリカ兵に向けて英語のメッセージが残されている場合もあやました、「この日記をみつけたならば、戦争が終わってから私の家族に送ってください」という具合に、そして住所一式が書いてあったりしました、彼等は自分の最期を何とか家族に知らせたかったのです。アメリカ軍は日記を書くことを厳重に禁じていました、万が一、敵の手に渡った場合、情報が筒抜けになることを怖れたのです。戦争の時点で、当時のアメリには、日本に対してそう反する二つの違うイメージがありました、まず、恐ろしい軍国主義の国であること、そして桜の美しさに代表される雅な国、という印象です。
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日本の歴史から、今に残る日本の良いところについて、外国の人から学んだ。
源氏物語や、敗戦日記は読んでみたいと思う。
震災から2年が経ち、助け合いの行動・気持ちが足りないのではという著者の想いは、自分を反省させられました。
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あまり知られていない日本の魅力を語っている内容。
著者のドナルド・キーン氏(アメリカ出身)から見た、日本の文化や文学の魅力、そして、日本人の心がつづられており、大変興味深い内容だった。
個人的に特に興味深かったのは、応仁の乱と文化人としての足利義政、そして、応仁の乱からいかにして現代日本の元となった文化が芽生えたかという部分。
余談だが、著者は東日本大震災が起きたすぐ後に日本に帰化しており、そのときの心境をこの本を通じて知ったとき、この国の凄さと同時に、「もっと日本のことを知りたい」という気持ちが私の中で強まった。
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日本人以上に日本を知り尽くし日本をこよなく愛したドナルドキーン。今や正真正銘の日本人。花は桜。日本人にとって特別な意味を持ち特別な感慨を抱かせるこの花から日本人固有の感性を簡潔見事に言い当てている。いきなり撃たれたの感しきり。銀閣寺、三島由紀夫、足利義政、源氏物語、日本語、日本人ならではの美風があり、美俗がある。恥ずかしながら日本を再発見したような心地。
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東日本大震災のあと、齢九十にして日本人となったドナルドキーン氏をインタビューしたNHKの番組を採録したもの。
これだけ高名な人で、しかも時期が時期なだけに、当時トップニュースとして報じられた。
日本、日本人を愛してくれているキーン先生だが、そもそもは日本語に魅せられたということだそうだ。
初めて読んだのは偶然店で安く売っていた英語訳の『源氏物語』。そこから強く惹かれていいったのだそうだ。
偶然は必然という言葉が浮かぶエピソードだ。
日本の様々な美徳などを語ってくださるくだりが多いのだが、一部、東日本大震災の被災者、被災地に対しする日本人の態度に注文もつけている。耳の痛いことだ。
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別の文化に接して、最初は違和感を抱くことでも、自然に自分の一部となっていく 応仁の乱でたった三つの寺院だけが焼け残った京都 そして次の10年、20年で今日まで続くほどの生命力を持った文化が生まれました。日本人にはそういう底力があると私は信じています 人間が憎悪を忘れて御互いに美しいものを創ることが出来たら素晴らしい世界になる
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NHKの番組を書籍化したインタビュー本。穏やかだが毅然と日本への愛と帰化に至ったいきさつを語るキーン先生。読みやすかったのでキーン先生の深遠なるお考えの一部にわずかながらも触れられたような気がしました。特に日本文化の質素で簡素な美に魅せられるというキーン先生。源氏物語のペーパーバックの出会いから日本への傾倒が始まったのですね。源氏物語の原文、「浮舟」で挫折してすみません…またトライします!
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前日、亡くなられたことで読んでみました。
日本人以上に日本の良さが分かる日本国籍を取得したアメリカ人。源氏物語、伊勢物語などの古典文学を読んでみょうと思った。
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日本は日記文学。
戦争で、日本兵に日記をつけるために、ノートを渡す。アメリカでは日記を書いてはいけないと、軍事情報が漏れるから。
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東日本大震災後、ドナルド・キーン氏が日本に帰化するニュースが流れたとき、氏の著作や論文をまったく読んだことがなかったのに、日本人として本当にうれしく、尊い気持ちでそれを聞いた。
「いつか読まなければならない本」ととらえていた著作を実際に手に取ったのは、氏が亡くなってから1年後。まったく偶然に、図書館の「き」のつく著者 の棚で見つけたことがきっかけだった。
NHKの番組を書籍化した本。
この人は過去世で日本人だったのだろうなと、スピ的なことを考えた。
心に残ったのは、「心を揺さぶった日本兵の日記」
戦時中に翻訳の仕事をしていた氏が、悪臭のただよう本、血糊のついた手帳を発見する。日本兵の日記だった。
戦時中、毎年元旦に兵士に日記帳が配られ、書くことが奨励されていたのだという。
日記の最後のページには、英語で「この日記を見つけたならば、戦争が終わってから私の家族へ送ってください」と住所と共に記されていたという。
氏は秘かにそれらの日記を取っておいたが、沖縄戦に向かった折りに誰かに没収されてしまう。
この経験を通して、日記は日本人にとって非常に貴重なものだと悟ったと氏は語る。だから日本では日記文学が盛んだと。
アメリカでは情報が筒抜けになることを恐れ、兵士が日記を書くことを厳重に禁じていたという。
日本人の心を伝える文学として氏は「日記」を研究するようになる。高見順の『敗戦日記』に共鳴する。
敗戦後の庶民が黙々と我慢する様子を見て、いとしさ、愛情で胸がいっぱいになる。そして、
「自分はこういう国民と共に生き、共に死にたい」と書く。
この部分、東日本大震災後の大変なときでも、民衆が暴動を起こさなかったという場面と重なった。
そして氏はこう言う。
大震災後にも暴動を起こさず、略奪もせず、配給の列に並ぶ。その姿が世界中の人たちの胸を打ち、誰もが日本を助けたいと動いた。多額な援助金が寄せられたのはそのせいだと。
読み進めるうちに、日本人の志の尊さを誰よりもよく知り、誰よりも尊重した氏に心から尊敬の気持ちがわいた。
氏が勧めたように、もっともっと本を、日本の古典を読みたいと思った。
2020年の貴重な読書体験となった。
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日本語に魅せられ56年間勤めたコロンビア大学を退職、2012年3月に日本国籍を取得し日本人となったドナルド・キーン氏(1922-2019)が、東日本大震災直後のNHK放送番組「100年インタビュ-」で語った『私が日本人になった理由』がまとめられています。〝どの国や政府にも問題があり、完璧な国はない。日本にも多くの矛盾と問題があるけれど、素晴らしい国であることに変わりない〟日本文学、日本文化、日本人のこころを愛し続けた「鬼怒鳴門」(キーン ドナルド)さんの心癒されるメッセ-ジに打たれました。