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学歴の意味を、ビジネス、社会学、雇用、心理、ジェンダーなど多方面から解析した本。
特に吉川徹氏の指摘によれば「階級、民族、ジェンダー、地域などによる不平等」を克服するためのはずの教育が、日本では学歴というシンボルとして新たな不平等を生んでいるという。その不平等が、65%を占める「学歴の再生産」によって固定化していく現象は、公的な機能によって抑制していくべきと思う。
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学歴は何にせよついてくるから、あるに越したことはないかなというのが自分の意見。
なくてもどうにかなることは勿論多くあるけど、ないと面倒になることも多いことは事実。だから、あるに越したことはない。
自分の場合、学歴を特に気にしなくなったのは会社に入って普通に隣に座っている同期が東大だった時かな。あ、そんなものなんだ、って。
あと、学歴と女性の結婚に関する記事が面白い。
女性の早慶卒の6割は早慶卒と結婚するようだけど、ウチは色々ありつつも残りの4割でした。
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学歴と仕事の問題、今に始まった議論でないが、登場する様々な著者の見解の相違が興味深い。ただ、完全なる払拭は、日本社会ではまだまだ難しい。
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船川さんと今北さんのミニ対談が目的で購入。
世界で苦労と活躍をしてきた二人が「日本の(大学の)学歴なんて世界に出たら意味がない」と言っている一方、「日本国内」においては「日本のどこの大学を出たか」が有利に働いていると主張する意見も掲載されており、対比して読むとそれぞれがどこを見て話をしているのかがよくわかって面白い。
世界を見るか、日本だけを見ているか…。
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・自らビジネスを興さなくても、組織の中で商品開発や顧客の獲得、ファイナンスといった、個々の職能の世界で高いパフォーマンスを上げる。
・成功をどう意味づけるか、ゴールをどこに置くかによって、学歴の重要性は全く異なるといえるだろう
・受験と仕事の違い
⇛ビジネスの世界には、他人が定めた範囲も上限もない。成功を得るには強みを伸ばす以外には方法がない。
⇛強み無きままで苦手を克服したところで得られるものは殆ど無い。
⇛強みを磨くことで組織へのエンプロイアビリティを高めることが合理的
・勉強ができなくてもビジネスで成功する人の特徴
⇛他人から好かれる
⇛強い動機を持っている
⇛他人を巻き込む事が上手い
・「学校の勉強はできないが仕事は出来る人」
⇛開発部へ「どうしてもこの商品を企画した人と会いたいという顧客がいます」
⇛顧客へは「特別にこの商品の開発者を連れて来ました」
⇛他人心の機微を捉えたうまいやり方
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学歴について様々な意見を読むことができる。全然意味がない、と主張する人もいれば企業の指標のために必要という人もいる。前者の意見に「受験で使う能力と仕事で要る能力は別のものだから意味がない」という主張が多かったが、大学受験の結果としての学歴は、受験勉強というその限られた枠のなかでどれだけ頑張れるか、をみるためのわかりやすい指標でもあると思う。高校のときのことであれアカデミックなものに対して頑張れたというのは評価されるべきだ。
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個人的には学歴は信じていない、というか逆の意味でのコンプレックスがあったりします。
会社に入るまでは同質的な世界にいるからあんまり感じなくても、会社で学歴好きな先輩とか年配の人を見ているとどんどんつらくなっていって・・・
いろんな考え方があって、それを知ることで、コンプレックスが(良くも悪くも)なくなるといいなあ、と思います。自然がイチバン。
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個人的に学歴を意識し過ぎていると感じていたので
この本を手にとって見ました。
一番最初の「ここがヘンだよ、日本の学歴」という対談の中で
学歴とは限られた条件の中で優劣を争っているに過ぎないという
言葉が一番しっくりきました。
確かに出題範囲が決まっていて正解が基本的に一つ用意されている
試験においていかに高得点を取るかというスキルの高低が学歴の高低に
反映されているわけで、あくまでその人を評価する一つの指標にすぎないのだ
ということを今更ながら再認識してみたりしました。
他にもそもそも家柄関係なく本人の努力次第で地位や名声を得られる
はずの民主主義社会において、結局は親の学歴が子供の学歴に影響してしまっている
(大卒再生産or高卒再生産)というのみ興味深かったり高学歴の女性は幸せになれないのか?
といったような話とか面白い知見で学歴に関して考えることができました。
しかし、結局はビジネスパーソンにとって学歴は過去のことであり
今更変えられるものでもないので今後気にし過ぎないようにしようと
思いました。
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「日経プレミアプラス vol.6」
マガジン型新書。2013年3月。
特集.学歴と、仕事。
連載・中国激動の転換期を往く「"南方週末事件"で明らかになった党のガバナンス力」
学歴を語る際、社会前/社会後で取扱いが違う。社会前に学歴を志向することは良しであっても、社会後にGakurekiを盾にすることが危うい。
学歴コンプレックスを自虐することは、同じく学歴偏重主義の人に対しては額面通り受け取られてしまうし、学歴が何ぞという人に対しては所詮そんなことを気にして縛られてるのか、と受け取られてしまい、
いずれにしてもいいとこなし。
学歴分断社会。(吉川徹)
就活での学歴差別。(常見陽平)
学歴と成功の種類。(山崎将志)
学歴は保険。(榎本博明)
p88.l5 そもそも学校教育というのは〜格差の本体としての様相を帯びることになる。
学歴と学校歴は異なる。学校歴の価値は一意に定まっていない。それゆえに、不断にその有効性が確認され、一生を通じて微妙な上下の序列が構築され続けることになるのだ。
早大と慶大は産業社会におけるパフォーマンスの違いではなく象徴的価値の違いを確認する小競り合いではないだろうか。メルセデスとBMWが公道での走りの性能ではなく高級車ブランドとしてのイメージを競っているのと似ている。
それぞれ両者の違いは、当事者にとってはとても大きな関心事だが、他大学出身者にとっては、あまり意味のあることではない。
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【読み易さ】
やや易しい
【気付き】
★★★・・
【ハマり】
★★★・・
【共感度】
★★★★・
企業が人となりを判断するのに一番楽な方法が"学歴"である。
"学歴"とは、
決められたルールの中で、どれだけ高い点数を出せたか?を
客観的かつ平等に図る事のできるツールにすぎない。
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衝動買い。対談記事が多く、読みやすい。
基本的には、親の世代が学歴や社会人になることについて、深く考えておらず、子供の教育や進路選定に悪影響を及ぼし続ける負の連鎖が、学歴社会を支えている、という指摘をしている。
自分の経験からも、「大学で学ぶ意義」を考えず、モラトリアムとしてしかとらえていない学生が多かった(理系だったけど)。
「社会人生活を有意義に過ごすための知識&経験値蓄積」などと考える学生が希少だったのは、大変残念なこと。
とはいえ、大学教授や準教授など、大学での教育関係者が軒並み「社会人として歪んで」おり、「会社員が嫌だ」という不純だ動機で進学した人たちの集団なのだから、まともな社会人育成機関とは捉えられない構成となるのも仕方ない。
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学歴はなんのために必要か?就職の選択肢を広げるため・やりたい事の選択肢を広げるには有効であろう。会社に入れたり(特にグローバルな会社に)自分で事業を興すなら学歴より重要なことはいっぱいある。
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読了。スマホ世代のマガジン型新書とあった。2013年の本である。雑誌であった。学歴コンプレックスを持っているから、読んだ。40過ぎてやっともういいかと思うようになってるが、やはり気に、なる。