投稿元:
レビューを見る
ラストが個人的にあまり好みではなかったけれど、それを抜いてとても良いお話だったなーと思う。血の繋がりのないおばあちゃんであるすみれちゃんと、小学生の少女だったひばり、そしてすみれちゃんのお団子頭の髪の毛の中で卵から育てたオカメインコのリボン。
ヨーロピアンなすみれちゃんのお団子頭の巣とか、お味噌汁とパンを食べるとか、ちょいちょい少女思考なところが心地よい。幸せを繋いでくれたリボンがある日いなくなり、すみれちゃんとひばりのお話は中断、間に黄色いオカメインコがもたらしたたくさんの人々のお話が入ります。ものすごく短かな物語から。わたしが中でも好きだったのは挿絵画家とその担当編集者のお話。挿絵画家目線でのオカメインコのまつわる物語と、担当編集者目線のお話がとてもよかった。あたたかで、さみしくて、幸福だけではなくて。
そこでまたラストはすみれちゃんとひばりのお話。ただ一気にダークに、リボンを失ったすみれちゃんは身も心もどんどん老いて、ひばりも世の中の嫌なことを身を持って知り、人生に挫折しそうになりながらもしがみついている。
メルヘンチックなお話から一転。。
個人的にはずっとメルヘンチックでいて欲しかった、まぁラストも立派なメルヘンだけれど、ラストはやっぱり好きじゃない。泣かせます! みたいなのはこのお話には要らなかった。
投稿元:
レビューを見る
オカメインコと、であった人達のお話。
出会って別れて、それでもリボンは繋がっている。冒頭の話で引き込まれた分、ラストの話は辛かったですがおばあちゃんの人となりを深く知れて良かったです。
投稿元:
レビューを見る
少し、胸が苦しくなる感じの物語でした。
けれど、リボンがひばりさんの魂をちゃんと救ってくれたので、安心しました。
投稿元:
レビューを見る
可愛らしいオカメインコの絵に惹かれての完全なるジャケ買い。
前半の、すみれちゃんとひばりさんとリボンのお話は素敵でした。
途中の短編はいらないですね。
最後のすみれちゃん達のお話は少し都合良すぎかな。
最初の感じでずっとふわっとしたおとぎ話みたいだったら良かったのに。
投稿元:
レビューを見る
一羽のオカメインコがつなぐ物語。
元シャンソン歌手のすみれさんと血の繋がりのない孫娘のひばりちゃんによって孵され、そこから飛び立った後は、保護センターや老女流画家など、居場所を転々と変えながら生きているオカメインコ。そのインコの周りの人たちの人生模様が描かれていく。
最後にまたすみれさんとひばりちゃんのお話に戻るのだけれど、そこからの展開がかなり唐突で、違和感を感じた。
投稿元:
レビューを見る
小川糸さんの作品が好きで、ようやく新作を読みました。
ほんわか包んでくれる優しさ。大好きです。
原色のような
ばちっとした強いメッセージはないけれど
読み終えて、しばらくしても、心の深いところに優しく居続けてくれるような作風だなあといつも思います。
リボン
自分にとって
生きるとは何か
生きがいとは何か
何をしたいのか
何がしたかったのか
リボンが何かをしてくれるわけではないし
むしろたまたまそこにリボンがいただけなんだけれど
そういう偶然に人は意味を見つけたくなるし、偶然なんだと理解していても前に進むきっかけになるなら、それはそれで、いいじゃない?
正解なんて、どこにもないんだから。
そんな
世の中にあるたくさんの割り切れないことを
ありのままに、並べてくれた感じ。
投稿元:
レビューを見る
小さなオカメインコ、リボンがつないだ地のつながらない祖母との永遠の絆、そしてある時自由を得たリボンは様々な人々のリボン、として絆をつなぎながら旅をして。
ラストは涙が止まりませんでした。
投稿元:
レビューを見る
鳥に関わる人々を描いた、短編集のような、時々連作もありのような…。
初めのひばりちゃん&すみれちゃん&リボンのお話は、どこにたどり着くのだろう?と期待して読み、ちょっと不思議なすみれちゃんがおもしろかった。
次からはぎりぎりリアルなお話が続き、それらもまぁ、読めた。
けれど、最後にまたひばりちゃん&すみれちゃんの話に戻り、これがリアルなお話だったので、せっかくの初めの不思議感がゼロになってしまった。
うーん、この一冊はひばりちゃん&すみれちゃんだけの話にするか、それ以外だけにした方が統一感があったかも。
何だかせっかくの長編ボリュームが不完全燃焼で終わってしまって残念。
投稿元:
レビューを見る
どうなんでしょうね??
凄く素敵な作品がある一面、作品名の”リボン”は残念な感じでした。
難しいですね。
投稿元:
レビューを見る
すみれさん、もっと長くリボンと暮らしたかったのだろうになあ。
できたら、ひばりちゃんのお父さんとすみれさんの暮らしも知りたいなあ。
鳥須君のことも気になるなあ。
はるとくんのママとパパもあの後どうなったんだろう。
ふうちゃんも美歩子先生も気になるなあ。
あかりさんも気になるし。
津波がきた町に住むあの兄と妹もきになるなあ。
いろいろと盛り沢山で、気が散っちゃったので、☆1つを減らしました。
投稿元:
レビューを見る
小川さんのいつもの優しさが、ふわっと感じられる小説です。
オカメインコをめぐる、つながり合うお話。
こういう形の小説もいいと思います。
投稿元:
レビューを見る
最初は、主人公の少女の気持ちで。 読み進むに連れて、リボンの気持ちになったり、物語を見つめる空気みたいな気分になったり、あれ?この小鳥ってリボンの事かと思ってたけど、リボンとは違うどこか別の小鳥のお話かな? とか 穏やかな物語の進行とは裏腹に、冒険物語を読む様にドキドキしてしまったり。。。ラストは少し悲しい感じもしましたが、でも読了後に心がぽかぽかしてきて素敵な本でした。
投稿元:
レビューを見る
オカメインコ「リボン」がめぐりあった人々。短編集だが鳥との関わりを通して描かれる人生の切取りが深く、しみじみ読める。
投稿元:
レビューを見る
オカメインコのロード小説。ポプラ社の本はみんなほんわか可愛くて良いです。インコがいろんな人に寄り添う連作短編です。
投稿元:
レビューを見る
「リボン」と名付けられたインコを中心としたお話。
ふわっとした心地よさが残ります。糸井さんの得意な感じかも。