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火薬というとノーベルが作り出したようなダイナマイトの印象が強く、発祥は西洋と思い込んでいたのであるが、その発祥は実は中国。時の錬丹(錬金)術士が不老不死の薬を探索する中で偶然生み出されたものであるという。この本では火薬が中国で作り出され、世界へ伝播していく様を時代ととも追いかける。当時使われた大砲などの武器のイラストや写真も多く掲載されており、充実の1冊でした。
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火薬の歴史の大部分は黒色火薬の時代であるが、その原料である硝石を入手するため、各国がいろいろな手段を使っていることを述べている第8章が面白い.また火薬の出現で官僚組織が充実してくる過程も興味深い.
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1605年11月5日 - 火薬陰謀事件
火の薬
火薬の誕生
発火装置と爆弾
ロケットと砲
西方へ伝播した中国の発明
火薬とイスラム帝国
ヨーロッパに伝わった火薬
火薬の製造
新たな火薬兵器
火薬はいかにして近代ヨーロッパをつくったか
火薬兵器がヨーロッパへ与えた影響―ミルトンとスウィフト
アメリカ大陸とアフリカにおける火薬
東洋の新たな火薬兵器
火薬の平和的利用
黒色火薬時代の終焉
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本書は「火薬」の発見とその進歩をめぐる歴史的考察だが、余りにも時間的空間的に幅広い考察であるために、印象が薄いようにも思えた。
まあ、火薬というものが膨大な人間の試行錯誤によって、ゆっくりと進化してきたこがよくわかった点は収穫ではある。