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帯にも書いてあるが、日本テレビ、電通、GyaO、MTV、米CBS、コカ・コーラ、バーバリーなどの事例や米国のテレビ視聴率の新標準などの話がネタになっている。登場する会社や業界にかなり有利な事例のみの紹介であり、本当に費用対効果が出るか、人気があったのかは不透明であることには気を付けたい。とはいえ、当該業界の従来の常識にはないことが起こっているということを先進的な人々が気づいているという話でもある。
世の変化を受け入れつつ次にどうすればよいかの道標にはなりそうだ。
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「ユーザーファースト」というタイトルではあるが、UIやUXDの解説本ではなく、リアル・ネットの両メディアを別々に考えるのではなく、ユーザー視点でうまく使い分ける、あるいは融合していくことの価値や重要性、必然性を説いた本です。
理論的・体系的にまとめるというよりも、文庫本的なわかりやすさに力点を置いて書かれている印象があります。
事例が豊富に紹介されているのはかなり価値が高いと思います。
広報・宣伝企画系の人は読んでみると面白いのではないかと思います。
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ユーザファーストというタイトルに期待した内容ではない。
が、今後のテレビとインターネットの補完関係の進む際みたいなものを理解するには良いと思う。
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帯に「"爆速"ヤフー創業以来の理念に学ぶ」と大きく書いていることから誤解するかもしれないが、顧客第一主義を説明した本ではなく、スマホ時代のマルチスクリーン環境における広告・マーケティングについて論じた本である。本の構成として、各章の最後にまとめが書かれてあり、著者の考えを理解するために役に立つ。
著者は、ヤフー マーケティングソリューションカンパニー マーケティングイノベーション室 室長という肩書を持つビジネスマン。ただ、日本テレビ、ヤフー、ニールセンの業界の先端で活躍しているキーマンへインタビューを行っており、仕事のついでに書いた本ではなく、きちんとしたものに仕上がっている。
著者はGyaoにもかかわっていたこともあり、動画広告についての知見が深く、その影響について鋭い洞察がいくつも含まれている。HBO GO、CBS Connect、Shazamなど、その辺りでは先に行っているアメリカの情報についても多くカバーされている。もちろん、日本のJoinTVやwiz tvも取上げられている。セカンドスクリーンアプリを①番組特化型アプリ、②テレビ局特化型アプリ、③全方位型アプリで分類して考えるのは重要だ。これらを同じカテゴリーでセカンドスクリーンアプリと呼ぶことは正確な理解の妨げになるような気がする。
つい最近では、本書でも取上げられたGetGlueがtvtagに変わり、ACS(Auto Contents Recognitin)の機能を外すなど方向性を若干変えつつある。まだまだこの世界は変化の余地が大きい。
広告測定の基準がアメリカではもはや単純な視聴率だけではなくなっているというのは当然の流れであるように思う。(OCR:Online Campaign Ratingsと言うらしい)
いずれにせよ今後のメディアにおいては、スマホの影響がますます大きくなることだろう。スマートTVとスマホの関係は、TVがスマホを使って便利になるというよりは、TVがスマホにつながったものと考えた方がよいくらいになるのではないか。スマホファーストがこの世界にも到来するのは近い。もしそれがユーザーファーストであるのであれば。
そして、日本のケーブル事業者やSmart TV Boxがもっとこういう本の中で取り上げられなくてはならない。
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ユーザーファーストについて知りたいなと思い、手に取りました。ただ内容としては映像を中心としたマーケティングの話。なるほど例としてはいいかなと思いましたが、マーケティングに関心がある人向けです。USERSも読んでみます。
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ヤフーのマーケティングイノベーション室長が書いた本である
という ことが 興味深かった。
ヤフーが マーケティングのなにを考えているのか?
を知りたかった。
テレビとネットのコンバージェンス(収斂、収束)の時代。
ネットから見たテレビ。
テレビから見たネット。
当初は 対立したものに考えられていたが、
互いに保管しあう 関係が生まれつつある。
『技術の進化が、人の行動を変え、それに伴いマーケティングが進化する』
テレビ パソコン タブレット スマホ と
スクリーンは 広がり多様化してきている。
インタラクティブ(双方向)がどう実現するのか。
テレビは 垂れ流しではなく 双方向にいくための方策は?
電子番組表から データが 理解できるようになる。
そこから、一番 おもしろい番組が 出てくる
という仕組みがおもしろそうだ。
そして Facebook Twitter で それについて
意見交換をしあう。その距離が、縮まることがこれからだ。
オランダのビール会社の ストーリーが おもしろかった。
テレビから リアルまでの たどり着くストーリー。
いろんな新しい事象や 技術進化によって
必要なことは、ユーザーファースト であるべきだ
という考え方が 重要だといえる。
広告の多様化により なにを基準にして
その効果をはかるのかが ポイントなんでしょうね。
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動画広告が普及し始めるとともに、テレビにしかできないメリットを再度考えなおし、インターネットとどのように「補完」し合うのかを紹介している。
『天空の城ラピュタ』のバルスや、『エヴァンゲリオン新劇場版』でのスマートフォンとの連携など、セカンドスクリーンで視聴者がコミュニケーションを取れるようにする工夫が、成功例として挙げられている。
ただ、アメリカでは映像だけを配信するケーブル配信を採用しているため、データ配信を採用している日本において、米国とセカンドスクリーンの在り方を同じと見なすのは違うとも述べられている。
日本でセカンドスクリーンを使用させたい場合は、dボタン以上のメリットを分かりやすくユーザーに伝えなければならない。
『大炎上生テレビ オレにも言わせろ!』に見られるように、ユーザーが番組に参加、もしくはコミュニケーションツールとして使えるようでなければ、わざわざスマホをTVのために使用してくれないだろう。
ちなみに本書で挙げられていた例の中で、もっとも魅力的に感じたマーケティングは、big bold社のビール4本無料のキャンペーンです。
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ユーザーファーストとは?
→デバイスごとのTPOに合わせて最適化することが必要
これからはユーザーにお金だけでなく労力や時間も提供してもらうなど、そのプロセスが大切になる
技術優先の思考ではなく、ユーザー視点でのマーケティング志向つまりユーザーファーストが必要
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巻末のインタビューが面白かった。
・HugMe
シンガポールのある大学の構内に「Hug Me」と書いた自動販売機を設置、代金を支払う代わりに自動販売機の両脇を強く抱きしめ、”Hug”することでコカ・コーラが無料で手に入るというものだ。これらに学生たちが”Hug”する様子はYouTubeでも映像が流され、参加者たちはそれぞれの楽しさやワクワク感をソーシャルメディアなどで友達に伝播し、結果、その動画視聴回数は7日間で1億1200万回にも達した。
・バスキュール 代表取締役 朴正義
ネットコンテンツばかりを作っていた立場から見て、テレビの役割というか、テレビはすごいな、これはテレビにしかできないなと感じる点は、ありすぎるくらいたくさんあります。1つ目は、操作が簡単であること。2つ目は、ほぼ全世帯にテレビが普及していること。3つ目は、ものすごい高解像度映像を一斉配信できること。4つ目は、質の高いコンテンツ制作能力があること。5つ目は、受け手の情報信頼度が高いこと。…
一方でテレビとの相乗効果が期待できるネットの良い点もいくつか挙げてみると、まず1つ目は、パーソナライズやインタラクションなど、個々人に対して、より深い体験を提供できること。2つ目は、いつでもどこでもつながれること。3つ目は、他のサービスと連携し、ログを残せること。
・日本アドバータイザーズ協会Web広告研究会 代表理事 本間充
最近、朝の情報番組「ZIP!」で、画面上をL字形で分割して、データ放送部分にカレンダーのようなものを出して、視聴者にスタンプを押してもらう。たまった人へプレゼントを用意する。これだけでも1日の利用者が30万〜40万人もいる。恐らくスマートフォンアプリでやったら、こうはいかないんですよ。データ放送って、今ごろになってものすごいパワーを持ち始めた。
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2013年の本。当時はスマホに続き、タブレットがこれから家庭にも本格的に入ってこようとしていた時期。テレビとインターネットの融合についても、スマホ、タブレットをセカンドスクリーン、マルチスクリーンとして位置づけ、テレビ番組を見ながらインタラクティブに視聴者が番組と交流することを始めた時期。
OMOといわれ、ネットとリアルが融合しようとしている現在からすると、やはり一昔前の話ではある。IT、インターネットの世界で、現象論的に話題を追いかけるには、8年という年月はさすがに長すぎる。