投稿元:
レビューを見る
人と意味なく群れずに、友人関係を絞って、有意義な時間を過ごそう、という趣旨のビジネス書。昨今はフェイスブックの登録友達数が多いほどコミュニケーション能力があるとか言われるが、本当だろうか。フェイスブックの友達が何百人いたところで、あなたが本当に困っているときに手を差し伸べてくれるのはそのうちの何人か。それよりも、一人の時間を充実させ、うわべだけの人間関係は解消し(思い切って縁を切り)、自分の人生を他人に煩わせられることなく楽しく生きよう。
大体は同意。私は会社でのランチもいつも一人で食べているし、それをさみしいとも思わない。周りからは付き合いが悪いとか、友達がいなくてかわいそうと思われているかもしれないが、それで結構。確かに独身時代は暇な時間は人とつるんでさみしさを紛らわせていたこともあるが、そういう無駄な時間は全く持たなくなり、確かにお金もたまりやすくなった。
人間というのは誰でもさみしがり屋だと思う。だから、なかなか自分から腐れ縁を切ることができない。本書では、どうやって不必要な人間関係を切るか、説明されている。みんな、本心ではつまらなくても、愛想笑いをしながら付き合いをしている。それで切って恨まれるようなら、そもそもそこまでの人間であり、こちらから願い下げだ、ということ。
なかなか的を得ていると思う。が、若い人には実践するのが難しいのではないか。