紙の本
働くために必要なこと
2015/01/31 21:43
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投稿者:りす - この投稿者のレビュー一覧を見る
就労j不安定にならないために・・・は、届いてすぐに一気に読み終わりました。
読んで、よかったです。高学歴ですぐに仕事を辞めてしまう人の気持ちもよくわかります。いろいろな角度から考えさせられると共に、会社で働いていくためには、やりたいことをやるために仕事をするというよりは、やりたくないことも含めてやらなければならないことをするという自分になることも大切だと思いました。自分の調和を保つための努力と、そのためにも自分を知ることが、自分に向いている仕事(やめないで済む仕事)に近づく。
模索するよい指南になりました。親としても、こどもの自立に向き合う姿勢とか、レールを敷いてはいけないなということとか、そういうことも考えさせられました。現実は理想通りにはならないけれど、それも悪くないなって思えるといいかなとも思いました。
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ジャーナリストの著者が就職、仕事がうまくいかない人たち、企業の人事担当者、大学の担当者に聞き取りをした内容がまとめられています。
注意をしてもゴミを床に捨てるなど、社会のルールを自覚していない学生・新入社員の話や、注意されるとパワハラと訴える事例の話は驚きました。
さらに発達障害の学生の話もあり、状況はややこしいことがわかりました。
著者はこうしたらどうだろうかということも終わりに書いていて、ためになる本でした。
働くこと、しつけ、教育はどうあったらよいのか考えさせられました。
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就職(正確には仕事を続けていく力、社会を生き抜いていく力)に必要なのは、〇〇の職業に向いているという自己分析ではない。脳科学的見地からみた、聴覚で聞いたほうが物覚えがいいとか、集中力が散漫になりやすい性格などの、自己理解であるという主張。自己分析ではなく自己理解が必要という主張は目新しいのではないだろうか。ただ、自己理解がそもそもできている人間は、就職でも躓かないし、自己理解する資質能力に欠けているからこそ就職ができないし仕事が続かないとツッコミたくなる。
本の最初の部分の若者数人へのインタビュー、大学のキャリアセンターで働く相談員のインタビューが、現実が抱える問題を浮かび上がらせ、そのリアルさと、こんなことが起こっているのかと、引きこまれるものがある。母親がでてきて勤め始めた企業に辞職したいと伝えるなんて想像を絶している。そのあとに続く、小中学校でのキャリア教育の話になると、まるで、何かの報告書から引っ張ってきたような内容で色あせる。本前半でのインタビュー記事が勢いがあるために、余計にその落差を感じてしまう。いや、正確には、小中学校の教育にも問題があるというが、どうも腑に落ちない。本音と建前を子供が使い分けるのは今も昔も同じと思うが?!
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若者だけでなく、その親世代の問題だというのは納得できる。でも、実際の会社の上司・先輩たち自身は、そういう若者を「使えない」と問題視していればすむのか? 眉をひそめる彼ら自身の家庭はどうなんだろうか。
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新卒で入った会社をすぐに辞めてしまっては、スキルも身につかず、そのまま迷子になってしまうリスクがある。それを防ぐための学校でのキャリア教育は、決して意味のあるものになっていない。「働く」ためには一体なにが必要なのか。
著者は「人とつながる力」の大切さをうったえる。それを養うためには、自分の特性を把握することが重要。自分にとっての理想的な学習スタイルを知ることで、効率的にスキルを高めることもできるし、自分の思考パターンを知ることで自分にブレーキをかけることもできる。
最後の方に出てくる「自分だけは、自分の人生を諦めない。」という言葉が強烈だった。自分だけは自分を信じ続けるという強さがベースにあれば、どんな困難にも屈さない気がする。
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今更読んでどうするんだ?という気がしつつも。
それにしても、大学はどんどん就職学校化してるんだなぁと思った。
あと、気になったのは、若者の対応に困っている、大変になっている会社の方々と、その若者の親は同じ世代というこたもあるのでは??
(親が会社に電話してくるとか)
当事者の若者がわからない、ということは、すなわち自分の子供世代がわからないということと同義なのか。
はたまた、自分の子供はそんなことはないということなのか。
世代間の問題でもないのかなぁと思ったりする。
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帯文(裏表紙):”「就労支援」の現場から見えてきた、「働く」ために必要なこと。”
目次:序章 未経験者が正社員になれるのは基本的に新卒のときだけ、第1章 「働く」がわからない、第2章 教育現場や家庭では何が起こっているのか、第3章 社会に適応できる自立した人間になるために必要なこと、第4章 自分の特性を理解すれば道はきっと開ける、終章 明日を変えるために
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人とつながる力こそが、自立した社会人になるための武器。自律のためには根本的に人としての誠実さや良心とは心の痛みを感じること、嘘をつかないこと。
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人には特性というものがあって、それを理解して、その特性に合った学習ややり方が大切……ってこと?
分かったような分からないような。
自己分析みたいなキャリア教育ではだめで、幼いときから自分の脳の特性・考え方の特性を知っていこうっていう?
そしてそれは自分だけでするのではなく、保護者や教師といった周囲の大人たちにも考えてもらおう、みたいな?
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初めは所謂「若者論」かと思って読んでみたら意外と共感する点あり。
前半部分は身につまされる点が多くて投げ出そうと思ったのだが、後半部分の特性(学習スタイルは視覚型、聴覚型、運動型?→自分は運動型だと感じた)、粗大運動・微細運動、協応動作。聞いて理解する能力・見て理解する能力。
ただ、「じゃあどうすりゃ良いのか?」という感想を持ったことも事実。精査が必要と感じた。
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昔から、お世話になってきたことのある著者、
品川さんの本。
”発達障害”を(のみを)ターゲットにしたものではなく
大きく一般的に働くことが、もしくは人とつながることが
不得手な若者に対しての考察。分析と提言。
なかなか面白く読みました。書かれてある内容は有用なもの
が多いと思います。
当社の中でも、極端ではありませんが、若者を中心として
他人との関係性をうまく築くことが下手な人もいて。。
そういう人にも有効なことが書かれてあると思います。
保護要因を高めて、リスク要因を低減させること。
当たり前といえば当たり前ですが、そういう人たち、
あるいはほぼみんなに対して、重要なことであり。
それは一部分としては、自分で獲得すべき内容もある
ということ。そういうことを認識するために、認識させる
ための環境を作ること。。。
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https://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480688989/
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前半はひたすら仕事か出来ない人周辺のインタビューや、学校や家庭がダメだという主張が続き、気力的に読む気ぐ失せる。結論、自分の特性を理解し、その考え方のクセを改めようといったものだが、何をどうすればそれが出来るかを詳しく述べて欲しかった。
解決策が見えないし、読んでいて精神的に疲れる。
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序盤、取材した「仕事に定着できなかった方々」の言い分をひたすら聞かされ(読まされる)、すごーい嫌な気持ちになりました。おまえが無能なくせに、無能な上司が悪い、若者が頑張っても報われないのは社会が悪いとか、言い訳してんじゃねえよ!と思いながら読みました。
けど、最後の30ページくらい(!)で、仕事に定着できない人の多くは、実は脳神経の特性で「目で見たものを理解する」力や「一時的に物事を記憶する」力が弱かったり、協応動作と呼ばれる「大きな運動」と「微細な運動」を組み合わせることが苦手だったりして、しかもそれに気付いてない(自分も親も、普通だと思っている)場合があると。
要領が悪いとか、真剣さが足りないとか、注意力が散漫だとか、つまりは「頭の悪さ」と「性格の悪さ」だと思っていたものが、ある種の「大きめの個人差」であるかもしれないと。全てを他人や世界の責任だと思ってしまうのも、世界を認識するときの人それぞれの「偏り」のせいなのだと。
確かにそうかもしれない。彼らは悪ではないのかもしれない。
けど、そういう若者が自分の部下になった時にはもう、手の打ちようがないことも分かってしまった。
ひとつ言えるのは、政府主導の教育改革は、いつの時代も的外れだということだ。
これ、僕の「偏り」ですから、許してね。悪気はないので。
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感想
働くとは情報処理能力、コミュニケーション能力などを複合的に使いこなすこと。できない人がいるのも仕方ない。どのように手を差し伸べられるか。