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CGMなどに興味があったので、あと表紙のミクに惹かれたのもあって、ニコニコ超会議で購入。
ニコニコ学会βは名前は知っていたものの中身は知らなかったので、本書を読んで興味を持った。。中で活動している研究者の人のコメントを交えながら著述していくスタイルで読みやすかった。
研究者の話はどれも刺激的なのだが、特に印象に残ったのはYahoo!知恵袋を設計した岡本真さんの話。おおざっぱに言うと、クリエイションの創造性を発現させるためには、思いつきや直感に頼る経験主義でなく、研究に基づいた知性的なあり方が必要ということをおっしゃっていた(ちょっと違うか?)。
これを読みながら、僕は小林秀雄さんの直観と論理の対比を思い出した。小林さんが言うには、直観的に掴んだものを論理的に説明することはできるが、論理的に積み重ねても直観的に捉えられるものは生まれないという話で、いっけん岡本さんの話の反対のことを言っているようにも見える。
でもそうではなくて、これは一緒のことを言っているのだと僕は思う。要は説明をすること、裏付けをすることは小林さんの話でも必要なわけだ。小林さんがこの話をする時に、将棋の話の例を出す。棋士は次の手を迷って長考するのではなく、直観的に捉えた次の一手がほんとうに合っているか確かめる(=論理)ために長考しているのだという。話はずれたが、この棋士の姿勢と、岡本さんのいう知性的なあり方、「『研究』というマインド」(p.83)は近しいもののように思った。
しかし世の中には面白いことをしている人がたくさんいるのだなと感心した。読んでいくうちに僕も「研究やってみた」とタグ付けしてニコニコ動画に上げたくなった。そんな1冊。文系理系問わず楽しい本だと思う。
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ニコニコ学会βがどのような思想設計で生まれたのか、そしてこれからどのような役割を果たそうとしているのか。
とても面白かったです。
「無駄な才能ワロタ」な文脈が目立ちますが、オープン参加型でコミュニティを形成できるニコニコ学会βなら、これまでの「学会」とは別のカタチも生み出せるだろうなあと。
後半でクラウドファンディングにふれていますが、この点は非常に期待。
科研費などとは別のカタチで資金が集まればいいですねぇ~。
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超会議2で偶然出会った本。超感動する。なんていうか、ニコ動の可能性とかニッポンらしいカタチとかユルさとか深さとか、才能のムダ使いのなんと素晴らしいことか。そこから何か生まれそうな感じとか。とにかく、ニコ動の、ニッポンの、何かしらの可能性を感じまくる一冊。まじ掘り出しもん。
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前回の「ニコニコ学会βを研究してみた」は、ニコニコ学会βシンポジウムの面白さをそのまま本にしたという感じだったが、今回の「進化するアカデミア」は、江渡さんはじめ実行委員の皆さんがどういう思いで携わっているかが綴られている。
こういう思いを聞く機会はなかなかないので、とても良い。
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『南極点のピアピア動画』(野尻抱介)と連続して読むと、フィクション(ピアピア動画)と現実(ニコニコ学会β)の境い目がなくなって最高だった。
「ニコニコ学会βはTEDを超えてた」と言う言葉にハッとした。TED より ニコニコ学会β、YouTube よりニコニコ動画、ここに日本らしさが爆発しているんだなと。
ついでにいうと、本書も似たような題材の『オープンサイエンス革命』よりも日本らしいのが面白い。
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まぁ面白かったが、「だから何?」と言う印象は拭えない。
確かに筋は通っているけれどもニコニコ動画という単一のプラットフォームでしか通用しない文脈は焦りすぎだし、汎用性がない。
「野生の研究者」と言う表現は上手かったけれどもその概念が「ニコニコ動画」という閉じた(文字通り閉塞した)環境を通してでしか発信されていないような誤解を招く点がやや不満。
進化するアカデミアと表題するからには「ニコニコ動画」というフィルタを通さずにフラットな場所での考察が欲しかった。
僕の読解力が不足であろうことは想像に難くないけれども、余りにも斬新過ぎて逆にオーディエンスに9も届いていないのではないだろうか?
アカデミアというより読者は「やってみた」の延長線上のことなのだな。としか受け取れないのではないだろうか?
よく言えば「ニコニコで活躍する野生の研究者」の紹介及びレジュメでしかない。
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僕はニコニコ学会が大好きなんだけど、一冊まるごと編集後記というか、仲間内のためにしか存在しないような内容。このタイトルにしたのはほんとに残念に思う。もっと、こんなに面白い! って伝えて欲しい
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ニコニコ学会βのコンセプトブック。
一貫して「参加」のありようをテーマにしてきた、
実に江渡さんらしいアイデアの集積として
ニコニコ学会βが生まれ出たことがよくわかる。
私も100連発のできる研究者でありたい。
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2013 8/14読了。Amazonで購入。
これも発売直後に買ったまま読まずにいた本。
サマーキャンプ参加を機に購入。
内容は『研究してみた』とも重なりつつ、より理念/背景面を拡充した感じ。
理念には賛同しつつ、発想の元となったニコニコ動画の要素が、技術部とボーカロイド界隈に偏りがちなのがちょっと気にかかる。
よりここでいう「研究」的なものへの参入障壁が低そうかつパイの大きな界隈・・・歌ってみた/踊ってみた/実況/生主/ボカロあるいはアイマスP当人、たちの参加を促す方法とかないもんか、みたいなことは考えるがどんなもんか。
批評界隈の参加が出てくると人文系とか社会系っぽくもなるし、ネイチャー・ポケットみたいなのや猫動画なんかで生物系の要素も。ある・・・か?
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この本の内容はそれほどでもないけれど、ニコニコ学会βの活動にはわくわくさせられる。
5年限定とは知らなかった...。
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研究をわかりやすく見せる独自の仕組みを持つ。
研究とは仮説を立てて、それを検証するプロセスを指す。その仮説が正しいあるいは間違っているということを検証する方法を他人と共有できるようにしておく必要がある。仮説があっているかどうかよりも検証方法が他人に開かれていることが重要。つまり、他者による検証可能性こそが研究の本質。
研究者は職業ではなくライフスタイル。
専門的な集団の中で自らの研究価値を高めることも研究者の使命ではあるけれど、世の中の人をどれだけわくわくさせらたかというのも、もう1つの使命。
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チェック項目3箇所。YouTubeは、「使いやすい動画アップロードツール」という方向に機能を進化させ、ユーザーもそのように使っている、これに対してニコニコ動画は、「動画をもとにコミュニケーションをする」ことを志向している、ニコニコ動画にはコメント機能があり、YouTubeなどの動画サイトとは違って、あるユーザーが入力したコメントは動画の上を右から左に流れる。研究とは、仮説を立てて、それを検証するというプロセスを指す言葉だ、そのときの検証方法に特徴があって、自分以外の人でもそれを検証できるようにすることという制約がついている、このプロセスにあてはまれば研究といえる、つまり、研究しようと思ったら特に資格もなにもいらない。30年前よりも10年前のほうが、10年前よりもいまのほうが、社会は多様化して、みんなそれぞれの「自分の好きなこと」を追いかけられるようになってきた、なんとなく発展途上な国より、先進国っぽい国のほうが、人は自由そうですよね、みんながテレビを見ていた時代より、いまのほうが「じぶんだけのもの」を追えるようになっていて、それは幸せだと思います。
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ニコニコ学会βという一つの事例を通じて、オープンイノベーションやオンラインコラボレーションを実現する上で重要なことを知ることが出来た。本に出てきた人と会って話してみたいと思った。
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ニコニコ学会βのあらまし。序盤の研究及び学会の意義の整理部分は目の醒めることばかり書かれていておもしろい。中盤以降のニコニコの特徴を活かしたイノベーション、ニコニコ学会βについては活動記録を留めている印象が強く、味気なかった。5年の活動期間が定められているものの、今後も社会におもしろさを提供し続けてほしいし、情報分野ばかり取り上げられている学会βの現状が変わってほしい。
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TVで 江渡さんのことを知ったので、本を読むことにしました。
ニコニコ学会β って?
本 ニコニコ学会βを研究してみた (#NNG)
今は、活動していない?
2014/06/03 予約 6/5 借りる。6/11 読み始めるが、途中まで。
内容と著者は
内容 :
立場や領域を超えて人々がつながり、創造性を加速させるインターネットコミュニティ「ニコニコ学会β」。
その実践であるユーザー参加型学会(シンポジウム)や、実行委員各自の研究や活動を通して得た経験や知見を紹介する。
著者 : 江渡浩一郎, ニコニコ学会β実行委員会
東京大学大学院情報理工学系研究科博士課程修了。ニコニコ学会β実行委員会委員長。
独立行政法人産業技術総合研究所主任研究員、メディア・アーティスト。