紙の本
ネット依存症は“心の病気”・・・。この本は、ネット依存症にさせない、ならないために必要な指南書である。
2013/07/19 18:31
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投稿者:星の砂 - この投稿者のレビュー一覧を見る
《ネット依存症》とは、「インターネットにハマり、使用をやめられない「心の病気」」という。依存症というと、アルコール、ギャンブル、薬物はよく聞くが、ネット依存症については、あまり耳に入ってこない。ネット依存症の患者さんはたくさんいるはずなのに、「認識されていない」というのも問題である。この本は、【1 バーチャルに生きるぶんリアルに支障が出る】、【2 息抜きや気分転換のレベルではない依存】、【3 なぜそれほどネットにハマるのか】、【4 病気だと認識することが治療のスタート】、【5 ネットとの付き合い方を身につける】と、ネットにハマる心理から治療法までを解説しているから、問題や悩みを解決する糸口になるのではないだろうか。
他に、【Aくんのケース:24時間ネットで体調不良。―】、【Bくんのケース:ゲームにハマるのは発達障害があったから?】、【Cさんのケース:夫よりネットが大切。離婚してもやめられない】という3人のケースや、本人や家族の体験談などを見て、他人事ではない…と怖くなり、【ネット依存症になっていないか。自己チェックしてみよう】を、早速、中3の娘と一緒にチェックしてみた。《インターネット依存度テスト(IAT)》は、全部で20項。結果、私は20点で《平均的なユーザー(20~39点)》。娘は40点で《インターネットによる問題あり。ネット使用が生活に与える影響を考えよう(40~69点)》であった。ちなみに、70~100点になると、治療が必要の域…。私は全く問題ないが、娘は平均的なユーザーのちょっと上をいってしまったから早いうちに対策と予防が必要だ。
医学でいう依存とは、アルコールなどの物質に渇望し、使用がコントロールできない状態をいい、依存している物質の使用を中断・中止したときに、「離脱症状(吐き気、発汗、震え、発熱など)」が現れるという。ギャンブルやインターネットなど物質に依存していない場合には、「離脱症状」が現れないから、依存症とはいえないという。インターネットの過剰使用は医学的には「嗜癖」のひとつというそうだ。だが、「嗜癖」という言葉はわかりにくいので、本書では、「ネット依存」という言葉を使っている。現在、「ネット依存症の治療法は確立されていません」というぐらい、ネット依存症には、わからないことが多くあるらしい、監修の樋口さんは、「大切なのは、本人が自分は病気だと認識し、治そうと決意すること」という。
パソコン、スマホなどの通信機器は、いまやなくてはならないツールとなっている。だが、「ネット依存症」という大きな落とし穴が待ち受けていることを理解し、ルールを守って取り扱わなければいけないということを、子どもたちに伝えるとともに、親(大人)も十分に注意していかなければいけないということを、認識していくべきだろう。
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ネット依存に解決策はない。バーチャルで生きる分、リアルで支障が出てくる。
ネット無で生きられないことが問題。
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ネット依存症を医療行為の対象とみて、その構造と治療法を解説する本。
薬物依存、ニコチン依存、アルコール依存、そしてネット依存。世の中に依存症はたくさんある。
ネットにばかり目くじらを立てなくても、なんて思うのだけど、ネット依存のあぶないところは、依存物を「買いに行く」ということをしなくても続けられてしまうこと。そして家族が事実に気が付きにくいこと。家にいながら一見コミュニケーションに見えることも可能であること。
そして治療法も、アル中やヤク中のようなきっぱりしたものではない。アル中は酒を断つ、という治療になるが、ネットを断つと仕事や実生活で困ることもあるから、だろう。
ああ、ネット依存でなくてよかった〜。特にやり玉にあがっているのはネトゲ。僕はやらないから、規制しちゃえばいいじゃん、なんて気軽に思うのだけど、禁酒法時代のアメリカがどんなだったか。そしてネットの規制なんて大概どうにかなっちゃうものだ。
何かを発明すれば、問題も同時に発明される。出口なし、なのか。
でも、依存症になる人とならない人がいる。こっちのメカニズム解明が先かなあ、なんて思う。
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最近よく若者に対して使われるようになった「ネット依存症」という言葉。一体どんな症状なのか。なぜ発症するのか。それらのことがイラストなどを用いながらわかりやすく説明された一冊です。
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ネット依存、特にネトゲ依存を中心に色々と書かれています。
これを読んで自分の生活を見なおしたり、身近な人がネット依存に陥ってないかなど、考えなおすきっかけとなりました。
中にはセルフチェックもあるので、見かけたらやってみては?
私はネトゲ依存に関して、素直に怖いと感じました。こうなってはいけない、という戒めも込めて、ここに記します。
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ネット依存症のことがイラストつきでよくわかる。たいへん読みやすい本。チェックテストもある。自分も注意したい。
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見開きで、絵や図でわかりやすく説明しているので30分もかからずに読める。「依存」の勉強の中の一つ、と思って借りたが、読んでよかった。
こどもと一緒にいるときに、親がメディア以外の楽しみをこどもに見せる(なるべくスマホやパソコンにこどもの前でさわらない)ことが大事だとわかった。
ジョブスもこどもにはipadをさわらせなかったと言うし…。
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ネット依存にならないための自衛策
スマホにパソコン。
私のもつそれは、どちらもインターネットに接続しており、情報発信も収集も思いのままだ。
今のパソコンにはゲームは入っていないが、昔はシムシティとTower、まきがめ(わかります??)で遊ぶのが大好きだった。
そのかわり、スマホにはいくつかゲームが入っている。
昔から格闘系とRPGは苦手だったし、架空のものに支払うことに抵抗感があるのでアプリはほとんど無料版だ。
けれども、たまに課金の誘惑に惑わされそうな時もある。
先日NHKでネット依存について特集を組んでいた。
番組自体は見なかったが、新聞でも一面で取り上げられていたので本書を読むことにした。
ゲームは面白い。それは当然だ。
作っているのはプロ。
ゲームも、クリエイターもそれらが単独で責任があるわけではない。
しかし、ネット依存症が増加、しかも次代を担うはずの若年層に広がっているのは問題だ。
本書はネット依存とは何かをビジュアル的に見やすく作ってありながら、専門的である。
原因と対策についても解説してあり、入門書としては良い作りである。
衝撃的な内容もある。
ネットの落とし穴について解説している部分で、小学生が「女はレイプが好きなんでしょ」と言う事例。
もちろんこれは極端な例(だと信じたい)だが、現在のネットの普及、発展に対して知識や教育、対処が後手後手に回っているのは事実であろう。
そうでなければこれほどまでに依存者数は多くはならない。
悲しきかな、ネットに依存している患者は現実世界に背を向け一人でいるのに、仮想現実内では人との関わりを求めているのだ。
現実よりも仮想世界の自分の方が素晴しい、それ故に現実を見られない、見てしまうのが嫌だから逃げ込む......
人ごとではない。
今やネットは当たり前になっている。
ネットは見たいものだけを見せてくれ、他人を冒涜しても自分は傷つかない。
しかし、ネットは現実ではない。
生きているのはここ、足下にある。
患者を増やさないために、自分がならないために、自衛策の一つとして知識を得ることから始めたい。
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読みやすいし、分かりやすい。
・成長ホルモン10-12h
・友達作りにネットを使うと攻撃性の敵意が高まり友人などの対外的なやりとりにネットを使用するほど言語的攻撃性が高まる
・ネット依存の予防は自衛
(週①のノーITディ・人付きあい・スマホパソコンやり過ぎ注意)
・10年、20年後の体や脳への影響不明
パソコンは仕事をする上でなくてはならないものになっていますが、依存症には注意したいですね。