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7月-6。3.5点。
シリーズ2作目。
盲目の少女と、幼馴染み男ふたり。群馬の田舎で育った。
幼馴染みの一人が、内蔵を抜き取られる殺人にあう。
未解決事件と絡み、真相が。
結構面白い。一気読み。
現実と、盲目少女の視点、幽霊の存在と、うまく
章立てされていた。
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巨大トンボ、汚職、猟奇殺人、家庭内暴力など盛り沢山な内容でしたが、読後感は大風呂敷を広げて上手く畳めなかったという感じでした。特に「トンボの正体」や「内臓を持ち去った理由」は腑に落ちませんでした。
また、警察小説らしく「足で情報を稼ぐ」シーンがない為、推理が当てずっぽうという感じで不満でした。
ただ、全体を通して見るとこれと言った大きな破綻はないですし、登場人物たちのやり取りが小気味良く、楽しく読めました。
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時系列を逆に読んでいるので違った意味で面白い。
幼なじみの相手を大切に思う気持ちが、悪い結果を招き寄せていく。目の見えない泉美の心を思うと、ただ悲しい。
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ドラゴンフライとはトンボ
捜査一課の刑事 鏑木鉄生 姫野広海 正木正也 澤田時雄
盲目の少女 泉美 の幼馴染 遊介と建
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陸軍軍人で思想家でもあった石原莞爾という人がいましたが、河合莞爾さんは作家です。「デッドマン」(2012.9発行)に続いて「ドラゴンフライ」(2013.7発行)を読みました。バタフライは蝶、ファイアフライは蛍、ドラゴンフライはトンボですね。トンボには1万個を超える複眼があり、翅(はね)は1秒間に30回以上羽ばたくとか・・・。トンボの里といわれる飛龍村でのダム建設と幻の巨大トンボの謎を解明する物語です。ストーリーには今一歩「難」(複雑、不自然、無理気味、結末?)がありますが、結構、読み応えはありました。
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前作デッドマンが面白すぎて好みすぎて、即、続編のこちらを読みました。
個人的にはデッドマンのほうが面白かったかなあ。とは言え、460ページにも及ぶ厚さを1日で読ませてしまう技術というか引き込ませ方はすごい、という意味での星4つ。
あきらかに正解が見えているのに、遠回りしたり大袈裟にしたりしている部分が多々あった気がして、後半は若干イライラしてしまった。
ストーリーからは少し外れるけど、「交渉」のシーンが一番よかった。プライドを持って仕事をしている者同士の鬼気迫る雰囲気がよく伝わってきた。
とは言え、ゼネコンの言い分にはやはり疑問。たくさんの従業員とその家族を守るのは会社の使命だけど、そんなやり方で守られていると世の中にもしばれたらどうするんだ?それは、ここ数年の色んなニュースにも言えること。そこが最後まで気になった…本編とは関係ないけど…
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全体的にはしっかりとした作りで楽しめました。各所でトンボにまつわる話が出てきますが、多少やりすぎ感はあります。あと、細かい部分で科学的な間違いがあったりして気にはなりました。
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トンボの複眼にかけて複雑な内容。ストーリーにかなり無理がありこじつけと後付けの印象が強い。犯人もほぼ途中から読めてきて行動してからあとで理由を説明するのも組織で動く警察が果たして可能なのだろうか?殺す対象を違え、殺した友達を無残に解体し、また殺人者を増やす考え方、展開もどうなのか?
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昆虫は、~フライなんだって。ドラゴンフライは、トンボ。
ゴルフ場から道に迷った男が見たのは、都内にある自分の家。
にこたまの猟奇殺人。
ダムに沈む村。
盲目の少女。
どうつながるのかな。と思いつつ、読み進める。つながっていくのよね。ムリなく。
泉美の前に現れた遊介は、健なんだろうな、くらいは。
せつない幼馴染だねぇ。
相手のこと考えて黙ってたけど、お見通しだった、ばかり。
終わりがね、なんかよくわからず。
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鏑木警部補を中心とする、鏑木特別捜査斑の活躍を描いたシリーズもの。
この作品が初読みだったが、鏑木シリーズの2作目。
姫野、正木、澤田と、なかなか一筋縄ではいかない、魅力にあふれた個性的なメンバーが、時には暴走し、時には苦悩する鏑木を徹底補佐する、警察モノだ。
多摩川の河川敷で、臓器を抜き取られ焼かれた男性の遺体が発見される。
遺体の下には、トンボのペンダントヘッドが…。
猟奇的な殺人から始まるが、結末は切なく、読み応え十分だった。
作品の中で、「どうして人は殺し合うのか」とつぶやく鏑木に、「人は壊れている」と返す姫野の言葉が心に残った。
「人は壊れた生物」だから、どうしようもないと絶望するか、だからこそ、哀れだと愛しみの目を向けるのか…。
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警視庁刑事部捜査第一課・第四強行犯捜査・殺人犯捜査第十三係の警部補鏑木鉄生警部補と部下の姫野広海巡査、江戸っ子の同期正木正也警部補、科警研に所属する犯罪心理分析官の澤田時雄の活躍するシリーズ第二弾。多摩川の河川敷で発生した、臓器を抜き取られ、黒焦げにされた死体。トンボの里として有名な飛龍村出身のトンボ研究者の遊介だった。だが、彼の死後、彼から幼馴染の盲目の女性泉美に電話が掛かって来ていた。もう一人の幼馴染と泉水の両親が殺された20年前の事件。飛龍村が沈んだダム建設の真相!結論へ持っていく伏線が凄い。考えに考えにねられた面白い作品だった。面白かったです。
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前作の刑事4人がチームでそのまま出てきますので読み易いです。題名のドラゴンフライに絡めて話が一本きちんとつながっているのが見事です。もちろんまだ2作目ということで荒削りに感じられたりちょっと都合がいいかなと思える部分はもちろんあります。でもプロローグや過去の部分が最終的にどのように話に関わってくるか想像したりリーダビリティも相当なものだと思います。事件の解決の仕方や最初に出てきた開きの死体ができるまでの経緯に個人的に思うところはありますが、とても読み応えのある楽しい読書の時間でした。次作も楽しみです。
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デッドマンで活躍した鏑木班がまたもタッグを組んで解決に乗り出す。沢山の伏線もきちんと回収して行くのだが、勘頼みの捜査だったり、村の子供達の善意の度が過ぎていたり、、と前作が良かっただけに惜しまれてならない。
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鏑木シリーズ第2弾。とても読みやすい。河川敷で発見された猟奇死体。20年前、ダム建設で消滅した群馬の過疎地で起きた殺人事件との関係性が浮かび上がってくる。全盲の少女と二人の少年。いつまでも子供たちが幸せでいられたら良かったのにと切なくなってくる。相手を思いやり、守りたいと願ったその心だけが「真実」だった。切なかった。