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他の作品より、冷静になった気がします。先生の本の中では一番好きかも。この内容を多くの人が理解する世の中だといいなぁ。きっと、傷つく人は減るはず。
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なぜ傷つけるのか、傷つくことをどうとらえたらよいのか、傷つくことが必要なのか。虐待、DV、いじめ等の例を交え両者をカウンセラーの視点から考えていくという本。常識は時に被害者に追い打ちをかけ、加害者の側に立つ事があるというのが印象的。また、傷ついた時にはアクションが取れず茫然としてしまう、近しい人間から傷つけられたと認識するには何年もの時間がかかるなど、そうだよなぁと思う事が多く書かれている。目新しい事が書かれているわけではないが、改めて「傷つく」と向かい合う時に見落としている何かに気付ける一冊。お勧め。
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(心理的に)傷つく、傷つけるということは、人間同士のある程度以上の距離の地下さの中で起こる。
もちろん通りすがりの人に傷つけられることはあるが、それも、他人と自分の距離が分からないと、長く引きずることになるのではないか。
人間関係の距離を車間距離に例えたのはわかりやすい。
危険な車には近づかないのはあたりまえ。
前の車が、安全運転の優良ドライバーだったとしても、一定の車間距離で安全を保つのです。
親密でなくてはならないという幻想に囚われ、家庭の中では数々の問題が起きている。
そして、傷つけられたり、傷つけたりしていることに気づかないし、認めようとしない。
母と娘の問題は、自分に置き換えられて読むのが苦しい。
理由が分かったとしても、解決できるのではないなら、軽度の心理的虐待なら、気づかない方が幸せかもしれない。
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頷ける部分も多々あったが、夫婦、家族間、男女の事となると、常に女性が被害者のような…。
なんとなく偏っている気がした。
DVに関しても、虐待に関しても、今の時代女性が行っていることも多くあるが表面化しているのは、男性という事もあるのではないか。
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2014/8/8 2回目
傷つける人の特徴 他者への気持ちのセンサー(対人センサー)はほとんど働かないのに、自分の気持ちへのセンサー(対自センサー)だけはひどく敏感
DV 男の嫉妬が絡む問題のひとつ
自分より下位にいるはずの妻が、夫としての地位を脅かすのではと予感される時に、おびえを感じて妻を殴る
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フェミニズムの洗礼を受けた心理学は面白い。信田さんの著作の魅力はそこにある。少し上品になったような気もする(昔はもっと切れ味が良かった)「大切なことは「傷ついた」ことを認め、そこから抜け出すために、他者とつながりを活用すること」そして、自分へのこだわりを持つなら手軽な答えで落ち着かずトコトンこだわればいい。そのためにはまず読書だ。という信田さん。傷ついたり傷つけられたりすることは生きている中では避けられない。その傷をどう昇華するのか。傷について考える一冊。
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気づきがたくさんあって面白かった。付箋を貼って何度も読み返した。
・よい人間関係を築くコツは、自分を否定しない友人、仲間をどれくらいたくさん作るかがわかれ道。
・いじめについて、卑屈になったら相手の思うツボなので、余計取り込まれる。どんなに怖くても、頑張って堂々としているキャラを演じる。
・自己評価が低いと言う訴えは、誰がこんな私を褒めて肯定してほしい、受け止めてほしい、と切望しているということ。
・傷つけた人が全部悪いと考えること。
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信田さよ子氏は空気を読めない人を「発達障害」とラベリングすることに距離を置いている。
正しい見解だ。
信田さよ子氏は、親から虐待されて育つと、空気を読めない傾向が強くなる、ということだ。
本書は、自己を不当に評価すると認知が歪むと述べ、では自己肯定感を持てばよいというとそうではない。
自己肯定感とは、頑張りの肯定でしかないからだ、と述べる。
私は本書の読後感、言い知れぬ解放を感じた。
あなたを困らせているのはその「病気」や「精神疾患」や「発達障害」ではない。
困らせているのは、あなたを「傷つける人」なのだ。
そのことに、気づかされる重要な本である。
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自分は人を傷つけていないだろうか?
傷ついたことはあるが、相手のせいと考えて良いかは疑問である。確かに、相手が悪いと思えば楽になるかもしれないが、総てがそれで良いとは思えない。ち、傷つき方によってや弱い人(どういう人が弱いかは判断が難しい)には良いかもしれない。