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やっぱり色々な意味で情報が詰まっていて面白かった。
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プラスチックスはそれほど好きでもなくて、
メロンはまあまあ好きで、
Love T.K.O.は結構ぶっ刺さって、
その頃のライブを一度見たくらいだけど、
中西俊夫って不思議なひとだなあとずっと思っていて、
読み出したら、案の定エピソードのオンパレードで、
世が明けそうでヤバいのでとりあえず閉じた。
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プラスチックス、メロン、Tycoon Toshの中西俊夫の半生記。プラスチックス大好きでした。
本書に登場する人物が大物ばかり。マルコム・マクラーレン、ヴィヴィアン・ウエストウッド、ブライアン・イーノ、トーキング・ヘッズ、etc., etc.,トシちゃんの人脈の広さに圧倒されました。あとプラスチックスが当初ダウンタウンブギウギバンドの事務所にいたとは知らなかった。また、プラスチックス解散の真相も本人の口から語られている。秘蔵音源のCDがついているのもうれしいし、装丁は盟友立花ハジメがプラスチックスのファーストアルバムをイメージして行っているのもサイコー。
佐久間正英氏が逝去された今となっては、メジャーデビュー時のオリジナルメンバーでの再結成が永遠に幻となってしまったことが本当に悔やまれる。遅ればせなら、佐久間氏のご冥福を祈念する次第です。
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こんな本が出ていたとは知らなかった。多くのニューウェーブグループの中でも、特別に光っていたプラスチックス。カーステでこのテープをかけて二人でドライブした懐かしい日々。日本より欧米で盛り上がったバンド、NY・LA・ロンドン・パリとかのツアー話が面白い。キースリチャーズの息子が20歳になった時のプレゼントはナチの親衛隊が持っていた自決用の注射器と純度99.9%のヘロインアンプルだった(息子本人から聞いたらしい)。ビートルズの街という事で期待していたリバプールは全くしょぼい北国の港町。イギリスやドイツ(朝から晩までソーセージとザワークラウト)の食事が最悪で立花ハジメはホテルにコンロを持ち込んで香港製のラーメンやソバを作ったこと。隣のスタジオがエリック・クランプトンで、二組でテーブルサッカーのチーム戦をした。(まぁどれも30年位前の話だ)当時は音楽もそうだが、ファッションも日本のデザイナーが欧米で高い評価をされていたと思う。ニッチではあるけど、この国から諸外国への現代文化的発信力があったのは80年代までのような気がする。
ショックだったのは解散間近にチカが「歌う事が嫌、自分の声が嫌い。歌う事に向いていない」と言い出したこと。彼女の歌と声に惹かれて聞き出した私は一体…。
ジャマイカでタクシードライバーにコークないの?と聞いたらオッケーと言って連れていかれたのは、四隅にマシンガン持ったガードマンがいる廃墟。「で、どの位欲しいんだ?ディールはキロか、オンスか?」「そんなにいらないよ、1グラムでいい」そしたら爆笑される「なんだこっちは謎の東洋人が丸腰でディールに来るからブルースリーなのかと思ったぜ!」って怖いんですけど。
しかし、一番のエピソードは2001年9.11の時、著者は家族とロンドンにいた。ロンドンではハイジャックされた11機がロンドンに向かっているという報道がなされるなど大混乱。その日娘の花梨さんが言った。「パパ、これブッシュがやったんだよ」「え?ブッシュだってそこまでバカじゃないだろう?」「ううん、そこまでバカなんだよ」子供ってすごい。