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とてもいい本。著者の『ストーリーとしての競争戦略』はとても面白かったのですが、やはり著者の考え方や、本の感想やそこからの思いなどとても面白く、共感をえる内容でした。また、スキルではなくセンスの問題であること・具体と抽象の切り替えの速度と度合いと頭の良さの関係がよくわかる内容です。また、最後のインタビュー『僕の読書スタイル』は非常に面白く。とても気に入りました。共感できる内容です。
読みたいと思った本は
『最終戦争論』石原莞爾
『おそめ』石井妙子
『市場と企業組織』OEウイリアムソン
『日本永代蔵』井原西鶴
『クアトロ・ラガッティ』若桑みどり
『古川ロッパ昭和日記』
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ストーリー戦略の本で著者を知って、新刊を読了。スキルとセンスの話は面白い。センスは、天性のものというよりはみんなに備わっていて、いつどこで生かすか、というものであってほしいんだが。
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戦略読書日記ミニフェアをするため、営業さんよりゲラをいただいて読了してみたものの、私にはとっかかるタグが無かったため、ためになる本かはわからなかった。
経営をしようとも、経営を研究しようとも思っていないから、当たり前っちゃ当たり前なんだけど。
なにかの書評レビューで読んだけれど、結構我が強いというか「楠木氏らしさ」があるという特殊な著者らしいので、それがなんとなくわかった、というのが収穫だったか。
本人の趣向で、経営のセンスを養うためにはこれを読むべし!という本を色んなジャンルからあげてきて、徒然なるままに感想?書評?を書いているのだけれど、著者本人の趣向に共感できる人じゃないと、ちょっとこれ食指が動くもんなのかなぁ、と疑問というか不安になってしまう。
とりあえず、三枝三部作は読まなきゃ始まらないらしいので、経営書初心者の私としてはそちらから始めようと思います。
ミニフェア売れたらいいなぁ。。。
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スキルとセンスの違い。モテる男は、なぜ?モテるのか?理由などなく、センスがあるから。なるほど納得!理由があるのが、スキルで、理由がつかないのがセンス!
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この人の戦略論が面白いのは「わかりにくさ」が中核をなしているところ。不合理とかセンスとか。
戦略論でもあり書籍レビューでもありコラムでもあり読書論でもあり自伝でもあり趣味本でもある。これだけ自由に書ければ著者も満足感たっぷりなんじゃないでしょうか。
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日がな競争戦略論を考えている人ならではの感想が非常に面白い。ジャンルを問わずあらゆる分野の書籍に関するまさに“読書感想文集”である。本人曰く読書は基本的に趣味として捉えているとのことだが、結果として競争戦略論、もしくはストーリーの重要性に帰結するエッセンスを各書籍から吸収しており、充分職業病が出ている気がするw
自著のストーリーとしての競争戦略をいきなり冒頭に持ち出し感想を述べると共にFR柳井さんの自伝やミスミの三枝さんの著書等も扱っており、経営に関する楠木さんの思想が自著にはない現れ方をしていて興味深い。
とどのつまり、経営とはセンスであるという元も子もない(自分で言っている)ことを言っているが、やはりそれはそうなのだなと読んでいて思った。センスを磨くためには様々な因果律、論理構造の引き出しを沢山作るべくひたすら経験を積むほかないのだ。
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この本をきっかけに購入したり、借りたりした本も数冊ある。
筆者の想いへの共感は実はあまりないのだが、目の付け所が異なるので、新しい発見があった。
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「ストーリーとしての競争戦略」の(読んでないけど)楠木建氏の最新刊、本屋でパラパラめくっていると石井さんの「おそめ」が取り上げられてておっとなった。とは言え石井さんも20年以上前にあったきりだし、 おそめも読んでません。まあたまたま買ってみたと言うのが事実だ。
楠木氏は自分のことを経営学者ではなく経営論者だという。正しい理論を作ると言うより少しでも役に立つ方を目指すあたりはこの本でも取り上げられているものづくり論の藤本隆宏氏のような方向だ。とは言え「ストーリーとしての競争戦略」を読めば上手い競争戦略が作れるようになるとかではなく、この本もどうやって戦略的に本を読むかなんかではない。楠木氏が読んだ本を脳内で著者や登場人物と対話しながらその競争戦略はこういうことかと日記風に綴ったものだ。語り口はとにかく熱い、松岡修造かっ!
そもそも良くあるビジネス書はスキル系にかたよっている。しかし、楠木氏は経営者に必要なのはセンスだという。いくらスキルを高めてもセンスを磨くことにはつながらず、基本的には体験からしかセンスは磨けない。鞄持ちなんてのもセンスを磨く方法の一つだが楠木氏のお勧めは読書、特にノンフィクション系がよくあらゆる自伝などは疑似体験をするにはもってつけらしい。しかし、いちいち本を読むたびに自分だったらこうするだとか、 この戦略はこうかとかやってられるかいな。まあ、インプット目的で読むのは趣味であり仕事はアウトプット目的だそうなので趣味の本読みは面白いかどうかだけでいいと思う。ちなみに楠木氏は仕事以外に趣味でも本を読み、重い本を読むのに疲れたら軽めに、そしてさらに軽めに同時に3冊くらい読むと言う。ちょっと本好きなら年間300冊くらい読むでしょうとかいうが・・・読めるかいな。マンガ入れれば行くけどね。
本書のテーマではないが競争戦略は因果関係の連鎖であり、良い競争戦略はそれ自体がストーリーとして良く成り立っていると言うことらしい。豪速球もものすごいフォークもないピッチャーが直球とカーブとスライダーをどう組み立ててバッターを打ち取るかと言うようなものだと言う。内角高めを投げた後外角低めに投げれば打たれにくいという因果関係がありその連鎖がストーリーになるのだがみんなで同じことをすると差がでない。そこで違うことをするのがセンスで、ただピッチャーが違えばバッターも違い絶対の正解はない。楠木氏はその因果律を読み取りストーリーとして切り取って提示しているだけなのだ。それがはまる人には効くだろう。
取り上げられているのは例えば柳井正の「1勝9敗」いつのまにか楠木氏にも柳井氏の口癖が移ってしまった様だ。「当然ですけど。当たり前ですけど。」ほかにもマクドのレイ・クロックを取り上げたかと思えばレコーディング・ダイエットの岡田斗司夫、井原西鶴の日本永代蔵やら石原莞爾と一件とりとめもない。なんせある本を読むとズルズルと関連図書を読みあさるらしいのだ。何冊も読みたい本が見つかっただけでも十分な収穫だわ。
と言うことでこの本を読んでも何かが身に付くわけではけしてない。ちゃんと帯にもそう書いてある。こう���う本の読み方もあるよってことであり、しかも楽しそうにやってやがんなと思うだけだ。これもこの人のセンスなので、センスをまねしても意味がないだろう。どういう本を読んでそれがどう役に立つのか立たないのかは人それぞれ。当然ですけど。当たり前ですけど。
ちなみにかの出口治明氏(本人も取り上げられている)が大絶賛していることは付け加えておきます。
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ストーリーとしての競争戦略の著者でもある楠木さんの濃厚な読書日記。扱う本の幅も広いうえに、さらに、楠木さんの知識の奥行きがズドーンとあり、読み応えが、ありまくります。また、本の著者と向きあうことの素晴らしさも知れたので、これから読書の旅にでようと思う。
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相変わらずの楠木節炸裂といったところでしょうか。著者の作品を読むのは3冊目、ようやく気がつきました。芸風が合うんだなと。
携帯電話の契約手続きの超煩雑さという、供給側視点サービスへの不満とった部分だけでなく、理論(セオリー)よりも論理(ロジック)を好み、学問的な部分よりも実際の思考探求を好む事。それはスキルとセンスを分けて考えた場合のセンスに大きく依存する。さらに、スキルを身に付けましょう、とフォーカスされがちな昨今は、センスの議論があまりに少ない事。そして成功した経営者や著名人、歴史上の人物にはやはりスキルもセンスも両方優れていたわけで。
私はHow To本が溢れる書店の一角だ大嫌いなのだが、まあそういう事ですね。読書とは何か?と友人に聞かれ、人の人生に出会う事だと答えていた20代前半の私であるが、著者の読書の中では、同じストーリーかそこには流れている(=トリップ)と感じ、嬉しくなった次第。
ちなみに、宣教師が報告した日本人の長所と短所を内容を読んだとき、目頭が熱くなる想いが・・・。日本人として、当然ですけど。
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スキルではなくセンス。まさにその通りで、読書を軸に論理的な文脈を探るということも納得。門戸を閉ざさずに学ぶということが大切。研究に対するスタンスも好感が持てる。確かに社会に対するインパクトをみすえて社会の役に立つことをするのが社会科学分野の研究に求められること。
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貪るように消費する読書の自分は、こういう風に考えながら本を読んでなかったので目からウロコ。まあノンフィクションばかりだから考える論理はあまりないのだけれど。
紹介されてた本をいくつか読んでみて私はどう考えるか試してみたい。
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本をいかに自らの思考とリンクさせ、想像力をもって読めるか?
楠木氏はそのセンスをすごく感じられる。
「ストーリーとしての競争戦略」といった読者を引きづり込むような書籍を書くためには大量の読書とそれを自らのスタイルにて消化するセンスが必要であることを感じた次第。
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筆者の主観たっぷりですが、それでも取り上げられている本を読んでみたいと思いました。既に購入できないものが多数あるのが残念。
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戦略と経営について、22冊のジャンルの異なる本(建築や芸についてなども)から解き明かしている。非常に濃い内容だった。本題とは異なる箇所でハッとさせられる考え方が多かった。本を読むモチベーションも上がる本。
■印象に残った言葉
・「「やくざ映画のライターという仮面をかぶってやってきた。最初は、生活のために引き受けただけだった」と、笠原(和夫)は名言している。その一方で、「本当に面白いものを書くために、自分が何かしら乗っかれるものを、探す必要があった」。」
・個々の「モノ」の意味が、「モノ」の内側から一意的に決定されるのではなく、「モノ」の置かれた「場所」(すなわち「モノ」の外側)によって決定されている有様を記述すること。そして「モノ」の行う象徴作用が「場所」に深く依存している様相を解き明かすこと。これが本書(「10宅論」)の主題である。
・グローバル化は相手のある話だ。常にこちらから出ていく先の国や市場や人々がいる。自分たちの都合だけで完結できる話ではない。…考えてみれば、鎖国体制の崩壊と開国以来、明治維新を経て現在に至るまで、日本は「グローバル化される」側にあった。
・理論(セオリー)じゃなくて論理(ロジック)を考えるのが僕(著者 楠木建)の仕事だと心得ている。論理というのは因果関係についての洞察。一方の理論とは再現可能で一般性が高い因果関係についての法則を意味している。