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主人公「航一郎」の一挙手一投足がカッコよすぎる…。航一郎→ンドゥング→あつおにリレーされていく恩送りのバトンは、心温まる話だった。
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「航一郎。やっと、あなたの国に来ましたよ(p.5)」ドクターケニアこと、ンドゥングが立っているのは、2011年春の、日和山。 命と、魂を懸けた、心のバトンのお話。何を書いてもネタバレになっちゃうので内容には触れないでおこう。ただ、すべての言葉がすごく丁寧に、切ないくらい心をなぞるよ
うに繊細に綴られていました。悲しい心に寄り添える人でありたいと思いました。すごく難しいことだけど、それは、心の広さではなくて深さなんだと思いました。つらいこともある。悪い人もいる。それでも、『ダイジョブ』『ガンバレ』!
(p.13)「ガンバレ」は人に言う言葉ではなく「自分を叱咤するときの言葉なのだ」♦そうなんだよね。誰よりも感受性が強く心豊かだった航一郎は、いつも、自分にそう言ってたんだ。ガンバレ、ガンバレって。それが、優しさのしるしだね。他人に求めない。自分がやる。
(p.59)「俺はなあ。お医者は聖職者だと信じているんだよ。がんばれよ」私はあのように航一郎が生きたのは、この父親の、航一郎に与えた心の教育という宝石が彼の中で輝きを失わなかったからだ、と信じている。♦信じているって、すごい言葉だよね。だって、信じられちゃったら、やるしかないじゃん(笑)それに、なんだかここの文章はすごく好き。父親からの心の教育なんて、本当に一生ものだと思うからかな。
(p.89)まあ、人としての愛情の深さがかえって自分を傷つけたようなもんだよ。♦優しい人ほど、そうなんだろうね。繊細な人ほど、苦しい道を選ぶ。だから、余計に苦しむんだろうけど、それによって救われる人はたくさんいると思う。すごく、たくさん。
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壮大な話になりましたね。航一郎さんもコイチロさんも素敵だけど、こんな話を書けてしまうさださんもすごい。
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風に立つライオン
歌の歌詞以上に深みを持つ話に仕上がっている。
「風に立つライオン」の「風」とは何か、「ライオン」とは何かに気付いた時、その偉大さに圧倒される。
アフリカでの医療や東日本大震災に限った話では決して無い。
昨今、死語になりかけている感もあるが、自分なりに現すとすれば「志」。
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インド映画「きっとうまくいく」を思い出すような大丈夫、大丈夫の航一郎。人の善意が信じられる、心励まされる作品。
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同タイトルの歌が元々あると知りYouTubeで聴きながら読んだ。医師の航一郎にも福島の被災地で天才的なリーダーぶりを見せた木場にも実際のモデルがいること。そしてどちらもさださんがとても懇意にしている方だということ。ホントに彼の人脈の広さに恐れ入る。航一郎の最期の場面があっけなく感じたけど読了してみればそれでいいのかとも思う。「ゼロじゃないならさ、オッケーって言おうよ」なかなか言えない、医師なら尚更では?ンドゥングからあつおへバトンタッチされた思いもきっと次へと繋がるという希望を見せたラストはお見事!
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著者の同名の曲のモデルとなった航一郎を主人公にし、彼に係った複数の人間の述懐、独白、メールなどで綴られた物語。
主人公は医者でケニアの戦地医療に携わり意思途中で、(完全にそうとは書いてないが)命を落とすが、助けた少年ンドゥングが成長し医者になりストーリーは引き継がれる。
ンドゥングは航一郎または日本に恩返しのように、3.11大震災直後に日本に被災地に入り、被災者の診療を行う。
読み進めるうちに事実なのだろうかと知りたくなり、著者あとがきがあるのを見て、先にそちらを読みたくなったが我慢した。
名フレーズと思っていた、曲最後の「おめでとう、さよなら」は本著では「お願いだから、しあわせになってください」に変わってた。
あとがき含め読み終わると、現実は航一郎は健在、ンドゥングは実在する感じがしなく、フィクションとすると、うまくまとまりすぎな感じがした。
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書店で見た瞬間「!」磁石で引き寄せられるように手に取り、あとがきから読みました。
さだまさしさんの同名の歌があると知って、そのまま電車で移動中にiTunesで「夢回帰線」の中の「風に立つライオン」をダウンロードしました。
夢中で読み進みながら、読み終わってしまうのが寂しいような・・・しばし壮大なこの本の世界に浸りました。
《アフリカの光と影、美しさと厳しさ、雄大な風景》
読む前と少しだけ違う自分になったような、インパクトのある一冊でした。
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さださんの名曲をもとに綴られた小説。
「航一郎」を取り巻くいろいろな人の証言から成り立っていて、少しわかりずらい所もあったけど、すばらしい作品。
あらためて、この曲『風に立つライオン』をじっくり聴いてみたい。
ガンバレという言葉の不思議も考えさせられたと同時にそっか〜こんな風に使えばいいんだ、と改めて思わされた。
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1987年、熱い志と明るいエネルギーを持つ日本人医師・航一郎は、恋人を長崎に残し、ケニアの病院に向かった。劣悪な環境で奮闘する航一郎の前に、激しい銃創を負った少年兵・ンドゥングが現れる。心を開かないンドゥングだったが、航一郎の熱さ優しさエネルギーを受け、少しずつ変わっていく。
航一郎がいい!前向きにンドゥングへ10人助けろと説く。ンドゥングは「ケニア生まれの日本人」だと言うところとか自分のミドルネームにコイチロって使ったり、愛情が深い。
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こういうリンクとは…いろいろ考えてしまった。
予備知識無しで読み始めて、なかなか読み進めるのは大変だったけれど、最後は泣けました。
お家に帰ったら、CD聴こう。
2013/11/6読了
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今年の1冊め!
さださんの「風に立つライオン」という曲をモチーフにした物語。
ケニアに赴任した医師 島田航一郎から
かつて少年兵だった ンドゥング
大震災で被災した子供たちへつながる命のバトン。
壮大なストーリーに最後はウルウル。
自分を鼓舞するため空に向かって叫ぶ「ガンバレ」!
よかったです!!
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何だか堅苦しそうだなと思って手に取った本だったが、あっという間にのめり込み、要所要所で胸にぐぐぐっと迫ってくるものに耐えられず涙。「がんばれ」は人に対してではなく、自分へのエール。よかった。さすが、さださん。もう一度、歌を聞いてみよう。
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三五〇ページ、普段こんなボリュームの本は読まないので時間がかかった。しかも小説。
さだまさしさんの歌にもある「風に立つライオン」を小説にしたもの。
登場人物が魅力的なひとばかりで、何度もほっこりさせられた。
航一郎と木場くん。まっすぐ誠実に生きているひとたちがまた、まわりのひとたちに影響を与えて、やさしさが未来に続いていっているようなそんな本でした。
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さだまさしの曲の中で最も好きな曲の一つである「風に立つライオン」の小説版。買ってから時間が経つが、いつもの読書時間である電車の中で泣いてしまうのが怖くて本日まで読むことができなかった。
読み始めると一気に読み切って、予想通り泣いてしまった。