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アフタヌーンで連載が始まった時は、線の引き方が綺麗な画に惹かれて読んでいたのだが、すぐに、ストーリーの深みに惹かれた
こう、一冊になって一気読みして、改めてしみじみと思ったが、胸が痛くなるほどに優しさが切ない内容
秘密を作る痛み、秘密を抱える辛さ、秘密を貫こうとする苦しさ、秘密を共有できる淡い喜び。それらを繊細、鮮やかに描ききっていた
前作『メテオ・メトセラ』は恥ずかしながら未読だが、この『神様がうそをつく。』を読めば、前作から尾崎先生のファンであった読み手が、次回作を渇望していた、と容易に想像が出来た
小学生らしくない、けど、子供だからこそ躊躇せずに踏み出せる一歩を、なつるの真っ直ぐな勇気に見せてもらった
やっぱり、この時期の子供は、大人が侮っているうちに、グンッと成長しちゃうんだなぁ
「―――・・・どんな理由があっても・・・悪いことだってわかってても、それしかできない時って、どうしたらいいの?!」(七尾なつる)
作中で、最も胸に響いた台詞
例え、男や人の道に外れる、一般常識から鑑みれば『間違っている』行動でも、護りたかったり壊したくない「何か」が自分の中にあった時、そのラインを人間は踏み越えなきゃいけないのかもしれない・・・・・・そう、思うには十分な一言だった
読み終わった後、このタイトルの奥深さに浸れるってのも、この作品の魅力
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「メテオ・メトセラ」以来の尾崎かおりさんの単行本です。
少年少女たちの真っ直ぐな瞳が印象的な作家さんです。
映画「誰も知らない」を彷彿とさせました。
子供たちは置かれた環境で必死に生きています。
その健気さは、純粋だからこそ、異様なほど、です。
非道い親だと気づいていても、
子供が負うにはあまりにも辛い生活に疲れても、
それでも、信じているものを守り通そうとする子供たちの強さに
祈るような気持ちになりました。
どうか神様。これから先に、
彼らが手を伸ばした先に、それがありますように。
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神様がうそをつく。:子供が主役だからこそ光るドラマ
http://orecen.com/manga/godtellsalie/
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第1話からは想像もつかないくらい重い展開だった…。
胸がしめつけられて、なかなか言葉が出てこないよ~。。
子どものけなげさがとにかくせつない。。
またまとまったらちゃんとした感想書き直すかも。。
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表紙の絵から受ける印象をそのまま、心に残るお話しでした。夏の情景が眩しくて、切なくなります。
子どもだけの生活って、いいとこだけ見れば楽しそうにも思えるけど、だけど、痛々しい。
そういえば、無人島とかで子どもだけで頑張る話ありますよね。みんなで力を合わせるやつ。
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知らない間に過ぎ去って行く残暑みたいに、すっと読み終わりそうになる。
誰にでもある瞬間に似ているからか。
それとも歯がゆかった自分が重なるからか。
とにかく瑞々しくて口当たりのいい、未熟さが切ない一冊。
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ぎゅっとさせられる作品でした。変な表現ですがぎゅっとさせられました。
神様がうそをつく理由には涙が滲んでしまいました。
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神様が嘘をつく理由に涙。
現実と感情に必死に立ち向かう理生を、まっすぐな気持ちで受け止め支える夏留に、純粋な愛を覚えた。
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少年少女の逃避行。健気としか言いようのない小学生たちにきゅんきゅん…。
切ないけれど、1冊にまとまっているし、性の目覚めというか恋愛感情の意識もアクが強くなく綺麗に描かれていて、すーっと読めました。「それから」の2人に幸あれ。
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すごく良かったです!!!
本当に理生ちゃんの涙につられて涙が出そうになった。
たった1冊分の物語なのに悲しくて辛くて甘くて恥ずかしくて寂しくて輝いていて全てがつまっていた。
最後もいい感じにしめてあって、良かった。
手元に置いておきたい一冊。
夏留も理生もいい名前だなあ。
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以前から絵が本当にうまい漫画家さんだなあと思っていたが、今回ので、物語作りもうまいことを再発見。短編ゆえに、いい具合にすべてが濃縮されて、とても読みごたえのある作品に仕上がっている。
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少年と少女、夏休み、初恋、こうしたキーワードに弱い人はもうふらふらと手にとってしまうだろう。映画『誰も知らない』を彷彿とさせる物語でもある。この作家さんの前作を知っていたので、気をつけて読んだけれど、やはり読後持っていかれた。かなしさとかさみしさとか、でもラストに描かれた希望とかがないまぜになって消化が難しい。再読しようとしても、あの持っていかれる感じに尻込みしてできない。でも読んでよかったし、手元に置いておきたい。
彼らが大人になって、再会することを願う。
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主人公の少年少女は可哀想な境遇だけど、彼らを取り巻く世界は限りなく優しい。
結末も救いがある。
パッと見は切ない系ストーリーだけど、結構リア充。
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少年と少女の切ないひと夏の物語です。
大人の身勝手な世界の中で必死に生きる子供たちのひたむきさに心打たれます。
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子供にはどうしようもない状況の中で、お姉ちゃんとして精一杯頑張ってきた女の子と父親のいない少年の、ひと夏のおはなし。
途中悲しかったり辛かったりで何回か泣いてしまったのですが、希望のある終わり方なので読み終わった後は不思議と爽やかな気持ちになれます。
この読後感はアニメ版時をかける少女を見た後の感じに似ている。
この二人が出会えて良かった。