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≪目次≫
第1章 ガラパゴス化するニッポンの大学入試
第2章 AO・自己推薦入試・せんたー試験などの赤裸々な現場
第3章 問題作成&オープン・キャンパスのドタバタ
第4章 入試当日の試験監督狂想曲
第5章 採点・合格発表もラクじゃない?
第6章 因縁の対決?予備校vs大学
第7章 大統領も学歴ロンダ―こんなに違う日米大学入試
第8章 「君、入試は一般?それともAO?」
第9章 どうしたらええんかい?大学入試現場への提言
第10章 特に学生諸君に知ってほしい7つのこと
≪内容≫
与太話かと思いきや、後ろの注の多さ…本気度が見えてきます。又聞きや推測の話も多いですが、大学の内幕が見えてきます。第9章のX大学の例など、私の教え子の話とそっくりなので事実でしょう。
特に第8章の話を今後とも生徒たちに話していきたいと思います。AOじゃ、就職できないよ!って…
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入試経験が豊富で分析も鋭い。しかし、あくまで教員目線であり、真実とは言い難い面もある。教員はこう思うだろうなと感じた面を、やっぱりなと確信させてくれた。入試の役割の肥大化にスポットをあて教員目線で改善しても、他に歪がいく。大学の顧客は、未来の地域社会であり、そのために教職員が、学生とともに何ができるかを考えさせられた。
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「大学についての新書」や、「就活の新書」はたくさん出ているけれど、「入試の仕組み」を起点に大学生活と就職までカバーした本。
前半はデータ満載で真面目、途中からジョーク満載で笑え(笑い事ではない事例を含むが)、後半はまたデータ主体という構成。
そもそも多くの国では大学個別の筆記試験は実施されていないなど、入試日本の大学入試がいかに複雑かが良く分かり(今後予定されているセンター試験廃止と到達度テスト導入も、海外の事例を取り込んだものらしい)、かつ、日本の現状に合わせた大学と予備校とのコラボレーションや、入試作成専任担当者の設置など、新しい提案もされている。
上記のような大学入試の仕組みへの言及に合わせて、現状の各種データや考察など受験生に役立つ情報も多いので、受験生や保護者、進路指導の先生や予備校・塾の先生などにオススメ。
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大学入試の問題を考える数少ない著書。大学入試の裏側を赤裸々に描いている。アメリカの大学入試と比較して日本の入試制度の改革を訴えている。もう少しぶっちゃけってほしかったが今の大学入試を考えるにはちょうどよい。
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著者は関西学院大学教授。作問,試験監督,採点といった入試関連雑務の実態(愚痴)が面白く読める。本業ではないのに間違いがあってはならず,相当な時間をつぎ込むのに,金銭的見返りは乏しく,さらに秀逸な解答を残した受験生は第一志望に行ってしまうという徒労感。自分の経験だけでなく,他大学の事情についてもデータや口コミ情報に基づいて紹介。AO入試や推薦入試と学力の関係,Fランク大学の教員による高校や企業への涙ぐましい営業活動にも触れる。
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知らない話もたくさんあって面白かったけど、ほとんどがすでに公開されている情報なのに「ぶっちゃけ話」というのはいかがなものか。
本のタイトルは出版社が決めることも多いようなので著者の責任ではないかもしれないが。
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日本の大学入試がいかに「ガラパゴス化」しているか、世界的に見て特殊な大学入試の状況を解説している。さらに、その入試制度の中で、大学教員がいかに神経をすり減らして業務に取り組んでいるか、という大学教員の「ぶっちゃけ話」というか愚痴、が紹介されている。単なる愚痴に終わらず、どういう制度にすれば大学教員、受験生にとって幸せなものになるのか、また、どんな大学に入れば大学時代を有意義に過ごせるのか、といった建設的な話で終わっている。
著者は政治学が専門だが、読んでて飽きない、面白い文体で書かれており、エッセイ的な読み物として楽しめる。それでいて注釈や参考文献がしっかりと書かれていて、学問というか、研究のあるべき姿というのも読者に見せている。「アドミッション・ポリシー」をしっかり持つ、というのが大学経営の要だ、ということが分かった。特に10章は、これから大学生という人は読むべき部分だと思うが、最後の「大学という場は、『社会に出てからする苦労を少し先取りできる場』」(p.265)であり、「少しでもいいから、苦労を経験させてくれる大学」(p.266)がよい、というのはとても納得できた。「GPA制度」など知らないこともたくさんあった。また、とにかく名もない私大というのは悲惨だな、とただただ思うばかりだった。高校以上の教育に興味のある人なら絶対に面白い本だと思う。(13/10/19)
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入試がいかに大変かを軽妙に語るエッセイで、あまり重厚な提案とかもなくさらっと読めて面白い。
まあ普通に考えて、教員たちがセンター試験の試験監督するってのは、人材の無駄遣いだなあと思うわな。
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2013/11/9 メトロ書店御影クラッセ店にて購入。
2014/10/24〜10/31
大学入試の裏側を描きつつ、大学教員の大変さのぼやき?が中心。確かに大変そうではあるが、多かれ少なかれいろんな仕事にはそれ相応の大変さがあるのだろう。しかし、文部科学省は大学の国際化をしきりに叫んでいるが、このあたりはどうするつもりなんだろうか。
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入試にまつわる大学の実態がよくわかりました。
日本の大学がガラパゴス化している、というのも納得。
読んでいて、日本っておもしろい国だと思いました。
日本では、義務教育の先生も高校の先生も授業以外のことで忙しいし、大学の先生も研究の時間を削って入試にかかわったり。それでいて、学力を上げよ!とかね。
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相変わらずひどいタイトル.現役の大学教員が入試の「ぶっちゃけ話」などできるはずもない.よって「某大学では」とか「知り合いから聞いた話によれば」とかが頻出.もしかして,そういいながら自分の体験を書いているのならえらいが.
入試関係業務にたくさんの時間がかかるのをしきりにぼやいているが,それが愚痴にしか聞こえないのが残念.著者よりも過酷で報われない仕事をしている人は私のまわりにたくさんいる...
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面白かった。受験シーズンまっただ中に、大学の先生の様子が垣間見えてよい息抜きになった。
海外(アメリカ)と比べた日本の大学入試の特異性、私立大学の入試の特徴、様々な入試方式にまつわる喜怒哀楽、入試に翻弄される大学の先生の実情が、軽い口調で語られてわかりやすかった。
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文字通りの「ぶっちゃけ」話で、大学入試の現場にどこかで関わったひとには、そうそう、と感じる場所がたくさんあるはずです。
ここで語られているのは「今までの入試」であって、今、変わろうとしている「新しい大学入試」が一般的になるころにはすっかり過去の話しになっている可能性もあります。
入試で苦労し、その分、入試の選抜力を信じていたひとには少し酷な話しかもしれませんが、このままの姿では、ろくな学びが得られないだろうな、と危機感を感じるのに十分な一冊です。
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大学教授が書いた大学入試に関するあれやこれやの話です。入試業務に関しては高校と変わらない部分もあり共感しました。後半はこれから大学に入ろうとする高校生に向けたメッセージだったかな。(笑)などの表現がちょっと引っかかりますが面白おかしく読めました。