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「3.11」の震災以降、電力会社やプラントメーカー、経済産業省をはじめとする監督官庁を中心とした原発の利権に群がるグループ、いわゆる“原子力ムラ”の存在も大きくクローズアップされました。
このような「政・財・官」がグルになった特殊な利権集団は、どのようにして生まれ、発展していったのか。現役のキャリア官僚がその舞台裏を鋭く描きます。
詳細なレビューはこちらです↓
http://maemuki-blog.com/?p=2186
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電力、官僚、政治家たちの金で繋がった癒着構造がリアルだった。
都知事も、電力を敵に回してたからなぁ… 怖い怖い。
最後のテロ行為で、織田裕二が電力社員でダムを破壊するテロ集団と戦う映画と同じで、『ホワイトアウト』が繋がった。ただ、作者の仕事に直結している部分にくらべ、後半が雑な感じに思えた。
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現役経済産業省の覆面作家による電力会社と原発行政の内部告発小説。テレビで宣伝される機会はほとんどないけれど、映画化も決定。
著者は覆面作家で、初めての小説とのこと。アマゾンのレビューなどでは、小説になってないなんて批判されたりしているけど、どんなにお偉い経済産業省のキャリア官僚でも、普通の素人がいきなりこんなに書けるわけがない。
可能性として、何度も小説の新人賞に応募して、落選経験の多い人か、ゴーストライターがついているか、複数の人で何度も推敲したか。
一番の可能性は講談社の経験と実績豊富な優秀な編集者が、適宜直してくれたと思うんだけど、著者インタビューなどでは、数週間で書き上げた初めての小説という方がインパクトが強いから、それで通すだろう。テレビじゃ宣伝しそうにないし。
原発と電力会社と政府と地元自治体・市民の癒着関係を描いている。電力会社は他の発電方式と比較して、原子力発電所のすばらしさを語る。発電後、廃棄する核燃料が消えるまで膨大な時間がかかることは、説明されないという。
デメリットを隠してメリットだけ伝える。情報のかたよりは危うい。
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帯にあった「政官財の融合体・・・日本の裏支配者の正体を教えよう」通りの話。読みやすく、一気に読んでしまった。
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ストーリーがよくわからない本だった
内容が多すぎて何冊分の情報が入っているのか、と 思った
情報が怖くてたまらなかった。
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最初のプロローグに出てきた人物が突然最後に出てきたけど、どうせなら、この人物が事を起こすことになった経緯を物語の途中で絡めてきたら小説としてもう少し面白かったのでは…と思いました。
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どこまでが本当なのか分からないが「告発ノベル」として読むと興味深く同時にかなり暗い気持ちになる。ただ「物語」としてはどうなんだろう…
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小説としてのレベルはそれほど高くはないが、なぜ未だに原発を再稼働させようとする政治家が多いのかが良く分かった。総括原価方式恐るべし。
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限りなく現実に近いフィクション、今まであった事件も実は!
と、思わせるリアリティー面白かったです。
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もっと勉強が必要だと思った。
関わりのない分野すぎて、
事実と脚色の境目がわからなかったけど、
最悪のシナリオのひとつとして、
こういう結末もあるんだなと
思った。
原発の話を人とする時に、
よく出た話題や噂も本書に見受けられた。
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3.11後の原発村を舞台にしたフィクション。
現職官僚が著者とのことで、かなり実態に近いことも描かれているように受け取った。(実態を知っているわけではないが、、)
昨日、東京都知事選に脱原発を主張する細川元首相が立候補表明したこともあり、今後の動向を考えさせられる内容。
個人的には難しいことは理解しつつ、脱原発に一票。
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反原発というテーマだが読みやすい小説の体裁なのであっという間に読了。アマゾンのカスタマーレビューが130件と異常に多く私が改めてレビューする必要もないので、いくつかのレビューを転載。
●描かれているのは2013年の参議院選挙後から翌年冬までの近未来の数ヶ月である。保守党、官庁、電力会社の幹部が一致協力して原発再稼動を果たすが、原発はその脆弱な部分をテロリストに襲われて再びメルトダウンを起す、という筋書き。これをフィクションと考えるか、そうでないと考えるかは読み手次第ですが、あまりにリアルでフィクションとの境界線がわからなくなるくらい。文章自体は平易で、あっという間に読了。●電力はマネーソースとして政官財を結びつけているというのが、本書の一貫した背景になっている。日本の民度はこの程度のもの、というくだりがある。原発事故は、東電、霞ヶ関が一二の責任を負うのはもちろんだが、この程度の民度の結果でもあったのだ。この本が面白いのは 読み物として読みやすいこと。現実は本著でシミュレートしていた通りに事は進んでいる。原発再稼動の安全審査の開始しかり、再生可能エネルギーの本格導入を阻むための法改正しかり。原発は票にも金にもならない、という状況に追い込まない限り、一日でも早く再稼動するという流れを根本から覆すことはできない。●小泉さんが腹の中で何を考えているのか分かりませんが、反原発という主張には賛同します。即時全廃は無理でも、将来的には確実に全廃するということだけは譲らない世論を作らねばならない、そして国民さえ本気ならそれは可能だと確信します。これまでのような生活や国際地位は維持できないかもしれないですが、そこは選択の代償として受け入れる覚悟が必要でしょう。●秘密保護法案が成立すれば、このような内容も、一般市民には伝わらなくなる。読んでいて怖くなったというかストーリーが事実に近いものだと仮定すると気分が悪くなった。●著者は東大法学部卒のキャリアであると書かれているが、本書の内容を読んでいくと正義感溢れる現役職員ではなく、外郭団体に出向した人間かOBのように思えて仕方がない。●原子力を推進・再稼働する側の利権構造はおおよそ予想していたが、想像以上に凄まじいことを改めて知り、背筋が寒くなった。例え原発推進・再稼働が善であったとしても、このような政策決定過程を経ることにがっかりさせられる。●国家公務員法の守秘義務違反をかわす為に小説の体で書かれた告発本。まさに昨日今日に起こっていることが書かれています。●福島原発事故後、再稼働の動きを見せる人たちの思考や、原子力発電所を中心にした富の再分配システム、デモ潰しに警察を動かすなどわれわれ庶民には見えにくい部分を詳細に説明してくれていると思います。最後に日本の原子力発電所が軍事的に最大の懸念であると結論付けているところも目からウロコでした。●政財官界の既得権益を守るために、あらゆる手が使われているのだということは、みんなうすうすわかっています。原発を再稼働するのは、電気が足りないからでも、温暖化が心配なのでも、燃料代が高くつくからでもなく、ただただ彼らの利益を守るためなのです。そして、それに抵抗するのは非常に難しい。反原発デモ、反原発政治家、そんなもの彼らの敵ではなさそうです。結局みんな諦めているのです。「どうせ、再稼働さ」と。●著者の現役官僚が誰か役所内で犯人探しが行われているとの未確認情報もあるが「ここまで手口をばらしたらそりゃそうだ」と思える内容。「この小説はフィクションです」或いは「現実の出来事とは関係ありません」などよくあるお断りの一文が無いということは事実なのだろう。●登場人物から実在の人たちを想像しながら読むとぞーっとするとともに、日本の政治の空しさを感じさせられる。●この本がマスコミで大きく捉えられないところに、この本の伝えたい本質が有ると感じる。一読の価値あり!
・・・などレビュー全体で四つ星以上の好評価が8割。
●アマゾンのレヴューのほとんどが、評価5という日本は、著者の言う無知蒙昧な
庶民の集団で救いがたい。・・・というような三つ星以下の評価も2割ほど。
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ずいぶん下卑た台詞や文体がたまに出てくるのが萎えるけど…
「国民から集金、政治家へ分配」のシステムの仕組み、それを守るために行う知事や市民への謀略。
しかしこれ、現実に行われてそう。
ただ一応、社会サスペンス小説なんだろうから、もうちょっと「物語」をしてくれよ。
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備忘録として
・総括原価方式=事業にかかる経費に一定の報酬率を乗じた額を消費者から自動回収する仕組み
・経費は非常に甘く査定される上に、浪費したら浪費した分だけ報酬増。 よりおおくの経費をつかうインセンティブが内在。結果として資材、燃料費や検針委託料等が世間相場比2割高。
・電力会社を頂点とする気心のしれた仲間企業の集まり(東栄会)に、各社受注額の約4%を預託。その額、年間800億。これが電力会社が自由に使える金。
・東栄会がパーティ券購入。→日本の政治を支配
・議員に対する献金やパーティ券購入額の査定あり。議員必死にアピール
・電力会社は地域独占で競争がないにもかかわらずトヨタ並みの広告宣伝費。→マスコミ支配。
・電力システム改革という啖呵を切って、原発再稼動
・本音と建前が一致しないのは一般的。本音を正しく読み取り、建前を押し殺す人間が出世していく
・国策捜査。政権と検察。
本書を読み終える頃、猪瀬東京都知事が辞意表明をした。都知事時代に猪瀬さんは東京電力以外からの電力購入の検討や、東京電力病院の売却を強く迫っていた人だ。窮地にたたされて最終的に四面楚歌状態になっていたのも、電力会社が支配するシステム下での出来事であれば、わかりやすい状況だなと理解できた。猪瀬さんの辞職を受けた東京都知事選挙では細川元首相が、最近になって脱原発を訴えている小泉元首相の支援を受けて立候補を表明した。小泉元首相がどのような勝算があって脱原発を訴えているのか、真の狙いが何か、また小泉元首相を支えるパワーが何のかが非常に興味がある。
この本は現役官僚による告発本とのことであるが、日本を支配しているものが何なのか、政治と官僚とマスコミと大衆の関係の一端を理解するのに非常に参考になり政治の動向に興味が沸いてきた。さらには新聞記事を鵜呑みにするのではなく、記載された意図を探ろうとする習性がついた。
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現役官僚が小説という形で告発!という煽りを額面通りととらえると、この国の脆弱な仕組みが原発事故を引き起こすのは避けられないのかと感じてしまう。不気味に恐ろしい。