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コミカルな感じでずっと話が続きますが、内容としては結構深いというか、ちょっと哲学的?っぽい気がします。
主な問いは6つです。たぶん大きなものとしては、
当たり前、常識として人々が理解していること。自分がこれはと思ってたいるそのことは、本当に「正しい」のか?単に世間のなにやらに影響されまくっている結果ではないのか。とか、つまりそうしたことにいかに自分で「考えて」答えを出せるかというのがテーマなのでしょうか(たぶん)
考えるのを放棄してはいけませんよ、という感じ。
ただそれを哲学的に言ったりするとものすごく眠たくなってしまうので、わかりやすいように一人の少女の物語として、進行するという感じです。
話が割りと難しい(?)ので中学か、高校生の子が読むのがいいかもしれません。もちろん大人も読むべきかと。結構深い話だと思います。
ただ、主人公少女の結末がいまいちよくわからなかったのですが……
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言葉遊びですが、言葉一つ一つが哲学。正解も不正解もない。
考えという行為の難しさ。
人間とは比較するいきものだといいますが、そんな感じですね。
この本は人におすすめすることはないとは思いますが、中々興味深い参考文書代わりにはなるかもしれませんね。
ある意味で、『なぜ?』と聞くはずれ君が実は人間らしい人間かもしれない。
私たちは、ありのままの世界をただありのままに生きてるだけ。
それは本当の意味で生きているのか、いないのか。
難しい議題な本でした。
ただ、紅葉がどういう結末を迎えたのかが理解できない。
この後どうなってしまうのか、『システム』とは、『アンティ』とは。
まぁ、そこは『私と悪魔』にとって必要ない部分なのでしょうね。
あくまでも、この作品は問答。
そこが主軸なのです。
ですが……これを小説というのか、哲学書として読むのか。中々判断がつかないものです。
物語としては、ただ少女が事件に巻き込まれ、ヒーローになっていく。
その裏をかき回しているのが悪魔である人物。
でも、それはあくまでも自分のために利用するからそうしただけであって、そもそも100の問答は必要ない。
しかしながら、そこをとると思惑通りにいかない。
まぁ、よくできてる設定なんですが、なんとも不思議感ですね。
悪魔の定義とは何か――それは読んだ人が思うもの次第ですね。
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上遠野さんの書くいつものあとがきにストーリーをつけて一冊分まで厚みを増させた、というような内容の本でした。
しっとりとした雰囲気の一冊。
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「悪魔」の問いに少女が答える、問うのがメインで答えはない問いなのは前書きのとおり。
この作家さんの作品は多分読んだことがない。楽しく読めました。
ほぼ会話ですけど、それが悪くない。紅葉ちゃん良い子。
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ミステリじゃないです。分かってはいたけど。タイトル買い。
きっちり百個質問があるのかどうか。目次にはちゃんと百個列挙してあるんだけど、一個一個区切ってあるわけじゃないので、気が付いたら終わってたっていう。ピックアップされていない質問も中にはあっただろうにねって思っちゃう。さらっと流されていくけどそんな質問どこにあったよ、って思うのもあった。
たぶんちゃんと解答がなかったからだろうなぁ。
「○○ってどうなんだろうね」
「え?」
「それに××は~」
みたいな感じで○○と××について一個ずつ質問がされてた、みたいな目次だからさ。ついていけない。悪魔の言ってることもなんか、詭弁にすらなってない気がする。いやたぶんこっちを説得させる気はないんだろうけど、質問の論点がずれてる気がするから、「言われてみればそれってどうなの?」って思うこともない。
主人公は「当たり前に思ってたことを疑問に思う」みたいな感じで受け取っていたけど、それもなんか、確かに疑問に思うかもしれないとこだけど、疑問の提示の仕方が納得いかないので素直に、「それは不思議だね」「なんでだろうね」って思えない。うん? それで君は何が言いたいの? ってなっちゃう。答えというか珍解答? を欲しがっていたみたいだけど、だったら答えたくなるような問いを、問いの仕方をしろよ、っていう。
セカイの深淵を見たいなら、哲学書でも読んでたらいいんじゃね? 気、狂えるよ。
抜粋。
「(略)人間は精神的にも物理的にも、他人を傷つけることにかけては天才的なんだぞ」
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うーんうーん
なんだかよくわからなかった
ふつうだと思ってることを自分でよく考えてみようよって話?かな?
なんか最近またハズレ多いような
選ぶスキルがあがってないのか
おもしろいと思う感度が鈍っているのか
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初、上遠野さん。
なので、ブギーポップシリーズも読んだことなく、作品間リンクはわかりませんでした。
しかししかし、1冊でちゃんと楽しめる、考える本でした。大好き。
タイトルにあり、目次に示される100の問答。ただし質問は実質100以上あるしこたえは答じゃなくてただ応えになってたり回答してなかったり。むしろ解答があるものなどないくらい哲学的。
でもでも、だからこそ考えることをやめちゃダメで疑ってかかりましょう、と心に。
ウエダハジメさんのイラストイメージは言わずもがな。
ハズレ君の声のイメージが自分の中で固まらなかったのはくやしいので2回目読みます、、、。
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親の事業が失敗し、マスコミに叩かれ、学校にも行けなく
なった葛葉紅葉、十七歳。世界中を敵に回した女子高生に、
悪魔が契約を持ちかける。その条件とは命を捧げること――
ではなく、そいつの「100の質問」に答えることだった……。
追い詰められた少女と、尻尾の掴めない男が出逢うときに
生まれる、奇妙で不思議な対話の先に待つものは……?
セカイの深淵に謎かけを挑む――。上遠野ワールドの真骨頂!
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再読。言葉それ自体と、それを伝える事の面倒くささが如実に伝わってくる。タイトル通り色んな事に対してあーだこーだとこねくり回す話ではあるのだけれど、結局落ち着くところに落ち付くオチは結構好き。この作品も他の上遠野作品と繋がっている部分があるので上遠野ワールドが好きな方にはオススメ。
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女子高校生・葛羽紅葉とハズレ君の100の問答。
特に答えが語られるわけではなく、観念的なお話。観点的なディベートを見る作品な印象か。
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たまにある売れっ子作家があとがきを本編でガッツリやりたい感じだったのかなー感。質問にクッキリカッキリ答えないで有耶無耶にしていく感じが著者のあとがき感凄い。
私には難解でした。