紙の本
佐藤哲学の神髄
2014/03/17 16:57
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:やびー - この投稿者のレビュー一覧を見る
常日頃、多大な書籍に目を通し、恐ろしい程のペースで書籍を刊行する、氏が、「図太い人」になる頭の使い方と銘打ち、自身の思考の一端を見せてくれる渾身の一冊。
これまで、氏の過去の著書で思想や哲学に触れて来た読者であっても、改めて考えさせられる考察に眼からウロコが落ちる思いで読み進める事が出来るだろう。
まえがきの中で、「真理は具体的であると考える。」との表現通り、氏の思想を細かく砕いて説明されており全体的に読みやすい。
よくある、「こうすれば上手く行く」的なハウツー本では無く、過去の偉人達の名著に触れながら、日常的なシチュエーションでの活用に転換するなど知的興奮を得られる。
第二章「びびらない」では、人はよく解らないもの、不可解なものに対してびびると、プロテスタント神学者の言葉を紹介し、相手の「内在的論理」が解り、現状の自分の力を客観的に把握する事。そこを理解すれば必要以上にビビる事は無いと説明する。
孫子に言う「敵を知り己を知れば百戦危うからず」の言葉が腑に落ちる気がした。
佐藤哲学の神髄を垣間見る事が出来るだろう。
紙の本
刊行1年半で32刷!
2023/01/09 10:34
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:りら - この投稿者のレビュー一覧を見る
新書でこれだけ短期間に刷数を重ねていることに驚くも、読めば納得。
図書館で借りたけれども、自分も購入して手元に置きたいと思ったし、中学生のこどもにも将来のために読んでもらいたいと思う。
これから生きていくうえで必要なこと、そのためにどうしたらよいかということを具体的に書いてあって分かりやすい。
理屈だけでなく納得できるし、具体例も翻訳物の本みたく、先に具体例を列挙し、だからこうでしょ、という言い方でなく、説明と併記してこういうこともある程度の紹介で口説くない。
これまで自分の中でもやもやしていたことへのヒントもあった。
そういう部分は購入するまで見返すために、メモした。
紙の本
素晴らしい一冊
2014/02/18 16:30
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:とーるさん2 - この投稿者のレビュー一覧を見る
全部のページが面白い本。スゴイの一言。
投稿元:
レビューを見る
佐藤優さんの本を、久しぶりに読んだ。国家の罠に比べたら、ものすごく読みやすかった。章の終わりごとに、その章に書いてあることにまつわるオススメ本が書いてあった。なかなか難しい内容の本がある中、プリズンホテルが読みやすそうだったので、読むことにした。7章の諦めないは、諦めろ、と最初の方に書いてあったが、諦めることと諦めないことの区別をつけることが大切だと、そういうことだった。最終章の先送りしないも、同じ。今日できることは今日やるな?先送りするべきことと先送りしてはいけないことを認識することが大切。
投稿元:
レビューを見る
ここ最近、ウクライナにおけるクリミア情勢が緊迫しています。様々な見方があるとは思うのですが、どうにも日本国内での報道は「欧米の立場でしか伝えてくれていない」と感じることも多く。もちろんロシアの「力による現状変更」とのやり方を認めてはいませんが、どんな形であれ双方の立場からの「情報」がほしいな、と。そんなこともあったのか、ロシア情勢にイロイロな意味で通暁されている方のこちらを思い出しました。
“中国が潜在的脅威だという見方は甘い。日本にとって、中国は顕在化した現実的な脅威である。”
近未来の混乱を想定して、日本人が“生き残るためのノウハウ”をまとめた一冊となります。といっても、堅苦しい感じではなく、身近な例を題材にしながら、わかりやすく述べられています。
構成は全てで8章、「怒らない」「びびらない」「飾らない」「侮らない」「断らない」「お金に振り回されない」「あきらめない」「先送りしない」。その各章ごとに佐藤さんの推薦本も載っていて、ちょっとお得な気分にも。また、佐藤さんご自身の視点を俯瞰するにもちょうどよく、導入本的にも使えるかな、とも。
“TPPの本質は対中国を睨んだ環太平洋諸国の経済・軍事同盟”
クリミア問題に限らず、各国のエゴがぶつかり合い、権益担保いのために軍事衝突も辞さない時代に入りつつあると感じています。これは、まごうことなき“帝国主義時代”の再来ですが、、その中で日本はどう立ち回っていくべきか、そんなヒントがちりばめられているかと。
古代ローマの例を見るまでもなく、古来より経済と安全保障は分かちがたいものです。先の大戦後、国防の意識が希薄なままで来れた日本が、むしろ特異な存在なのかなと、そんな風に感じた一冊です。
投稿元:
レビューを見る
佐藤優さんがこのテーマで書いていることに興味が湧いて読んでみた。
内容としては、どんな状況でもぶれない自分の軸をどう作っていくかという話しで、多くの著者が似たような主張をしているけど、この本は佐藤優さんの豊富な知識、外務省主任分析官としての経歴や有罪判決を受けて512日間の勾留経験を元に語られていて、妙な説得力があった。
鈴木宗男さんが役人に怒った本当の理由やエリツィン元大統領のウォッカとサウナの裸の付き合いの話しが面白かった。
投稿元:
レビューを見る
相手の内在的論理を知る、仕事の遠近感を持つなど、ちょっとしたコツでも佐藤優が言うからなるほどと思うし、組織を侮ることなかれと佐藤優が言うから説得力が違う。
普通じゃない経験を重ねてきただけに、読者をぐいぐい牽引するパワーが行間にみなぎっている。
そして帯にある著者のインパクトある顔に、ただひれ伏すばかりである。
投稿元:
レビューを見る
著者は、これからは大きな時代の変化に対応できる「人間力」を強化することが必要だ、と強調します。
本書は、元外務省主任分析官である著者が、近い将来日本が大きな変化に巻き込まれることを想定したうえで、僕ら一人ひとりが生き残るにはどうすればいいかというノウハウを分かりやすく具体的にまとめた一冊です。
詳細なレビューはこちらです↓
http://maemuki-blog.com/?p=1329
投稿元:
レビューを見る
どうもタイトル負けの感が強い。
実用書とのことだが、内容も今一つ。
鈴木宗男議員の話がやけに出てくるが、
この著者の他の本でも、そうなんだろうか?
最後まとめ的なものがあるのかと思ったら、
あっさり終わってしまった。
どのあたりが極意だったんだろう。
投稿元:
レビューを見る
ご本人はあっさりと書いているけれど、含蓄深い人生を切り開くための本気処世術。それは自分を鍛える知性だと論ずる。本当だね。
投稿元:
レビューを見る
分かりやすいのに良書だと思う。意図的に怒ることもあるとか、「怒らない」の項目は特に自分に参考になった。これが行動に移せたらいいのだが。「神がかりな怒り」は、感情コントロールできない自分そのものだよなあ…紹介されている本は、自分には難しくて読んでいる途中で妥協しそうなのも多かったので、この本で分かりやすく解説されていてよかった。『ある時点から先は何をやっても無駄だ、やっても仕方ないという気持ちになる』という思考の硬さがうつ病にはある、というところが参考になった。
投稿元:
レビューを見る
ビッグトゥモローは手にとらないので、この本で初めて読みました。
「国家の罠」を読んでからこちらにきた方が、いろいろと背景が分かって面白いかな。講演会のお金のこと、印税のこと、過去の外務省時代のこと、飾ることなく紹介してくれてます。ご自身の体験をもとに解説してくれるのでとてもわかり易い内容になっています。
投稿元:
レビューを見る
仕事で自信をつけよう、そして逃げるのではなく受け入れよう。という主張がロジカルで、著者の体験がふんだんに肉付けされており、やっと叶った先輩との飲み会的な満足感が得られる一冊。
やはり面白いのは、著者の外務省勤務経験を通じて見る、ロシアの気質と日本の政治的思考。
エリツィン大統領のストロングスタイル全開な政治も面白いですが、日本のバブル期真っ只中にあって、著者がロシアで勤務していた1991年の1月、夜のニュースで突然読み上げられた「本日24時をもちまして、50ルーブルおよび100ルーブル紙幣が使えなくなります」事件。
お金がリアルに紙切れになってしまう事もある。それがグローバルの土壌なんだ、と思いました。
投稿元:
レビューを見る
・一番怖いのは表面穏やかでも、実は内面で怒りをためているタイプ。
・外交の基本は相手をびびらせること。
・不安になったりすると何が一番いけないか。冷静に判断ができなくなってしまうのが一番よくない。
・自分の力を見極めることが先決。(自分の限界を知っておく。)
・「シンプルな関係」・・・仕事における飾らない関係。親しくなくともお互いが相手を認めて尊重し合えれば、それはそれで飾らない関係。
・他人との差異を楽しむ。
投稿元:
レビューを見る
あまり深いロジックはないため気軽に読めてお勧めします。
以下私のメモでありネタバレなんで注意下さい。
1.怒らない。
怒りに、指導の怒りと理屈のない怒りあり。怒らない人は無関心かもしれないので、要注意。
2.びびらない。
ビビリの本質をみる。必要以上に過大評価、過小評価しない。
3.飾らない。
これも本質は、背伸びをしない。シンプルさ、根幹を強くもつ。
4.侮らない。
舐めた時に痛い目に会う。組織理論、スローガンに要注意。
5.断らない。
若い時こそ無理をして。世界を小さくみせない。
6.お金に振り回されない。
いくらあってもみたされない。ほどほどに。本質はお金にあらず。
7.あきらめない。
固執とあきらめないを区別する。目標は終わりが見えているもの。芯は変わらない。出世やお金を目標としても虚しくなる。
8.先送りしない。
仕事を先回り、先送りしない。
仕事の遠近感が大切。時間割引の意識。熱血は仕事の的。