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Coccoの音楽は聴いたことが無いし、Coccoがどんな人かもまるで知らなかったのだけれど、
少し元気のないときに書店をウロウロしていたら、元気が出そうなカバーが目に留まって、買うことにしてしまった本。
元気にしてくれたかはわからないけど、Coccoという人は自由で、とても羨ましく思った。
時々、この人の文章は大きく飛躍をするので、ついていけないところがある。
エッセイとかって、よくあるのは「こういう出来事があって」「こう感じた」というものなのだけど、こっこの感じ方はとても自由なので、私が普段感じている基準のふたつもみっつも上(外した)ところへポンと文章が飛ぶのである。
じ、自由や、この人…!
それが、全然悪い感じがしない。
イライラもしない。
むしろ、どうしてこっこがそう感じたかを追いたくなって、同じページを何度も読んでしまうこともあった。
でも、そう。
こっこと同じように感じる必要もなかったんだ。
私も感じているのだ、いつも。
自由に感じているはずなのだ。
こっこは自分の自由さを自分で自由に延ばしたり畳んだりして、きちんと自由にしている。
のんべんだらりと、のべつまくなし、自由に虐げられたりしていない。
そこが凛としていて、羨ましかったのかもしれない。
こっこの唄、読み終わったあとに聴いてみました。
伸びやかで、自由に唄ってました。
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本屋で立ち読みして、すぐに購入。
新聞で掲載されてた時から、少しずつは読んでいたエッセイのまとめみたいな感じ。
coccoの感性が泣きたくなるくらい迫ってきて、そして本当にそうだ。。。と腑に落ちる。とても素敵な一冊だった。
エッセイって当たり外れがあるイメージだけど、これは個人的に100%当たりでした。
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沖縄タイムスに掲載された6本を含む、エッセイ集。書き下ろし。
沖縄についてだけではなくて、Cocco自身の日常も垣間見れる。
特に「手当て」や「おくればせながら」など、お子様について触れてるものがあって、ほっこりした。
「ハルロー」も好きだったなぁ。
Coccoはいろんな才能に恵まれていると思うのだけど、「歌」は特別であって普通のことなんだな。
“歌は私の中にあって、ただそれがこの口を突いて出てくるだけなのだ”
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かつてカリスマ的人気を誇ったCocco。でも今のこの彼女の方がもっと応援したくなる。頭のいい人なんだなとも改めて思った。
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愛してるとありがとう。
どちらも最期にきちんと言えるならいいな。
一番印象的だったのは「慰め種」の項。
いま来て。と いま行く。を言えるそんな関係。
悲しみに寄り添う。
親族でない誰かとそんな強い関係を築けていることは
本当に素晴らしいことだと思う。
読んでよかった。
「おくればせながら」の 青いバラの話もいいな。
「ハルロー」の”あなたをこしらえた光と影と風のお話”って表現がとてもステキ。
もう何年も昔に行ったライブで
「生きろ」と言ったこっこを思い出す。
それは とても強く胸をうったのだけど
この本も
わたしの胸をつかんで離さない。
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coccoさんの息子、何て素直に愛をあげれるのだろう!あんなことできる子供はそういないはず
…
愛だけでこんなにも人は救われる。
悲しみに寄り添うのは難しい。とても共感できました。逆に私には本当に悲しいとき、そばに寄り添って欲しいような、そんな人はいるのだろうか。
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小鳥が鳴いて 雨が泣いて
風が凪いで 太陽を仰いで
空は青く 光を纏う
月は眩く 星は輝き
瞳を瞬いて 海が煌めく
夢が散って 時が去って
心が舞って 明日を待って
私が在って 君が笑って
光を探して 温もりで満たして
この胸を護って欲しくて ただ祈りたくて
喜びも 怒りも 悲しみも 全てが 終わってみれば楽しくて
それらは色の彩 光の綾 時の移ろい 大自然の姿
全てが混ざり合い 溶け合い 宇宙のように広がって
ただ愛おしくて それら全てが愚かに映って 泣いて
ただ抱きしめたくて 護りたくて 縋っていたくて
夢を見たくて 夢を魅せて 夢に泣いて そして目覚めるの
朝陽に微笑んで 月夜に安らいで
心は自由だから どうにもならなくて
空しくて 寂しくて 悲しくて それすらも 愛しくて