紙の本
片づけの小説
2014/08/15 11:43
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投稿者:rerere - この投稿者のレビュー一覧を見る
普通の片づけの方法を紹介している本よりも、この小説を読んだ後の方が、物を捨てようと思いました。
片づけられない人には、心にいろいろな原因を持っているんだなと思いました。
綺麗になった部屋を見て、自分もスッキリしたいと思える本でした。
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社内不倫に疲れた30代OL、妻に先立たれた老人、子供に見捨てられた資産家老女、ある一部屋だけを掃除する汚部屋主婦……。
片づけ屋・大庭十萬里は、物を捨てられない、片づけられない住人たちの前に現れる。
この本を読んだら、きっとあなたも部屋を片づけたくなる!
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仲間由紀恵主演でドラマ化された「人生がときめく片づけの魔法」の小説版のような物語である。主人公の大庭十萬里は、片づけ屋とは言っても、掃除屋ではないので自ら依頼人の部屋を片づけることはない。現場を検証し、心の裡を慮ってその闇に光を当て、片づけ方のきっかけをアドバイスすることで、依頼人本来の自分を取り戻させ、人生を前向きに歩かせる助けになるべく出動するのである。身につまされるところもあるが、読み終えるとなぜかスッキリする一冊である。
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楽しく読めました。
第一章を読んだあと、部屋の掃除をしました(笑)
嫌な思い出は捨てたほうがいい。
わかってはいるんですけど、自分を戒めるために日記はとって置きたいかなぁ。
メールとかチャットログは迷わず消すんですけどね。
第四章も為になりました。
私も癒されない過去があります。
多分それは一生つきまとうだろうなぁ。と自分では思ってても、周りに問うてしまいます。
そして周りが答えるのは「いつか乗り越えられるよ」です。
十萬里さんのように「一生乗り越えられない」と言ってくれたほうが楽なのかもしれません(笑)
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片づけのアドバイザーの大庭十萬里は人生そのものも片づけてしまう。
読んだ後は家の中を片付けて自分も変わりたい!と思わせる。
自分がまるで十萬里さんに指摘されているような箇所も多く、
グサグサと刺さった。
最後の章は他の章と同じく片付け屋に徹するか、もっと大庭十萬里という人物について掘り下げられてればよかったのになと感じた。
ただ、それまですいすいと解決していた流れとは違い、締まって
良かった。
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片付けのアドバイザー、大庭十萬里の指示に従って部屋を片付けると気持ちがスッキリして人生を取り戻せるという連作集。片付けられない人は寂しさや喪失感を抱いているからと様々なクライアントの問題を整理整頓することで解決していく様子は読んでいて気分がスッキリします。ただ、私もモノを捨てるより広いスペースに移って溜め込みたいタイプなので、列記される捨てられないモノの名前を読んでいるだけでイライラしてきました。捨てるとスッキリする気持ちもわかるのですが、思い出も大切です。最後のケースでは捨てないで収納だったので救われました。
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片付け屋、大庭十萬里が、あちらこちらの家へ片付け指導に行く話。
部屋を片付けられない人間は、心に問題がある
そんな考えに基づいて、原因を探りながら手助けしていく十萬里さんが小気味良く気持ちいい。
文章も軽くて気持ちいいです。
ちょっと泣きました。
割と片付けられない女である私には、ちょっと痛い話だったけど。
無性に片付けしなきゃなあと思ってしまう本。
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お片付け=人生整理
自分が,部屋の片づけをしたら,えらく気持ちがすっきりするということを経験した後なので,かなりすとんと入ってきた作品
物をほかされへん,こだわりがあり過ぎるということは,どこかに病的なものが潜んでいる可能性があるということをまざまざと見せつけられる
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片づけなきゃ!
片づけられない人の心はどこかしら病んでいる。
十萬里さん、うちにも来てほしい………
使わないものは、とにかく捨てる!
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片づけ屋・大庭十萬里が片付けられない大人たちの依頼を受け、
部屋を片付ける=人生を片付けていく短編集です。
この本を読んだらあなたも部屋を片付けたくなる!!
ということですが、整頓された部屋にも意味があり、汚れた部屋にもそれぞれの想いがつまっているお話です。
人生を片付けるというより、これまでの自分を振り返り、これからの人生を生きるためのリセットをお手伝い。
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あっという間に読み終わりました。
断捨離もこんまりもハマった自分には、すごく共感できるお話でした。
顧客から視点が変わる章立てがよくできています。
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う~ん、まぁ普通といえば普通な感じ。
そんなに簡単に習慣が治るのかなぁ。
軽く読むにはいいかも。
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まったく身につまされるお話ばかり。
特に、ケース3は身近に似たような人がいるので、十萬里さんにいちいち反発するおばあさんのセリフが、聞いたことのあるような言い訳ばかりで苦笑の連続。
自分の言ってることがいかに矛盾しているかということに気づいていない人は多い。
「思い出があるから捨てられない」というのは私もそうだからよくわかるのだが、じゃあ、その思い出の品をいつも手元に置いて愛でているかというとそういうわけでもないんだよなあ。
「明日もし自分が死んだら」と仮定して物事を考えるというのは大切だ。
最終話は深く考えさせられた。これまた身近に子どもを亡くした人がいるので。
意図せずに、その亡くなった子の話を日常的にしてきたのだが、案外これはいいことだったのかもしれない。
乗り越えたり忘れたりすることが必ずしもいいことじゃない。無理やり忘れようとしたり、乗り越えたりするから辛くなるし、歪みが出るのだ。
部屋の片付け、というのは、物理的なことだけを言うのではない。捨てるにも、ちゃんと納得できる理由が必要なのだ。理由が見つからないのに捨てろと言われるから断捨離に対する反発が出てくるんじゃなかろうか。
かくいう私も、家に使ってないものをどっさり溜め込んでいる。きちんと見なおして整理しよう、と思った。
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明けない夜はないように癒えない傷はないというのは綺麗事であったとはっきり告げてくれる本。
見えない癒えない傷を誰もが抱えているのだろう。ただ忘れている時間が長いか短いかの違いだ。
何かに執着するのが愛ならば、愛の深い人ほど忘れることは難しい。全身全霊、我が身の命をかけて産み育てた子供であれば仕方のないことなのだろう。
八つ当たりと分かって八つ当たりをするのは厄介ではあるが、八つ当たりされてあげるのも、周囲の愛情というものなのかもしれない。
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軽い汚部屋住人からすると重い腰をあげねば!となるような作品だった。1番最初の作品は女同士の確執的なドロドロした部分とすごく皮肉がきいた部分、そして岡山弁。全体的にすごく良かったが岡山県民から見るとあの岡山弁はかなりおかしい。私自身も汚部屋と人生のお片づけをしてほしい。
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十萬里さんは、実際の収納や片付けをするのではない。物が溢れた部屋になった原因を探り、時には人間関係の調整をし、本人が気づいていなかった問題点に焦点を当て、片付けを進める。片付けるのは住人自身。顧客は、物が溢れた部屋のOL、家族を亡くした主婦、妻を亡くした高齢者と忙し過ぎる娘など。⇒家の中と心の中、生活は強くつながっている。興味深かった。