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『特捜部Q』シリーズ。
スピーディな展開は良かったが、どんでん返し的にはちょっと地味だったのが残念。犯人像はサイコパス系のステレオタイプではあるものの、妻や被害者に対する態度が丁寧に描写されていて迫力があった。
今の所、2作目が一番面白かったような……。それとも上下巻に分冊されていなかったら印象が変わったのだろうか?
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本当に凄惨な内容で、もう読むのをやめたいと何度も思うのですが、特捜部三人のなぞとキャラに魅かれて読み通しました。
最後はしみじみ・・・。
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上巻から、ほとんどノンストップ。
描かれる状況が一つ一つパズルのピースが合うように揃ってくると現れてくるのは恐ろしい犯罪。
まさかのカーチェイスの場面も満載でこれほどまでにのめり込むようになるとは。
まだまだこのシリーズから目が離せません。とはいえ、あと一冊・・・
手元に置いてまた頁をめくりたい本です。
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これまでの2作に比べたら犯罪の描写がきつすぎないので、なんとか読めました。
カール、アサド、ローセ、ユアサがますます魅力的に描かれ、興味がいっそうわきました。
このシリーズの前はミレニアムシリーズを読んでいたので、北欧の世界観・空気感が少し身近になりました。北欧ミステリーをさらに試そうと思います。
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今回も、良く良く考えると非常にご都合主義的ではあるのだが、あまりその辺りのことを気にせず一気に読める良作。ただ、毎作とも誘拐絡みのテーマだというのが、マンネリへの道程のような気がしてならない。
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犯罪シーンの残酷描写と捜査する特捜部のひょうきんな描写が、全く別の指向なのに、何故か違和感なく両立して書き込まれているあたりが凄い。ボリュームの割に「大作を読みきった」感がないのは、良い意味で物語世界に入れていたからかもしれない。
際立って「スゲーっ」って作品でもないけど、北欧警察小説の面白さは十分に味わえる。ただ前作よりは詰めが甘い感じかなぁ。シリーズ物なので今後の展開が楽しみ。
特に、アサドとローセの正体が気になる。
そして、モーナが魅力的やなぁ。カウンセラーにかかるなら、スーザン・シルヴァマンよりモーナにかかりたいと思わせるぞ。
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ユアサ大活躍巻。
Pからのメッセージが解読できた瞬間ほろりときた。
しかしデンマーク警察って組織的にだいじょうぶなの? アスベストってそういう扱いでいいんだっけ? と、割とどうでもいいことが気になっ た。
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未解決事件と聞くと終わった事・過去の出来心を思い浮かべますが、終わるどころか現在進行中の事件を見つけるんですよね特捜部Q。
前作ラストは苦い後味だったけど今作は一作目に近いな。やさしい。
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最初、この特捜部Qシリーズを読んだときは、アメリカやイギリスのミステリーとは違う雰囲気を感じましたが、三作目のこの作品は、アメリカ・イギリスのミステリーとも通じる感じ。そう言う意味では慣れ親しんだミステリーです。一種のヘイトクライムと言っていんでしょうか?そういう意味でも、アメリカ的なミステリーに感じました。
アサドの謎が明らかになるかと思いましたが、結局この作品では謎が深まっただけですね。
逆に、ローセの秘密が明らかに。なるほどねぇ。そういう事ですよね?
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ここからは、日常的にBLを嗜んでいる人間が読むと、決して「匂い系」作品ではないのだが、脳内がガチムチ系女子にはそこはかとなく香ってくるそれっぽさが「やっぱりだったか」と言う部分を書いておく。
カール・マークは(四十路)睨んだ通り男にモテる、と言う事実が裏付けられた描写有り。1作目から狙ってた精神科医モーナとイイ仲になったんだけど、彼女がカールに紹介した男性精神科医がゲイで、モーナと出来てるんじゃと疑ったカールに放った一言が直球でエロい!!とは言え、何度も言うようだが、別に精神的ホモをあからさまに書いている作品では全然ない。寝たきりの同僚ハーディが病院よりお前の家に行きたい、と言う場面も、もしかしたらカールの罪悪感につけ込んでるのかもしれんが、そう言う湿っぽい描写を排除しているのがこの作品の爽快なところ。心理描写を省いていると言うのではなく、頭の中で逡巡している事も、行動となった時には、色々考えた事とは全く逆に思える行動を人は取っている事さえある、と言う書き方が絶妙なんである。
深読みは幾らでも出来るが、カールは根っからのノンケである。これは間違いない。ただ、絶対に男にモテる(笑)
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スコットランドに流れ着いたボトルメール。そこから数年越しでデンマークへたどり着いたメッセージ。
カルト、洗脳、虐待、誘拐殺人。
犯人側の目線と立ち向かう家族と捜査に駆け回る警察。
ほどよく切り替わるので長編なのに飽きずに一気に読めます。
冷酷な犯人の行動が計算され過ぎて気味悪い。
さらに特捜部Qのメンツの謎も深まるばかり(笑)
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犯人逮捕までの展開が、あっという間の感がありました。
本作は、前2作と違いスイスイと読みやすかったです。
結局、ユアサとローセってどうなったの?
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シリーズ第三作目。
事件は相変わらず陰惨。
だが、特捜部Qメンバーのやり取りが楽しく、この落差がまた妙。
描写がイキイキしているものだから、読んでいて目の前に修正液付きのハエがみえてきた。
シリーズが進むに連れて、アサドがより謎めいていくというのもおもしろい。
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落ち着かず映画先に見たけれど、原作とかなり違っていたので、焦燥感が改善しないままでした。
案の定、うなされて、何度も起きましたよ。はい。
下巻始まったら、場面転換。
そうよね、今までの流れからしたらそうなるわよね。
で、私の不安は先に持ち越されるわけだ。
イサベルとラーケル
本当に綱渡りですよ。全く。
そしてヨシュア・・・
ヨシュアに、この計画は最初っから無謀だったよね・・・
うまくいくのかと思わせておいて、やっぱり・・・
救いは、その時点ではまだ生きている事。
イサベルには運がある。
でも、これで、お金を手に入れる事は困難となった犯人。子どもたちの運命は?
そして、ミアの事も・・・どうなるの!?
色んな事が、どうなるの!?って状態で並走していくから、読む方は心配で仕方がない。
だから、その不穏な不安な空気の中で挟み込まれる、特捜部Qの3人のやりとりには、ほっとさせられるんですよね。
ここでこれが繋がるんか!?
と、事件が周囲からじわじわ詰められていく様は、心地よく、そこからはいっきに進んでいくんだけど、追い詰めた!と思ったら逃がしちゃって、ハラハラは最後まで続きます。この、後、数ページでどうおさまるわけ!?
とか、心配しちゃうしw
色んな表現が、想像できすぎて、読んでて「うげっ」となる所も多いですが、そこでやめられない。続きが気になって読み続けてしまう。
最終的にイサベルとミアには運があった。良かった。
子どもたちは今後どうなっていくのかは心配ではあるが、なんとななるのでしょう。
ミアの子は、結末があのような形なので、私達の想像でどのようにも解釈できるけど、幸福な方を選ぼうと思います。
で、残る問題。
アサドって結局何者?
カールと元同僚を襲った事件に関して、ちょっとまた謎が出てきたけど、どうなっていくの?
ローセとユアサに関しては、やっぱりね。ってとこではありますが、今後もこの状況は続くの?それとも更に一歩進んでマリーィとかもでてくんの!?
あー、次が気になる!次いこ!
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下巻、解説にもあるが
もう冒頭からノリに乗っているのである。
特捜部Qのカールとアサドは地道に調査
誘拐犯は犯行を着々と進める
問題は誘拐された、子供の母親
こちらが…大爆発している。
上巻で読んだ印象は吹き飛び、子供のために闘う。
そこから捜査チーム側につながり、犯人との攻防がカール達に引き継がれていく流れは怒涛でした…
解説の「メッセージボトルという小道具は"偶然"が付き纏うため危険」という話も納得、この作品では主人公カールはボトルに対して距離を置いていたし、ボトルの要素をうまく使っていた。
暗く重たいテーマ×少数チーム(イライラしてる主人公+謎の変人達)というバランス
シリーズモノでよく感じる「メインの事件」と「シリーズを通して追う謎、事件」「主人公のプライベートの問題」の前作「キジ殺し」の時よりバランスがよく、違和感がなかった。
唯一にして最大の謎はユアサの件…カールもアサドも"三つ目のこぶ"には触らなかったが、これは更に闇があるということなのか?変態性なのか?
余談:インスタントコーヒーの粉を入れすぎる度、特捜部Qや他の作品のグレーンス警部などの警察小説に出てくる「泥のようなコーヒー」ってのを思い出すようになりました。誤魔化そうとして砂糖を入れすぎると"アサドがいれたコーヒー"になるのだろうか…