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図書館で見かけて、何気なく手にした。
世界的にもよく知られた、過酷な状況からの60の生還劇が取り上げられている。
時期、状況、期間、人数、リスク、装備などの項目を一覧にまとめ、写真や地図なども掲載、長いものでも6ページ程度にして、それぞれの事件や事故の概略や顛末がわかりやすくまとめられている。巻末の索引で、当該人物名や国、キーワードから個別の事件・事故を探し出すこともできるようになっている。
生還者本人の自伝や取材などで書籍になったもの、さらにはそれが映画化されたものなども数多い。本で読んだことがあったものも結構あった。
ちょっと残念なことが2点。
ひとつめは翻訳が今ひとつであったこと。たぶん原語ではこの意味の単語が用いられていたのだろうが、そのままの直訳になっていて、本来の意図はこの直訳とは若干違ったところにあったのではないかな~と想像できる箇所もある。
各月のナショナルジオグラフィックに掲載されたものをそのまま使用しているのだとは思うが…。
ふたつめ。
きっと大人の事情なのでしょう。この件はあの本だな、あの映画だな、とわかるものが多数あるのだが、具体的な名称が挙げられているものはそれほどなく、多くはそのタイトルは伏せられている。
それでも、映画化されました、という表記はそれなりにあるが、書籍もあります、というのはあまり書かれていない。巻末に、参考文献として利用されたものは挙がっているがごく少数で、書籍があってもその事実の紹介さえないもののほうが多い。
すぐ本を読んでみたくなる私としては、至極残念なのである。
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20140630読了
世界にはすごいサバイバル体験をした人がいるものだなと思った。運よく助かったから「奇跡の」と銘打って収録されているけれど、死ぬか生きるかはほんとに紙一重。●60話のうち、日本に関する話はひとつ。関東大震災のときに横浜に居合わせたオーストラリア号が救助にあたり燃える岸から数千人を救出した話。
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サバイバル、脱獄、戦争、難破、誘拐・人質のジャンルに分けて絶望的な状況から奇跡の生還を果たした事例60が紹介される。わかりやすい生還ルートの地図と写真や解説が2から4ページ単位で紹介される。非常にわかりやすく、映画になっているエピソードも多数。とにかく面白い。
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人の生死の境目は、一体どこにあるのか。神の気紛れのようであり、運命の三女神に寵愛されているようでもあり、また当人の胆力と不屈の精神でもある気がする。
そうした波瀾万丈のエピソードの多くは、それを裏付けるかのように文章化・映像化されている。まさしく「事実は小説よりも奇なり」だ!
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過去は16世紀の脱獄から、最近のものではハドソン川の奇跡まで、世界中のサバイバル事例が60件も書いてある。
文字が小さいなど、文句を言う前に、カラーの図版も豊富で一気に読み進めてしまった。
第1章 サバイバル
第2章 脱獄
第3章 戦争
第4章 難破
第5章 誘拐・人質
いずれもよく生還できたものだ。
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様々なシーンに於ける、
超絶・究極の絶体絶命のシチュエーションがこれでもかと載っている。
自ら踏み込んで、そういう目に遭遇するのは、自業自得だとも言えるが、全くの不慮の事態は、いつ自分に起こるかと思うと、恐ろしいにも程があるし、恐らく生き延びられないだろうと思った。
圧倒的に絶望しそうなエピソードの中で、フレデリック・チャップマン中尉のエピソードは唯一明るく、気の持ちようもここまでだと超人としか言い様がない。