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2011年11月21日にこの世を去った落語家立川談志の言葉を弟子 立川志らくが、自身の解釈で語った『談志のことば』。
言葉の上辺だけではなく、しっかりとその意味を味わうように解説されている。
志らくと談志がシンクロしているようだ。
単純な「名言集」という本ではなくて、志らくの談志に対する愛情が、あまりにも深く書き表されている。
そして、なんと言うか...志らくに乗り移った談志の本のよう。
立川談志の死に便乗、と捉えられるかもしれないけども、このような本が世に出たのは有り難いことだと思う。
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【内容(「BOOK」データベースより)】
2011年11月21日、あまりにも突然訪れた師匠との永遠の別れ―。大学在学中に立川談志に弟子入りして26年。気まぐれで破天荒な談志師匠の言動に振り回され、七転八倒する日々を送るなか、折に触れて直接聴いた、忘れえぬ珠玉のことばで師匠を追悼する。師匠特有の言いまわしに隠された真意とは?「談志が死んだ」から「電気つけろ」まで41篇の志らく流・談志追悼「名言」集。
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【目次】
第1章 談志イズムがあふれる名言至言
・「談志が死んだ」
・「ふとした病で死にたい」
ほか
第2章 立川流の真髄を解き明かすことば
・「電気、消せ」
・「ステレオ持ってきてくれ」
ほか
第3章 師匠がよみがえる思い出の一言
・「お前なんぞ、消えちまえ!」
・「江戸の風」
ほか
第4章 師匠と志らくが愛する映画、女優、懐メロ
・「ゴルフは身体に悪い」
・「お前がいるから助かる」
ほか
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赤めだか見てから談志さんのこと知りたくて読みました。深い言葉だったり、おちゃめだったり、いきなり怒ったり。わかったのは愛が溢れてる人だと思った。
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談志の弟子、志らくによる追悼の書。談志愛、落語愛を、こじらせまくってる(笑) こういう弟子は、かわいいだろうなぁ。
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「日本人は恥も外聞もなくなったのかね」
ほんとに。
剥き出しの欲望と行動力がマネタイズを生む時代に、ホンネとタテマエのバランスは、いつしかホンネに寄りすぎちゃったのかな。
今年の東京都知事選は見てられない。
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2012年の本。まだタレントになる前だから、けっこう言いたいこと言ってる。その言っている内容も、2021年の今見ると時代を感じる内容があったりする。
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正直に言うと、本の内容そのものよりも、落語家の書いた文章を読みたくて本書を選択した。
表題に書いたとおり、読み手を引き込む文章だ。
句読点とか、行あけとか、そんな細かいテクニックを超えた次元のリズム感がある。
ちなみに、本書を読んで談志にも興味が湧いた。機会があったら、高座の音源を聴くことにしたい。
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けっこうなことを書いているのに読みやすい。じまんも多い。こわさもある。肯定できないことも多い。昔の日本人はよかった話などはひどい。
それでもここまで人を思うことのできることへの嫉妬だけがのこる。
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どこかで聞いたような立川談志のことばを知られざるエピソード等とともに読める手軽なエッセイ。何よりファンでない読者にも向けて読みやすく、わかりやすく、シンプルイズベストな構成をとっているのが師匠の家元への愛と優しさが伝わるようで良い。