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研究者から見た自閉症.ちょっと行き過ぎた記述もあるにはあるが,全体的には抑えたトーン.特に第4章,第5章は興味深く読んだ.
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今まで自閉症について、心理学、脳科学、医学、教育などの分野において学んだり考えたりしてきたが、第5章の社会学からのアプローチが興味深く、新鮮だった。当事者研究については知っていたけれど、「ループ効果」や「病人役割」という考え方を初めて知った。
また、第4章は心理学からのアプローチだが、「自閉症を取り巻く文化的側面」がテーマになっていて、とても勉強になった。
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自閉症関連の最先端の論を多面的な方向から解説。テーマは、社会学、文化人類学、分子遺伝学、脳科学、行動科学など。まず、社会学面は、自閉症患者の社会的包摂の可否や条件の開陳、文化人類学は、地域あるいは世界の文化的差異により疾病内容や非難の度合い内容に差が生じる。分子遺伝学は自閉症の遺伝性疾患の側面を最新情報でアップデート。脳科学はイメージング技術の向上結果、自閉症の顕著な多様性判明。健常児に多い情報のトップダウンでなく、ボトムアップ傾向を指摘。行動科学はTEECH療法やABAは行動変容への確定方法とは言えず。
脳内物質による行動変容に関して、動物実験等を展開している点を指摘する。全体の印象だが、なるほど新書媒体かつ多面的解説であるため、個々の情報が薄くなるのは仕方がないが、参考文献提示が全くないのは、正直困る。
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文字通り自閉症について様々な角度から描いた一冊。
アスペルガー症候群については色々と知る機会があったが、自閉症についてはあまりなかったので勉強になった。