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世界ではブータンが一位になっている幸福度ランキング。日本の都道府県別ではどうかというのが本書。
健康、文化、仕事、生活、教育を基本に点数をつけてたもので、総合一位は福井県、二位は東京都、三位は長野県と。福井は仕事教育で一位、生活で2位。東京は生活、長野は文化、教育が上位に来ている。実は平均寿命は沖縄がトップかと思っていたら、実は長野がトップ。一人あたりの所得トップは東京だが、二位はなんと滋賀。たまにはこういう指標を見ることで、全体の姿をブレイクダウンできる。会社の数字ばかりじゃないデータもばくっと掴んでおくべし。
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無意味なデータの山。
生活の質を重視した、GDPにかわる幸福度の指標を作ろうとしたサルコジ委員会の指標と比較しながら、読んでた。
こっちだと、自分が住んでる自治体のこともよく分かるし、大都市圏のことも、人口が少ない地域のことも、リアルに分かるので、こういう指標の有用性が判断しやすい。
で、オレが思ったのは、ここに並べられたデータの集積は、まるで無意味なゴミの山じゃないか?ということ。
幸福度を科学的に測定するという試みが、いかに難しいかということ。
と同時に、そんなことする必要があるのか?とさえ思えるほどに、この統計の結果はリアリティに乏しい。
同質性の高い日本人どうしを比べてさえ、こんなリアリティの無い統計結果しか出せないとすれば、価値観も習慣も全く異なる世界各国の国民同士の生活の質を比べるなんて、もっと無意味なのかもしれない。
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主観的な概念である幸福感に客観的なランキングをしようという果敢な取り組み。60項目の指標により分析を進める。計算の基礎は公開されている統計データ。プライオリティは一面的価値観にすぎないと割り切り、数値は加重平均ではなく単純平均で算出している。指標をこれまでの55から60へ増やすなど、変化し続ける幸福の概念に、より迫ろうとする意気込みがそこかしこに表れている。すべての項目で順位がついている。悪い評価や現実から目を逸らすことなく直視すれば、地域の改善と向上にも役立つ。自治体間の切磋琢磨が日本全体の底上げを図ることにもつながる。