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良くも悪くも映画と同じという印象です。
映画の方が二つの視点が同時に入ってきて分かりやすいかもしれません。
栞を2つ用意して読んだ方が良いと思います.
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白ゆき姫のような、美人社員が殺されて、同僚の白ゆき姫が、容疑者に浮上するが...
やはり、湊さんは、人の悪意を表現するのがうまいですよね。容疑者を巡る人物像も、一貫していない。時間、場所、偶然と言った様々な要素が絡み合って人物像は作られるものだと思う。それが、容疑者の姿が一致しない理由かなと思いました。
後書きにもありましたが、ジャーナリスト赤星の軽薄さは、ネットを使えば、結果と言う情報が容易に手に入る、そんな時代背景も原因かなと思いました。それに至るプロセスを考えることも大切だと思う。
本書の後半の編成は、新鮮でした。
今回の登場人物人物たちも、みんな意地悪なひとばかり。でも、面白かったです。
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ネット社会でどのように憶測が拡がっていくかをリアルに書いた作品だと思う。
私がもし容疑者になったなら、周りの人たちはどのように私が犯罪を犯すまでの辻褄を合わせて行くのだろう。。
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読みやすく、1日で読了。
山手線で4駅乗り過ごすほど、熱中してしまいました。
会話の部分、記事の部分、ブログの部分、それぞれを追っていくのが新鮮で楽しめました。
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大好きな中村義洋監督が映画化するということで先に原作を読んでみた。
湊さんの作品は「告白」しか読んだことがないが、
構成は同様に登場人物の視点で語られる章からなっている。
今回はフリーライターの赤星の取材に応じている人々の語りでできていて、最後の当事者の部分だけが本人のみの語りになっている。
構成としてさすがと思わされるのは、人それぞれでの視点で事実が語られることによる歪みを自然と描いていることだ。
それでいて本作ではフリーライターによる取材記事、マンマローというコミュニティサイトなど情報社会における危うさを取り込み、その歪みを肥大化させているところがすごいと思ったし、よかった。
「告白」の時も感じたが、読後のなにかを投げ込まれた感じが今回もあった。
誰にでもある抱え込んだ暗い部分をなにかをきっかけに吐露させ、視点による感受のずれや歪みをもとに、その暗い部分がさらに大きくなり具現化される、というどうだ人間みなこういうところがあるし現実こういうことがあるだろと見せつけられているような気がしてならない。
この読者の心の底にたまるなにかに一石投じる感じが自分にとっての作者の作風というか特徴のかもしれないと思った。
中村義洋監督の解説は、ネタバレ部分もあったが、読む前から映画を観たいと思っていた気持ちが、どのように映像化しているのかという楽しみでさらに大きくなった。
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図書館で予約してて、約1年でやっと順番がきた。
面白い!一気に読んじゃいます。
人の噂というものは、昔からあるけれど
インターネットが普及して、広まり方は恐ろしいほど
あっという間。
それが真実かどうかは別にして、他人事だから
面白おかしく広められて言いたい放題。
鵜呑みにしちゃう人がいるんだよね。
人間不信になっちゃうよな。
こわいこわい・・・(笑)
さて、これが映画化ということで、どのようになるのか。
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ずっと読んでみたかったが、映画化を機に文庫本化されていたのを本屋で見つけ購入。
美人OLが殺害されたところから始まるストーリー。
近年の犯罪と類似したストーリー設定で、とてもリアルで、どんどん引き込まれた。ネット社会に疑問を投げかけているようにも感じた。
人間の心理を今回も見事に描いていたと思う。
今までとまた違うスタイルの構成でとても面白かった。
毎回ではあるが、湊さんの作品は最後まで犯人がわからいところ、犯人の意外性がとても魅力的だ。
映画には原作にないシーンもあるようなので、是非見てみたいと思う。
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湊さんの書く物語は、現実的なのにものすごく怖い…
「悪意なき悪意」の恐ろしさが身に沁みます。
一番怖いのは、人間、だなあ。
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記者のフリー記者によるインタビュー形式でストーリーは進む。美人OLが殺され、その後輩や同僚などへのインタビューを通して容疑者の人物像を浮かび上がらせる。
「告白」には及ばない、という印象。ツイッターや新聞記事、週刊誌記事などを巻末に載せる形式は面白い。ただオチは意外性も無く、あんまり面白いと感じなかった。
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正直微妙っていうのが一番かな。
会話形式で物語が進むのは湊かなえらしい。そして後ろのページにその内容に関係するTwitterみたいな画像とか雑誌の一面とかがあって、斬新だと思った。
結末はなんとなく拍子抜けというか、やっぱり犯人はこいつだったか~て感じだった。この話は犯人が誰かというより、容疑者に対する周囲の反響とかその影響の恐ろしさを伝えたかったんだろうな。実際容疑者は無罪なのに過去を暴かれて恥ずかしい思いをして世間的に制裁を下された形になってしまったわけだし…
人が自分のことをどう思ってるのか考えるのが怖くなった!
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湊さんにするとキャッチーな感じのする作品名に興味を覚えて手に取りました。早い段階から怪しいなと思っていた人物が犯人だったのですが、いろんな人が憶測で話したり書いたりすることの恐さもわかった作品でした。が、推理小説とするには盛り上がりに欠ける気がするのは湊さんの文体ゆえでしょうか・・・。
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湊かなえの長編ミステリ、映画化の話題作。
インタビュー形式で関係者の証言から進行する展開はいかにも湊かなえです(^_^;)
が、その陰に見えるのは・・・ある意味怖い展開でしたね。
ストーリー上重要?なツイッター的投稿サイト記録やルポ記事が巻末に資料添付されてるのですが、各章と同時進行で読み進んだほうが楽しめると思います。
・・・って、意味わからない??じゃ、読みましょう(^_^;)
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あっという間にさくっと読めて面白かった。
美姫の独白に嘘が多分に含まれているような気がしてもやもやが残った。
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映画を見る前に原作を読みたいと思い、一気読み。
今回は一人の記者の視点から事件を取り巻く様々な人々に話を聞いていくというスタイル。
さすが湊かなえさんの描写は見事で、最後まで犯人がわからず次へ次へと読みすすめてしまった。
毎回、湊さんの作品には訴え掛けるメッセージを感じることができるが、今回の作品は非常にわかりやすいメッセージであったと思う。人の噂や悪口がいかに人の認識、記憶に誤った情報を与え、人の人生を捻じ曲げてしまう恐ろしさを描いていたと思う。
そしてそのような言葉の凶器がコミュニケーションツールの発達でいとも簡単に振りかざされる世の中になってしまった。
言葉というものに責任を持つ重要性が再び見直されなければならないと感じている。
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美しい白雪姫が、惨殺死体となって発見された。
被害者は「白ゆき石鹸」で有名な化粧品会社に勤務する三木典子。
彼女は容姿も心も美しく、誰からも恨まれるような人間ではない、と彼女を知る人間たちは口を揃えるが……。
2014年3月3日読了。
SNSやブログなどネット社会の怖さと、マスコミの有り様にスポットを当てた作品です。
特に、マスコミに対する辛口さ加減は半端ではありません。そして、それがとても気持ち良かったですね。
湊さんは本当に人間の闇を書き出すのが巧いので、読んでいて怖くなります。
巻末にある資料と合わせて読むという手法も目新しく、かなり楽しめました。
そして、資料のラストにはもう一度最初から読み返したくなる仕掛けが……。
そこにはまって2度読みしてしまいました。