紙の本
アイドルが書いた小説としては良作
2020/09/29 12:09
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投稿者:chieeee - この投稿者のレビュー一覧を見る
アイドルが書いたとは思えない作品ではありました。期待していなかったので、期待以上でした。初めは現在と過去が行き来している事に気づかず読みづらかったですが、半分くらいを過ぎたあたりから、主人公2人の透明感に浸透していきました。別の作品も読みたいと思えた。アイドルで作家は凄いですね。今後も作品が出れば読んでみたいと思えました。若い人が描く若者の方が、やっぱりリアル。
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NEWSファンの友人に薦められて読みました。
現役のアイドルがこういう話書いてもいいんだなー
と、
アイドルという肩書きを活かして話書こうとするとこうなるんだなー
という感想。
語彙が偏ってるところが気になりますけど、構成は凝っていて面白かった。
ちゃんとぞっとしたし。
けど帯はすこし大袈裟かしら。
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友達と芸能界で差がついていく話。
色眼鏡で手を出したけど
処女作でこれなら新人小説家と名乗ってよいかと。
ジャニーズだからだろうと読んでもらってナンボだからね。
気になる部分もなくはない。
でも小説としてちゃんと楽しめました。
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美しいものには棘があるし、光には影がある。この世のほとんどのモノはそんな二面性を持っていると思うし、しかしその棘や影がスパイスとなりより一層オモテ(私たちの目)に見えるものを輝かせているのも事実だ。作者の言う<再生と停止しかない世界>も然りである。
私はそんな世界を「美しくも残酷な世界」だと思うし、そこに身を投じた二人の青年の歩む道があまりにも悲惨で、読んでいる途中から現実と非現実の境を思わず見失いそうになった。
作品全体を通して感じられる“声にならない叫び”は、じわじわとしかし確かに読み手である私の心を蝕んだ。自分が今までの人生を生きてきた中で、どんなにあがこうと、悩もうと、苦しもうと、全く答えの出ない壁にぶち当たったことは幾度となくある。自分が悪いわけではなく、タイミングが悪かっただけのようなこと。だからこそそこに感じる憤りは誰にも向けられず、ただ宙を彷徨ってしまう。そして行き着くのは自分へのバッシングなのだ。ただ最終的に、私には雲が晴れる瞬間が訪れる。「これで良かったのだ」、と区切りをつけられる時がある。そして、その時の感情を経験値にして立ち止まっていた歩みを進めることが出来る。
しかし彼らは違う。何が正しくて何が悪いのか分からない。永遠と正解のない海を泳ぎ続け、「これで良かった」と評価するのは自己ではない他者。でも歩み続けなければいけないのは、立ち止まった時が自分の寿命、すなわち<停止>を意味するからなのだろう。
こんな風に思わず投影をしてしまうくらい、この作品には引き込まれるものがあった。この作品のことを<リアリティを持ったフィクション>と作者も巻末に再収録されたインタビューで語っていた通り、触れそうで触れられない・知っているようで知らない世界を垣間見られるところにこの作品の面白味があると思った。
これは余談であるかもしれないが、この作品を読んで、自分の経験を作品に反映させるという事象を除き、作者が世間的にどんな職業に就いていようが、立場にいようがそれは何ら作品の評価とは関係無いのかもしれないと思うことができた。この作品が色眼鏡で見られることは避けられないのだろうが、そんな斜に構えて読み始めた読者を良い意味で裏切ることができる作品であることも確かだ。
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シゲさん凄いっすね。
ウチがシゲさんが小説書いてるって知ったのは丸山隆平くんの日記からでした。ほんまつい最近。興味本位で購入し、最初はやっぱり色眼鏡で見ながら読み始めた…けど!構成もしっかりしてて凄いと思った。芸能界を舞台にしたんも良かったと思う。その世界に居るからこそ書けたんやと思うし。ぶっちゃけシゲさんは名前しか知らんかったんやけど…これから注目してみようと思う。
一番びっくりしたんは石川が女やった事(笑)
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ジャニーズNEWSのメンバーである、加藤シゲアキ著作のデビュー作。
本職アイドルの人が作家としてどんなもんだろうと、
ちょい上から目線で読み始めました。
初読では淡々とした書風に馴染めず断念。
しかし、最後まで読みたかったので、
もう一度再読して読了しました。
初めは、小説っぽく書こうとしているのか、何だか背伸びして文学を表現しているように感じて、難しい表現を用いていて、「読みにくいなー」と思っていたのですが、
いったん軌道にのれば、結構すらすらと読むことができました。新人とは思えない筆力を持っていると思います。
続編もどんどん出ていることから、
世間的にも評価はされているのではないでしょうか。
内容は、自分としては納得のいくものではありませんでしたが、一表現の可能性を感じさせてくれました。
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シゲアキ、筆ノってきたね!というポイントがわかりやすくてがんばれ!と思った。高校生にしてはドリンクのチョイスが渋いよね(笑)シゲアキの中でアイドルだったある人が死んだのがよくわかった。
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最初はちょっと表現が過剰な感じで、上手とは言えないと思ったけれど、後半にかけてだんだん引き込まれて行きました! 映画好きの加藤くんらしさの出ている小ネタも良かったです。
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これで処女作らしい...まじか
文章うまい。タイトルからして好きだもん!!
ファレノプシスかっこいいし。
アイドルの著者からは、ステージや芸能界ってこう見えてるのかなあ。加藤シゲアキを着ているのかなあ
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予想してたより、ずっと面白くて
読みにくい箇所もリズムもあるけど
それでも引き込まれてしまった。
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楽しくて、切なくて、苦しかった。
完全にミーハー心で買った作品。
前半の時系列がバラバラな感じが読みにくいと思ったけど、先に進むにつれてどんどん紐解けていく感じで入り込んでいった。
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話題にもなってたし、
12万部のヒット!…ということで
読んでみたんだけど
最初は何がいいたいのかサッパリわからなくて
ストーリーに波があるワケでもなく
昔を回想しながら
昔と今を行ったり来たり…
でも、
1度別れた2人が再開した辺りからは
引き込まれていきました。
「あとがき」と「インタビュー」を読まなかったら
次の作品も手に取ろうとは、思わなかったかも。
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ジャニーズの書いた本。
そんな分厚いフィルターを書く方も読む方もかけてなおかつ、読める本。
ただ、読後に特に何も残らない感じがしました。
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面白かった。
著者がジャニーズだということもあり、芸能界を舞台とした内容にリアリティを感じられ、作品の世界にのめり込めた。
さらに、その芸能界を単に理想的に書くのではなく、影となるような部分も書かれている点でも、強く惹き付けられた。
また、著者の文章表現が、個人的には楽しめた。
特に比喩表現で、センスを感じるものが多かったように思う。
同著者の、他の作品も読んでみたい。
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芸能界を舞台にした2人の青年の物語。
めだかと色素の話と、オニアンコウの伏線がとても印象に残っています。
スターダムを駆け上がるごっちも、堕ちていくりばちゃんもどんどん痛々しくてなっていって見ていられなくなります…
りばちゃんがごっちを演じ出すところから引き込まれていきました。かなり切なくて悲しくて、恐ろしくもきれい(と私は感じた)最後…がよかったです。きっとこうするしかなかった、と腑に落ちた感じです。
全然違うけれど、夏目漱石の「こころ」のKと先生の関係を思い出しました。
文章は読みやすいけど読みにくいという感じでした。
ちょっとかっこつけている?と感じたのは作者を色眼鏡で見ちゃっているからなのかもしれません。
あと、タイトルが秀逸だなと!
インタビューの堂々とした受け答えに好感を持ちました。
他の作品も気になります。