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芸能界を舞台にした2人の青年の物語。
めだかと色素の話と、オニアンコウの伏線がとても印象に残っています。
スターダムを駆け上がるごっちも、堕ちていくりばちゃんもどんどん痛々しくてなっていって見ていられなくなります…
りばちゃんがごっちを演じ出すところから引き込まれていきました。かなり切なくて悲しくて、恐ろしくもきれい(と私は感じた)最後…がよかったです。きっとこうするしかなかった、と腑に落ちた感じです。
全然違うけれど、夏目漱石の「こころ」のKと先生の関係を思い出しました。
文章は読みやすいけど読みにくいという感じでした。
ちょっとかっこつけている?と感じたのは作者を色眼鏡で見ちゃっているからなのかもしれません。
あと、タイトルが秀逸だなと!
インタビューの堂々とした受け答えに好感を持ちました。
他の作品も気になります。
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そこそこ面白かった。最後、全ストーリーをなぞっていく部分は極めて映画的で、小説でそれをする必要があるかは謎。
子供時代のエピソードや象徴的なフレーズは秀逸。
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アイドルが書いた本という事で興味本位で読んでみた。
普段、小説はあまり読まないので評価しづらいが、アイドルという偏見を超えて普通に作家として評価できるのではないかと思う。
丁寧な描写に加えストーリー構成など上手く読後も余韻に浸れる。
著者の他の本も読んでみたい。
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芸能人が書いた芸能界小説。
華やかなぶん、葛藤が生々しかった。
芸能界をやめても芸能人。
やらないなんてないから。
って言葉が印象的だった。
そうだ、やらないなんてないのだ。
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はじめにあとがきを読んで話の流れを知った。時間軸が変えてあるものは、幼い頃から読んだ方がまた新たな味わいもあると思うが、この本はそうでもなさそうだ。話のストーリー展開的にそうせざるおえない感じがする。
水と油のこの2人がどうして仲が良かったのに離れなければならなかったのか、とても疑問に思いながら読んでいた。途中で、りばちゃんとごっちが隣同士まじれたらいいのにと思ったけどそんなことはなかった。
誰かが書いていたように、読んだ後に得るものは少ない。私の読み方、読む力が足りないからかも知らないが、りばちゃんの最後がよく分からない。謎が残る形だった。これは読者が考えていいものだろうか。
はじめのストーリー展開は遅くて、後で早くなるのはとてもいいと思った。(はじめは、早く進めとおもっていたけど…)
アイドルが書いているとは思えないくらい文才がある。他の本も読んでみたいと思えた。
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りばちゃんの劣等感がじぶんと通ずる箇所が何度もあり、胸がいたくなったが、彼にあってわたしにないものは同じ道を歩む「親友」であり「ライバル」であるごっちの存在だった。吸収されなかった嫌われた色の世界で生きていくことへの焦燥がつよく描かれていた作品だった。
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私も小説を書いたらこんな感じになりそう、と思った。
語り口調は冷静で、伏線のように過去のエピソードが何度も出てくる手法、そして最も印象的なシーンとリンクするタイトル。などなど。
でもこの展開は私には思いつかない。面白かったというか勉強になるなーと思いました。
もちろんこの本をもう一回読みたいし、加藤シゲアキ作品をまた読みたい。
20/01/25 再読
芸能界で表に見せてる顔と、本質の自分。
自分が変わったわけではないのに、周りが変わったから自分も変わってしまったような感じがする。
変わってない自分を幼なじみのりばちゃんだけには知ってて欲しいし共有したいだけだったのに。
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驚いた。ずっと気になっていた一冊。NEWSのメンバー・加藤君のデビュー小説。処女作にしては本当に巧い!
言葉のチョイスとか、間合いとか。等々本を読んでいるんだろう。
幼なじみであり親友同士である「りばちゃん」「ごっち」、男子二人の青春物語。二人は高校のとき、雑誌モデルのスカウトをうけたことをきっかけに、芸能界に足を踏み入れることに。ごっちにはかつて自殺してしまった姉の影がつきまとう。
内容に関して言えば、正直、ごっち、りばちゃんの心の闇の原因がしっくりこなかった。もっと辛い過去があるとか、コンプレックスがあれば良いんだけど、死に至る理由が申す少し欲しかった気もする。
でも、ストーリーの展開の仕方や、抑揚、叙述トリック・・・本当に技術を感じる部分が多い。
加藤君、見直しました。NEWSよりSMAP派だけど、応援します。
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私にとって、閃光スクランブルに続いて2冊目だが、実はこちらが処女作らしい。
初めてにしては面白かった。
華やかな芸能界の陰の部分も書かれていて、実際そこで働いている加藤くんが書いているので、とても説得力があった。
ごっちがどんどん芸能界で成功していくにつれて、白木蓮吾でしかいれない自分にがんじがらめにされて苦悩していく様子が、とても苦しかった。
子ども時代の話や、ごっちの姉の話、ごっちとリバー、サリーが再会しての話など、うまく絡めてあったと思う。
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ちょくちょく文章がクドかった。蘭がどうとか。
石川サリーについて、もっと沢山描写して欲しかった、ごっちの恋人なら。
大人になってからの白木蓮吾としての葛藤をもっと、一般人にも共感出来るように掘り下げて欲しかった。
映画化するらしいけど、その辺は大丈夫なのかな。
加藤くんもうひと頑張りという感じ!
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読んでてずっと「BLですか?」って印象がぬぐえず。つまらないわけではなかったけど。
若干中二的な構想。
あと、友人が実は女だったのは謎解き的なものなのかと思ったけど、意外だったのはそこだけであとは普通の読物でした。新人でこれだけ書けるのはすごいなあと思う。文章もまあまあ。
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アイドルが書いた、って聞くと「思ったよりも面白かった!」ってなるけど、これを作家さんが書いたってなると「んーまぁ面白かったけどプロの文章ではないよなぁ…」ってなる。
そんな感じの文章やった。
中盤からはだんだん面白くなっていったけど、波に乗るまではちょっと読むのしんどかった…
この人の別の作品が読みたい!とはなりませんでした。
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展開としては全然粗削りなのかもしれないけど、総評として、印象的なオリジナルの言い回しが多くて、つまりちゃんと自分の言葉で語ろうとしていて、とても好印象でした。
デビュー作の醍醐味である、出し惜しみしない必死さや全力さに胸熱で、私が欲しかったデビュー作感としては100点でした。
「それは恋とか愛とかの類いではなく」な男子2人の、言葉にできない好意や微妙な関係性を描けるのは、ジャニーズだからこそかもしれない。武器にしてほしい。
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うん、うん、おもしろい。
そんな感じで読み進めていった。
アイドルが書いたのに評判がいいという先入観で思ったのではない。素直におもしろいと思った。
一文一文短く、難しいことばを使わないのに(から)描写力がある。
内容は、芸能界に生きる者にしか味わえないような様々な感情が描かれている。こちらは一般人だから想像でしか思い描けないけど、芸能人とて大変なのだと思わされる。
最後はりばちゃんが白木蓮吾の芸能生活を疑似体験し、その中で再び蓮吾と共演する。
こんな結末になるとは、そしてこのような小説を書くとは思っていなかったから、今その驚きにひたっている。
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2016年1月31日、映画を鑑賞。原作は近いうちに読む予定なので、まずは映画の感想を覚え書きとして。
さすが行定監督、濃く深く美しい映画でした。一人の人間に固執して自己を重ねるも、アイデンティティーがそれを許さない。他者と自分の違いを、決してわかりあえない境界線を、乗り越えるべきか身をひくべきか。ということがテーマになっていると思うんだけども、その答えをちゃんとラストに持ってきてくれた映画。クオリティ高すぎです。予告通り開始62分のどんでん返しは、うわぁこの発想すげぇな!そして物語を芯の芯まで作り込んだ結果なんだろうなとひしひし感じました。この衝撃は、原作ではどうなっているのだろう。読了後に感想を更新します。