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登場人物が魅力的に思えなかった。
死んだ長男の婚約者を五男に嫁がせるという発想も
正直気持ち悪い。
読んでいるうちになじめるかと思ったのだけど、
だめだった。
死んだ母親が一部語り手になるのは、某シリーズの
真似?って感じだし。
最後も意味不明。
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五人兄弟の長男が亡くなった。残された長男の婚約者(妊婦)と、頼まれごとを断わらない五男の伊代太(通称イーヨくん)が伯父の頼みでなぜか結婚する事に。
・・・なんて無茶苦茶な話なんだ。
何事も「いいよ」と引き受けてしまうイエスマンのイーヨくん。
だからって面識のない亡き兄の婚約者との結婚を、なんの躊躇いもなく二つ返事で承諾するなんて、いくらなんでも・・・と思ってしまう。
お人よしなのか、ただの馬鹿なのか。何を考えているのか、はたまた何も考えていないのか、イーヨくんという人がどういう人物なのかがイマイチ見えてこない。
大家族+語り手が家人の幽霊っていうところが「東京バンドワゴン」っぽい、というのが読み始めの印象。
物語後半には隠されていた事実も判明して、そこは意外性があって良かったな。最後もうまくまとまった感はあるけど、どうしてもイーヨくんの人となりが理解できなかったせいもあって、なんだか腑に落ちなかった。
外見も内面もそんなに劇的に変わるかなっていう気もするし・・・。
「いいよはおかあさんの贈り物なんだね」
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【読者モニター】感想は発売日以降に
→【感想追記】亡くなった長男の通夜に家族の誰もが会ったことの無い妊婦の婚約者が尋ねてくるという、ぶっ飛んだ状況から幕開けする物語。
これで引き込まれずにいられようか。
謎めいたイーヨくんを取り巻く人々のそれぞれの胸の内が語られていくうちに、イーヨくんが像を結び始める。
家族って一緒に過ごしていてもお互いが様々な思いを抱えていて、一番近くにいるはずなのに大きな隔たりを感じる瞬間がある。
共に積み重ねてきた記憶が拭えない遺恨を残すことも。
けれども一歩踏み出せば、見方を変えれば良い風を吹かせることが出来る。
だから家族って良いんだよなぁ。
バラバラだったピースが、するするするする収まるべき場所に全てが収まったような。
そんな風に感じさせてくれる物語でした。
特に印象に残ったのは、亡きおかあさんの子育てに対するこの言葉。
「これから十年、自分の人生を少し削って、子どもに分けてあげてください」
私自身幼い子どもを持つ身で、この言葉は胸にすっと入ってきて浸透しました。
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初めて読む作家。作品の傾向は小路幸也っぽい印象。温もりがあるほんわかとした雰囲気を持つといった感じだが、私にはなぜか合わず。しかし、以前から違う作品が気になっているので他作品も読んでみたい。
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5人兄弟の末っ子が主人公の話。
語り手はこの末っ子の周りの人々。
あの厚かましい妊婦に天誅~と思ってましたが、
いいかんじに納まってチョット憤慨。
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頼まれたこと全部、「いいよ」と受けてしまう夏目家の五男、伊予太。突然亡くなった長男の婚約者と結婚することに。
トンデモ展開だけど、ふんわり温かい読後感。ラストが素敵。
欲を言えば、伊予太と家族・親戚との関係の変化をもっと読みたかったかな。
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大山淳子さん特有のふんわりとした空気感の作品。
主人公の伊代太=イーヨくん。途中までは、そのイーヨくんを利用したり、家来扱いしたり、罪を着せり・・・本の中とはいえ、善良な人間をそんな風に扱う人がいることに読んでいてちょっと悲しい気持ちになった。でも、理不尽な目に遭っているのに、何でも「いーよ」のイーヨくんのその言葉は、お母さんからの贈り物なんだと言うセリフや、純粋なイーヨくんにみんなが心が洗われていくところが大山さんらしい作品だと思った。
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大山さんの新作!とわくわくしながらページを開いたけれど……
えーと、イーヨくん……本当にそんなになんでも「イーヨ」でいいの?!
天国から心配になって覗きに来たお母さんと同じくらい心配になりつつページをめくる。
登場人物みんな、良くも悪くもそれぞれがイーヨくんのことを結局は「好き」なのはわかる。
わかるんだけれど、やっぱりいきなり「結婚」はどうなんだろう。
ほとんど知らない人、薫さん。
亡くなったお兄さんの婚約者(身籠り中!)。
いつも不愛想な薫さんが、なぜそんな態度だったのかは最後にわかる。
周りの人にイーヨくんのことを聞き、イーヨくんの優しさに触れ、気持ちが揺れるのもすごくわかる。
ところがイーヨくんはというと……私にはどうにも気持ちが見えない。わからないのだ。
イーヨくんが薫さんに対する気持ちがきちんと描かれていないので、最後の「いやだよ」が効いてこなかった。すごく効果的な「いやだよ」なのだけど。
でも大山さん作品なので、あったかさは折り紙付きです。
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猫弁の大山淳子さんの本。
軽トラの陰で暑さにうなりながら読んでいたのだが、ラストの主人公の一言を読んだ瞬間に、鼻水がだーんと爆発して、後から涙が出てきた。
こういうの好き。
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2014/10/2
誰に頼まれごとをしても、いーよしかいわない夏目家の五男いいよくん。
長男の太郎が、インフルエンザで死んでしまい、葬式に太郎の婚約兼妊婦の太宰薫があらわれ、育ての親叔父の提案で二人は結婚することになる。
いーよくんが七才の時に死んでしまったお母さんも太郎からいーよがしんぱいだときき、外科医に降りてきて見守る。
最後すごくよかった。あったかい気持ちになれた。
薫さんはいーよくんに出会えたこと、お母さんになることで大きな変化がおこった。
私には、人を変えてしまうようなことができるだろうか。
いーよくんが最初頼りなくて仕方がなかった。でも読んでいくうちに、尊敬する部分もたくさんあったし、ほっこりする部分もあった。
特に、車酔いがひどいのにそれを知らない薫さんに免許とってといわれ、懸命に教習所にかよういーよくん。私だったらそれごできるかな?
この本を読んで、いーよくんに出逢えて、わたしのなかでも変化することがあった。
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いーよいーよのイーヨ君の人柄に惹かれるものがある。
“損”という気持ちを持ちあわせていないのだろうか。
イーヨ君を取り巻く人達は普通の感情を持ち合わせた人達で、さもありなんの行動だったりするが、憎めないものがある。
最後、いーよいーよのイーヨ君が「いやだよ」で幸せになったのが本当に良かった。
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よくできていると思います。wel-entertainedといった感じです。心の美しい人と会うと、自分のこころの醜さが浮き立ちます。主題はそんなところ。ハッピーエンドで読後感もさわやかです。
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どんなことでも返事は「いいよ」のい~よくん。ここまで心がキレイな人がいたら困るかも…ラストはいいな。
2014.7.4
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14/07/06
まさかここに繋がるとは!なラスト。
泣けなかったし、感動というよりも、何に対しても「いいよ」と言って受け入れてしまう伊代太が哀しくて愛しいなと思う。
表紙が加瀬亮に見えてとてもとてもすてきです。←。
実写化するなら加瀬亮でいきましょう。みごとにハマることでしょう。
P146-
伊代太は「いいよ」と言いながらも、なんとか27歳になりました。
この先、何を頼まれてもいい、何を背負ってもいい、人より損をしてもかまいません。こうなったら気の済むまでお譲りなさい。
でも、命だけは落とさないで。頼みます。
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長男を亡くした夏目家に、突如現れた長男の婚約者を名乗る妊婦。彼女を引き受けることになったのは、なんでも「いいよ」と言ってしまう五男の「イーヨくん」。……いくらなんでも無茶すぎるだろそれ!
とは思ってしまうものの。読み進むうちにあれやこれやが解きほぐされてきて、なんともほっこりとした読み心地に落ち着きました。なんと、そんなところに繋がっていたとはねえ。