紙の本
人の願い
2018/06/11 12:28
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投稿者:ぽんぽん - この投稿者のレビュー一覧を見る
人の願いを叶えるのもたいへんだな。
きれいでおっかない、でも優しい神さまと職と住居を失った青年とのお話。
ユーモアを感じつつのハートフルな物語で読みやすかった。
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p63
人の願いに関わるってのはな、人の心に関わるってことなんだよ、青年。関わり方を一つ間違えりゃあ、取り返しのつかない傷を残すことにだってなりかねない。だから責任を持たなきゃならんし、覚悟もいるんだ。わかるか?
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職も住居も失ったごくごく普通の青年が、町はずれの神社で、口の悪い(でもものすごく美人の)神さまに出会う。宝くじを当ててもらい、住処を得た青年は、その対価として、その神社に、願いごとのある人を連れてくるように言われて――。
ただのほのぼの系でなく、ときどき切ない描写があるのがよかった。
全体的にほんわりとあたたかな話で、読後感もいい。
最初はよくある日常×ファンタジー系かと、軽い気持ちで読んでいたが、終盤、美人なのに、がさつで口の悪い神さま・瀧子さんの悲しい過去に思わず涙してしまった。
ところどころ文章に拙さを感じる部分もあったが、それを上回る物語性に、一気読みしてしまった。
デビュー作とのことで、期待を込めて★5つ。
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主人公の心情描写や瀧子さんとのやり取りが面白いハートフルコメディ。困難に立ち向かう部分も決して重くなり過ぎずちょうど良かったです。私のような信心深くない人にも神様と人とのあり方について色々と考えさせてくれる良作でした。
作者さんは今作がデビュー作とのことなのでこれからの活躍にも期待します。