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これはすごい。まず予想外の大きさにびっくり。箱、装丁、すべてにこだわりを感じる。箱は小包、各シリーズの切手が1枚ずつ貼ってある風のにくい演出。JOJOファンなら持っていたい一冊。でも値段が……。いや、でも、それだけの価値は十分ある。画集+歴代担当インタビュー+第3部からの全スタンド解説という内容。画集はまえがきもあとがきもなくスッキリした作りでシンプルさにシビれる。6~8部が中心。一番気に入った絵は、ブチャラティチームが東北新幹線から降りてきたところを描いたもの。実際にありそうだよこれ。かっこいい。年代的に同時には存在し得ない組み合わせの絵が見れることは嬉しい。あと、シリーズの垣根を超えたカップリングも。ジョリーン&ブチャラティとかジョリーン&ジョルノとか。ジョルノがもしかしたら女性だった可能性もありえたというのは、それはそれで面白い「if」。『スティール・ボール・ラン』は通常の連載形式でなく書き溜めるスタイルだからこそあのクオリティになったのだろうと思えた。『スタンド解説』で全スタンドに荒木先生の一言コメントがあるのが贅沢すぎる。いろんなところから着想を得てスタンドや本体を考えていることが分かって、当たり前だけど、現実世界と地続きなのだなと思えたのはちょっと新鮮だった。