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タイヤの脱輪事故により一人の女性が死んでしまう。
その責任をめぐって製造元の大手自動車メーカーと車の使用者である中小企業の運送会社との戦いが描かれている。
大手自動車メーカー側の社員達は、まるで自分が偉いかの如く振舞い中小零細企業を蔑む姿は人間らしさを失っているようで恐ろしい。現実社会でも似たような部分はある事がなお恐ろしい。
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以前ニュースになった、自動車の欠陥で事故になった事件を元に、それを暴いて行く中小の運送会社を描いた作品。
久々に一気に読んだ。
作品にパワーが有るし、問題提起、優しい解決策、人間評価どれをとっても好感が持てる。
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かつての三菱自工のリコール隠蔽が下地にある本書を読んでたものだから、今日(8/4)の朝刊でスクープされた「日立・三菱重工の経営統合」のニュースのなんとまぁタイムリーな(驚)
「下町ロケット」より文量的にも重厚で、泥臭いのは旧態依然の財閥系企業グループに町の運送屋が闘いを挑む構図からも止むをえないのかもしれないけど、もう少しスケール感があってもいいのに惜しい気もする。山崎豊子的な歴史観も踏まえて描けたらなとも思いながら読み進んだ。
TVドラマ化された時の番組サイト上の作者インタビューで、登場人物の企業人としての一面でなく、プライベートもあり家庭もありという点も描きたかった、というような主旨のコメントもあるので、たぶん、この作者は、今後も、そうした市井の人の立場で企業小説、経済小説を書いていくんだろうな(「下町~」も、まさに同じ目線の高さだったし)。
登場人物では、ホープ自動車の沢田の奥さんの存在が良かった。
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トラックの整備不良か構造欠陥かの話。ホープを三菱に変えればそのまんまだな。でもいろんな人間を巻き込んだ話で面白い。かつ、企業を知ってる書き口がリアリティーがあってなおよい。
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途中までは、結果が分かってるから理不尽過ぎてイラーっとするけど、どんどん読み進む。
登場人物が多くて、ちょっと混乱するけど、それぞれの立場から話を考えられておもしろかった。
赤松の携帯に、門田に子供が生まれたと知らせる電話がかかってくる。
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「下町ロケット」が面白かったので、以前の作品も読んでみることに。
中だるみが一切ないまま、次へ次へと頁をめくりたくなる。間違いなく面白い。下巻に続く。
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一気に読んでしまったので早く下巻を読みたい。文句無しで星5つ。組織の論理には辟易するけど、粘り強く最後まで諦めない主人公にはエールを送りたくなる。
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この著者よく棚積みされているけど、ずっと井戸田潤だと思って買っていなかった。(笑)
何年前になるのかリコール問題と腐った大企業の権力闘争が話の軸。確かにタイヤが外れて大事故になった事件があった記憶がある。
上下巻に分かれるほどのストーリーなのかわからない。
最後の数枚で、正直「まだ1/2あるの?」って思った。
まだ下巻は注文もしていない。
今度本屋によったら買おうと思うけど。
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直木賞を取った池井戸さんの作品。大企業のリコール隠しに、中小企業の社長が戦いを挑むお話。
何度もピンチに陥る社長。その社長の怒りに、読んでいるこちらも思わず感情移入してしまいます。
下巻でどんな展開になるのか楽しみ。一気読みの予感。
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大企業のリコール隠しに立ち向かう中小企業。
あまりの理不尽さにこっちまで頭がクラクラしてくる。下巻が楽しみデス。赤松社長は社長としても人間としても尊敬できます(^-^)/
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(上下巻合わせてのレビューです。)
三菱自動車のリコール隠しが元ネタのフィクション。
フィクションだけれども、どこまでもリアル。
登場人物の考えていること・感情がよく表現されている。
この本は是非、三菱自動車で働く人たちに読んでもらいたい。
三菱は諸悪の根源のように書かれていて、
なかなか読むのがためらわれるかもしれない。
それでも、リコール隠しによって、
苦しんだ人たちのことを切実に知るためには、
ときには毒薬も必要かと。
この本を読んで感じたのは、
「嘘をつけばもう後には戻れない」ってこと。
決して嘘をつくことを否定はしないけれど、
つく場合はそれ相応の覚悟を持ってつかないといけないということ。
特に企業の不正については、正直が一番かな。
自分が可愛いのは皆同じだから、難しい選択ではあるけれど。。
あっという間に読んでしまいました。
★4.5個って感じ。
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多分初めて読んだ池井戸さんの作品。大企業のリコール隠しを暴こうと奮闘する中小企業の社長が主役。
大筋のストーリーは大体予想通りだったけど、書き方が上手いのか、すごく引き込まれて、あっという間に読んでしまった。子供のこと、PTAのこと、事故の被害者の家族のこと、奥さんや会社の面々など感動させてくれて、泣きそうになる箇所かが何ヵ所もあった。おすすめですね。
他の作品も読んでみたい。
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企業小説好きにはたまらない面白さ!
かなり分量が多かったが、それを感じさせない位一気に読ませてしまう。
大企業に勤めたことがある者なら感じたことがあるであろう社内政治のあくどさに憤りを感じながら、最終的にはそれらが痛めつけられるので、スッキリ。仕事で感じるストレスが発散された気分。
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『これ、面白いから。』と、社長からお借りした本。
『先日お借りしたものも、これから読むのですが・・・』というと、
『こっちから、読んでください。』とのこと。
内容を知らずに読み始めましたが、すぐに三菱リコール隠しの件がベースになっていると気づきました。
2000年に発覚した三菱自動車工業の乗用車部門とトラック・バス部門(通称三菱ふそう、現在の三菱ふそうトラック・バス)による大規模なリコール隠しの後にその後、トラック・バス部門の更なるリコール隠しが2004年に発覚。
そのきっかけとなった2002年の横浜の親子致死傷事故がベースになった事件からはじまり、どんどん引き込まれました。
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自動車会社のリコール隠しと戦う運送会社の社長さんを中心に、企業の権力闘争を描く作品。一日で一気に上下巻を読んでしまいました。ここに描かれている程、内向きで高慢な企業って逆に本当にあるの?と思ってしまうほど酷いですが、まあレベルは違えど組織には必ずある気もします。