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桜庭一樹さんの作品のなかだと、砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない、とか、私の男、のほうがすき。
はじまりは面白いけど結末が微妙。
あともう1パンチほしかった。
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最初に殺人の現場から始まり、どちらが加害者か被害者か分からないまま話が進みます。
どちらも借金にまみれ、現実の世界でうまく生きられない、似たもの同士の2人です。
結局美奈代が解に殺されるのですが、罰せられることもなく生きていくという終わり方。
何かを読み取るべき?すっきりしない感じで読み終わりました。
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ステキタイトル選手権が開かれれば上位にくるはず。
しかし内容は。……。
カネの問題に切り込む、という姿勢のためか。
ともかく徹頭徹尾カネ、カネ、カネの話ばかり皆が皆している。
さらには多重債務に陥ったときの対処法までレクチャーしてくれたりして。
一体、こんなに日々カネの話ばかりする?
謎な女がいて、謎な生き方をしている。
その裏側にはセオリー通りのカネ絡みの平々凡々な失墜のお話があるばかり。
うーん。その月並みさが狙いなのか。
サイコパスっぽい男や、犯されながらもマニキュアの乾き具合の心配をする序盤が素晴らしかっただけに。
ただし一点、最後の最後にぞっとする場面があって、そこは素敵だった。
また、カバーは単行本のほうが素敵。
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お金の怖さを描いた作品だと思っていたら後半で印象ががらりと変わりました。過去に犯した罪の載った新聞を手元において消費しながら、善人であろうとする古書店店主と、自分が犯した罪の証をゴミ箱に捨てて忘れようとする人物。二人の「贖罪」の物語でもあります。たとえ法的な罪からは逃れられても、その罪と向き合わない限り、殺人者は永遠に孤独の中にあるのだと思います。
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多重債務とばらばら死体の話。
久々に読んだ桜庭さん。
湿ってて暗くて重たい。
何にせよ借金は恐ろしい。
若い頃無知ゆえローンを組まされたことを思い出した。
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消費者金融のアリジゴクにはまりあがく男女の様子を描いた作品。
そこにひろがる暗さ、無気力さにせつなくなりました。
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そんなそこここに借金ってありふれてるもんなん?と思った、多重債務になるほどの。
途中から面白くなってきて、エピローグでなるほどと。善とも悪とも書かないのが良いよなー
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ばらばら死体というタイトルからミステリーかと思っていたら、群像サスペンスだった。借金追われてどうしようもなくなった人々の顛末。全体的に薄暗く私の好みではなかった。犯人がのうのうと生きているのも個人的にはちょっとあれ。
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率直な感想が「私の男」に似ている。だった。
ただ、「私の男」はもやもやが残ってすっきりしなかったところが私には駄目だったので、「ばらばら~」の方が好き。
身近に感じる怖さ、背中を知らぬ間に通り過ぎるリアルな怖さが不気味で心地よかった。
ばらばらに感じる怖さ。
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再読。消費者金融、多重債務、サラ金といったテーマを描いているのに、その社会問題に重心がないところが桜庭さんらしい。登場人物たちが堕ちていく暗さにひきずりこまれそう。犯罪者は捕まるか、死ぬかという結末が一般的だが、このラストは暗示的でよい。この曖昧さが倫理的に許されるかどうかは疑問だけど。
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○ばらばら死体ができ上がるまでどのような心境の変化があるのか。内面に迫るルポのような細やかさを備える一冊
大学講師の吉野は、昔世話になっていた「泪亭」という神保町の古書店で沙漠と出会う。自分の境遇と重ね合わせた吉野は、昔から持っていたカギを使い部屋に侵入し、沙漠を襲う。金がもらえるのでは、と思った沙漠も吉野に迎合し、受け入れる。ある日吉野は沙漠を連れ出し、実家のある下北半島に車で向かうが・・・
貧困が人間の何を変えるのか、裕福な人との違いは何なのか。
何が違うというのだろう。だって、同じ人間ではないか。
でも何かのはずみで、何かのきっかけで転落するし、人を殺してしまう。
淡々と、吉野、沙漠、沙漠の友人・里子、泪亭の主人・佐藤、吉野の娘・夕のそれぞれの口から、吉野や沙漠の生活や生き様が語られる中で、人生のどこにいったい転落してしまう危険性を孕んでいるかなんてわからなかった。吉野は大学講師という職をしながらも借金の返済生活を続けていたし、佐藤も昔の自動車事故をずっと引きずったまま生活している。
淡々と、吉野は沙漠を殺す。
昔母親を殺したときのように、淡々と鉞を振り下ろし、淡々と道すがら破片を捨てていく。
淡々と語られる口調はなぜか逆に人間それぞれの人間味を表しているようで、ルポを読んでいるかのような、殺人者と周辺の人間の内面を細やかにとらえた作品。しかし淡々と色がなく描かれているが、そこに殺され方のグロさが赤くアクセントとしてずっと残り続ける。
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怖い話を期待して購入。
夏にお勧め的なPOPもあったし。
しかし、騙された感が…
Prologuで、既に男か女か殺される。
期待したんだけど…な〜
ただの多重債務の人間模様。
ドキドキもハラハラも怖くも無い。
数時間で読了出来た。
'14.08.14読書完了
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おもしろくない。でも文章はすき。ファミリーポートレートみたいなのを期待したけど…なんか…胸くそ悪い話?ってかんじ。
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ごめんなさい。下北半島にゆかりのある者は、ちょっと冷静に読めないかな。斧ではなく鉞だったのはそういうことかというところ。
相変わらず、現実の日本を舞台にしているはずなのに、どこか異世界にいるような幻想をいだかせるのは、桜庭一樹節というところ。特に、エピローグでネタにされている(登場人物に不思議がられている)服装なんて、どう見ても、我々が現代経験している文化と断絶があるでしょ、なんて感覚があるよね。とっても健康体なのに、とても年老いたイメージがスーパーインポーズされるというのも、魔術的リアリズム的な表現なのかもしれないな(読んだことないんだけどさ)。
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20141214 うまいこと誘惑されて本気になるとはぐらかされる。気づいたら読み終わってしまった。読後感はかなり悪い。