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過去の謎をめぐるミステリ。
どこか心温まる穏やかな短編集です。
「忘れ物が届きます」とはホントに上手い題名だと思います。
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隠されたまま、明かされなかったまま、そっと昔のことになってしまった謎がある。その謎が、人と人の出会いでいま、紐解かれる。
小日向弘司は、営業先で偶然小学校の頃の教師に出会う。その教師は、かつて弘司に起こった事件について、ずっと頭を悩ませていたという。教師によって語られる、事件の真相とは。(「沙羅の実」)
香留は、とある富豪の奥様の回顧録を書くという仕事を受けることになる。上品で凛とした奥様。鎌倉の別荘で、美しい庭を眺めながら奥様が語ったのは、むかしむかしの恋の話。(「野ばらの庭」)
ほか三編。
昔の謎が偶然とかれることになる短編集。
沙羅の実は、非常にいい話なんだけど、どう考えても謎がとかれることになるきっかけが唐突で、そこに違和感を感じてしまって身を入れて読めなかった。いい話なんだけど。
逆に野ばらの庭は、雰囲気もよく、爽やかで、奥様も素敵。だけど、その最後の悪あがき必要だったかなあ。もう80でしょ。
大崎さんのミステリ話は、全体的に話の雰囲気と謎、登場人物の行動にちぐはぐさを感じてしまう。えっこれそんな大事なの?って思ってしまうんだよなあ。だからお仕事小説のほうが好みだ。でも雰囲気もいいし、さらっとよめるし、それはよかった。
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些細なきっかけから、過去の事件の謎?真相が明らかになる。
そんなお話しが5つ載ってマス。
謎のままになっているのは、誰かの優しさのおかげだったりするから、読み終わるたんびにホッコリできるし、目が潤むww
ちょいミステリ−から事件まで、いろんな内緒を楽しめます♪
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知られていなかった真相が
時を経て、意外なきっかけから解き明かされる。
「沙羅の実」「野バラの庭へ」が秀逸。
「雪の糸」は話の進め方が強引すぎ。
【図書館・初読・6/12読了】
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「沙羅の実」「君の歌」「雪の糸」「おとなりの」「野バラの庭へ」の5作品。
☆4.5かな?野バラがちょっとだけ、ん?という感じでした。
大崎梢さんらしいミステリーです。
共通のテーマは、解かれるミステリーが今現在ではなく、それぞれ以前のお話ということ。それが表題と結びつきます。
印象的な「沙羅の実」で一気に引き込まれ、「君の歌」はほんわかで、してやったりな感じ。
「おとなりの」も良かったです。
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日常の中で浮かび上がった過去の事件。それにまつわる過去の謎が緩やかに解き明かされるミステリ短編集。あまり物騒な事件ではなく、読後にはほんわかとした雰囲気が残る、あたたかい作品が多いです。その穏やかさが「忘れ物」なのかな。
お気に入りは「雪の糸」。些細な疑問点から紡ぎだされたこの結末は、とてもほっとさせられるものでした。
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「忘れ物が届きます」うまいタイトルつけたなぁ~(^^)どの話も過去に起こった事件の謎が解き明かされていく過程だけでもドキドキ(゜゜;)なのに、最後のもう一捻りで度肝を抜かれたΣ(´□`;)あれこれ考えずに素直に読むと余計に驚く(^^;)「野バラの庭へ」が一番のお気に入り♪
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不可解な事件短編集。
最初の話には驚きました。
最後の落ちまでいって、もう一度気になる所を読んでみると
確かにつじつまがあいます。
まさかというか…まったくそこは考え付きませんでした。
よくよく拾っていけば、最初から不思議だらけなのですが。
そして4つ目、おとなりさん。
一瞬まさか!? と思う方向へと話が進んでいましたが
そうではなくてよかった。
というよりも、読んだ後我に返ってみれば
動機がないぞ、という話。
あまりの真剣さに、そうかもしれない、と
納得してしまう内容でした。
まぁ普通、大事な子供に関する事は
かなり深刻に考えてしまいますがw
最後の書きおろしは…男ってそんなもの、と
ものすごく納得できるものでした。
この時代で考えると、かなりお嬢様は行動派ですが
男は大概ずるいもの。
いやこの男がナルシスと状態だった?
しかし…女はすごいです、はい。
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ブランチで紹介されてるのを見て読みたくなりました。
読んで思ったのは、短編ミステリはとても苦手だということ。
話の中に入り込めないうちに、謎が発生して、
解決の糸口を見逃したまま結論に辿りついちゃう感じです。
(単に集中力が足りないだけかな…
それぞれのストーリーに、
それぞれほっこりする要素はあるんだけど、
消化できないまま読んでるから
焦ってミステリ要素の部分だけ何度も読み返してやっと理解する感じ。
話自体はとても好きなんだけど…
せめて中編くらいで読みたいなぁと思いました。
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ミステリー5作の短編集 。過去にあった 未解決(!?)な事件が、現代になって 解き明かされていく…オドロオドロしくない スッキリホッコリした ミステリー。私は 1作目の 「沙羅の実」が 好きです。
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『忘れ物』が届く、というよりは
『失せもの』が出てきます、てな印象を受けた。
何が違うの? といわれそうだが私の中ではだいぶ違う。
『沙羅の実』のどんでん返し感の鮮やかさが印象的。読後感が若干ひんやり。
すべてが明らかにならないところもこの話では効果的だったと思う。
『君の歌』もやっぱり鮮やかにひっくり返してくれたのだが
その返し方が前向きというかほっこりというか。
似たような作りの話なのに印象が真逆なのが面白かった。
最初の2編をワクワクドキドキして読み終えた3編めの『雪の糸』。
…なんというか、よく知ってる地名を出されて目が曇った。
知っている場所だからこそ、
作中で違う名前で語られるモノたちを詮索したくなったり
そこは違うぞという違和感が浮かんだりで
本筋に神経が行かなくなってしまったというか。
2回読み返したんだけどダメだった。申し訳ない。
つーか『特捜刑事 木佐貫大介』のモデルって
間違いなくあのドラマだよね…( ̄ー+ ̄)
『おとなりの』が王様のブランチで紹介されてた話。
もっとダークな結末かと思ったら意外とほっこりで吃驚だ。
『野ばらの庭へ』は仕掛けが壮大で読み応えあり。
ちょっと『ようこそ授賞式の夕べへ』を思い出した。
舞台となった鎌倉は『ふたつめの庭』と近いのかな???
基本的に5編とも似た作りの話ではあった。
最初のインパクトが大きい分
ちょっとした尻すぼみ感は否めないのかなぁ…
というのが正直なところ。
まぁ個人的には地名に引っかかったわけだが( ̄∇ ̄;)
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想い出の中に取り残された謎をめぐるミステリー短編集。
ひとつめの作品が良かった分、それ以降の話はうーんってカンジでした。
過去のことを思い返すキッカケがやや唐突な印象。
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内容紹介
想い出の中に取り残されていた謎をめぐる、ミステリー珠玉集。
あの事件は、結局誰が犯人で、どう解決されて、彼や彼女はどうかかわっていたのだろう──。
知らされていなかった真相が、時を経て、意外なきっかけから解き明かされる。
多彩な趣向が味わえる、五つのミステリー。
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あのとき実は・・・の連作短編集。沙羅の実の結末は思わず何度も読み返した。作者によってはドロドロのミステリーに仕立てるんだろうなと思う題材も。どれも読後感は爽やか。
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過去にあった、そういえばあれって何だったんだろう。の、謎が解明。
短編集。
でも最後の話がイマイチよく分からなかった。
2014年8月24日