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読了。タコは心臓が3つあり血が青い。地球上の生物の95%は無脊椎動物であり、タコは無脊椎動物の中で最も頭が良いと言われている。そんなタコを生物学的にも料理的にも幅広い特殊な愛情で掘り下げていく。
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タコと言えば、前回のワールドカップで話題になったパウルくんだ。ドイツのオーバーハウゼンの水族館シー・ライフで飼育されていたマダコで、サッカードイツ代表の結果を予想して有名になった。そして、今週の火曜日のGoogleのトップページに登場したのが、タコ。天国から試合の結果を予想している姿を描いている。
驚いたのが、心臓が3つあることだ。1つは、大部分の働きをこなして、残りの2つがh所の役割を果たしてえらに血液を送る。なぜ3つあるのか気になるが不思議だ。それにうらやましいと思ったのが、人間と違ってエネルギーの多くを成長に回せることだ。特に女性なら羨望のまなざしで見つめることだろう。
タコは引越し好きだそうだ。著者曰く「平均的なニューヨーカーよりよく引越しをする」とあるように、一所懸命にとらわれることなくより良い住処があれば求めて次から次へと渡っていく風来坊といったところか。
最近の研究では、タコは目印を選んで擬態することがわかってきているという一節を読んで、タコが海のカメレオンだったとはびっくりした。他の生き物を翻弄するテクニックを身に付けていたとはただ者ではないな。
イギリスでは、タコは、研究対象として脊椎動物と同じレベルで扱われ、痛みや苦しみなどを与える可能性がある実験から法的に保護された唯一の無脊椎動物になっている。タコの知能の高さを物語っている。
タコがハイテクの世界でも注目を集めている。タコの吸盤には、情報を収集する能力があるとして研究機関で、吸盤からの情報伝達経路を研究している人たちがいる。吸盤のことを「ミニ脳」と呼んでいる人がいるくらいだ。タコも調べれば調べるほど奥が深い生き物だなあ。
パウル君について
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%82%A6%E3%83%AB_(%E3%82%BF%E3%82%B3)
Googleのトップページに関する記事
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1406/17/news141.html
Scientific AmericanのOctopus Chronicles
http://blogs.scientificamerican.com/octopus-chronicles/
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タコについて広く紹介している。
タコ自体のこと、そこから派生される研究のこと、タコの環境のこと…
ただタコ触手のエロについて、日本で流行っていると紹介されてて、顔が微妙になってしまった( ̄- ̄)
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タコ いちばん賢い無脊椎動物
キャサリン・ハーモン・カレッジ
日本人にとって身近な生物である「タコ」の謎に迫る本。地球上の全生物の95%を占める無脊椎動物のうち最高の頭脳を持つと言われるタコの、未だに謎が多い生態や最新の研究成果を紹介する。作者は動物ジャーナリストであるため、生物学者のみならず、イタリアのタコ漁やギリシャのタコ料理店等も取材し、食材としてのタコ文化にも迫っている。
以下印象に残った事を列挙
・イタリアのヴィゴという町がタコの一大集積地である
・タコには心臓が三つある。また、タコの血にはヘモグロビンではなくヘモシアニンが含まれているので青い
・タコが自由に擬態できるのは皮膚に色素胞と呼ばれる色を出せる細胞があるため。他にも、光を反射できる虹色細胞や反射しない白色細胞も持つ。アメリカ海軍もタコの皮膚の研究をしている
・タコは飼育員の見分けがつくほどに賢く、気に入らない相手に墨を吹きかけることもある
・タコの腕には神経束があり、脳を通すことなく動かせる
・タコの吸盤は着脱をタコの意思で自由に行える上、一つ一つを独立して動かせる
・タコは寿命が数年しかなく、殆どの時間を孤独に過ごし、交尾後は間も無く死ぬ
タコについては人並みに知識があるつもりだったが、読んでみると知らない事ばかりだった。これほど面妖な生物が平気な顔をして海を泳いでいるのは驚くべきことだ。後書きには本文中で言及される動画のURLが載っており、タコの擬態等の様子をより詳しく見ることができる。
作者は本文中でタコについての書籍やキャラクターによく言及しているのだが、中でもアリストテレス『動物誌』からの引用が多い。『動物誌』は未読なのだが、アリストテレス=タコマニアのような印象が自分の中で出来上がってしまった。
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読んでいてタコが愛しくなる。タコ飼いたいなあ、と思わせてくれる本。そして食べたくもなる。
タコのもろもろの知識が詰まっている良書なんだけど、なんかエッセイ風・文学風の記述が妙に多いのには違和感。別に嫌なわけじゃないけど、こういう記述をなくせばもうちょい薄い本になれたのでは?
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我が家には「たこちゃん」(そのまんま!)というメンダコのぬいぐるみがある。
いろいろ細かい設定はあるのだが、それはともかく、そんな愛すべき「たこちゃん」、実は謎多き生き物だという。
食べるのも美味しい、見ても可愛い、それにくわえて、とても賢いタコ。
一体タコとはなんなのか?
タコの魅力と謎、そして人間の生活にもたらす影響まで網羅、いや、蛸羅した本書。
タコの世界へようこそ!
タコには心臓が三つ、血液は青い。
なんと、まずそこから驚きだ。
ふにゃふにゃと柔らかい体は、突起を出してイガイガした雰囲気もだせるし、色だって変えられる。
それなのに、タコは色盲だというのだ。
いや、本当は色覚に異常があるのではなく、人間にはわからない波長のものが見えているのではないか?
シャコですら12色、に加えて偏光も感知できるそうだ。
生殖の仕組みもまだ完全解明には至っていない。
しかも、タコの寿命は驚くほど短い。
だから、タコは養殖されていないのだ。
いつかは近大マグロのように、養殖される日が来るかもしれないが、それまでタコは乱獲せず、謎の解明のために保護することも一定程度は必要であろう。
知れば知るほど不思議なタコ。
先日の夕飯はキムタコ(キムチーズタコ)にしたのだが、中々感慨深いものがある。
身近なのに謎だらけのタコ。
我々はタコ足の迷路にどうも迷い込んでしまったらしい。
研究はまだまだ続く。
いつかそれを応用しようとしているが、我々人類にはタコが日常的に行っている行動すら真似できない。
タコ、恐るべし!
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単体の動物学はどうもジャーナリストによるエッセイ化の餌食になりやすい。
生物を深く掘り下げるのではなく、筆者がどこでどういう研究者や漁師に出会い、何を見聞きしたのかを語る構成は、
読みやすくはあるのだが印象でしか語られないため確実性・正確性に欠ける。
「タコは心臓が3つあるらしい」とか「脳以外の部分も使って触腕を正確に動かすらしい」とか「交尾・産卵後はすぐに死ぬらしい」ぐらいの曖昧でなんとなくの知識ならば得られるので、そういうものとわりきって諦めて読むならば、時間つぶしに出来ないほどひどい本ではないだろう。
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・タコは心臓が3つある(2つは補助的なものだが)
・吸盤だけでもうごかせる(腕を動かさず、吸盤使ってバケツリレーみたいなことができる)
・腕には味覚・視覚がある
・寿命が短い(だいたい数年)。雄雌子孫を残すと死んでしまう。
・子供を作る時以外は1匹で生きている
だそうだ。
本文は、どうでもいいようなこと、同じようなことをだらだらと書いていて、読むのがかったるくなった。
https://seisenudoku.seesaa.net/article/472426040.html