投稿元:
レビューを見る
35年勤めた会社を定年退職した主人公。退職したことで様々な軛から放たれ、誰憚ることなく悠然と飲み且つ喰らう自分を「野武士」に例え、一品一品味わってゆく。
焼きそばやタンメン、アジの干物など、決して高価ではないけれど、提供する側の心づくしが見えたり食べる者の姿勢によって何倍も美味くなるような品が取り上げられています。
60歳男性の見事に枯れた感じが趣深い。
ビールと日本酒がよく合う漫画。
投稿元:
レビューを見る
【タンメンじゃなきゃ駄目、とかよくわかる】
定年後に、フラッと出かけたところで食べる飯の、そして酒の旨さ。グルメ、という言葉に何かを誤解する人もいるかもしれないが、そっちのいわゆるグルメではなくて、あくまで久住昌之のグルメ。だからオッサンが喜んだりがっかりしたり、に焦点があてられている。
店選びを失敗した時の自分に対する言い訳や諦めの執拗なまでの描画は素晴らしい。知らない土地で、女将と常連と3人だけ。最初に苦手な食べ物を出された。あなたならどうする。昼酒やら、知らない土地で店がハマったときの嬉しさはいうまでもない。けれどオッサンよ、きっとあなたは自分で飯を作ったら、それはそれで幸せだよ、野武士っぽいかわからないけど。でもこういう人、そば打ちして店出したいとか言いそう。そしてすぐにやっぱり無理だとかいいそう。そういう、野武士を気取った小市民の話。身に沁みるわ。
投稿元:
レビューを見る
定年後のサラリーマンが、ぶらり立ち寄った食事処での食事。
相変わらずの細かい描写(料理、店、心理描写)が楽しい。
定年後に独りでここまで楽しめると幸せだなと。
投稿元:
レビューを見る
とにかく料理が美味しそう!!
麦とろご飯のすする音が独特でツボでした(ドゥルルルってやつ·笑)
中にはお店のハズレエピソードもあって、それはそれで印象的でした。