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カネさえ払えばどこにでも行けると思ってる冒険・秘境好きな人や格安旅行が好きな人は必読。要するに、売り手も買い手も欲望に目が眩んで、効率重視でリスク軽視し、無茶しちゃうって事なんだろう。この事は旅行に限らないけど、場合によっては生命に関わる事もあるから。これからはカネと時間はあるが、体力のない高齢者の旅行事故が多発するだろうという事は容易に想像できる。
あと、現地住民とのトラブルは他者の軽視が原因だろうな。それで殺されちゃうってのが日本の常識が通用しないという事なんだろう。海外で写真を勝手に撮ったら殺される事もあるって事を知っておく必要はあるだろう。そもそも写真は暴力だという認識がない人が多い。日本も観光立国とかいって外人を多数呼び込もうとしているが、トラブルは多発するだろう。外人の常識は日本の常識じゃないので、見ていて正直ウザイし。双方で「観光客」のあり方が問われると思う。
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子供にカメラを向けて襲われることもある。
観光公害は地元住民にのみ災厄をもたすケースばかりではない。
ツアー事故はマスツーリズムの宿命だった。その良質化はツアー事故が起こらないようなリスクとの向かい方においてだけでなく、観光地にどのような災厄ももたらさないためにも必要である。
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団体旅行マスツーリズムは欲望の実現と便宜性追求を本質に持つ。マスツーリズムの性格が1つ目。公募登山隊、辺境ツアーでの「最悪の事態では自己責任」に自信を持てなければツアー参加すべきでないという原則と相反する。これが2つ目。大量観光の弊害と弊害低減のためのマスツーリズムの多様化、大量観光とスモールツーリズムの棲み分けによる満足度向上、観光形態を選ぶことで観光がより広い範囲で成立しうる可能性が3つ目。
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ツアー事故そのものの分析を期待していたが、事故の分析よりもツアーそのものの解説がメインでその意味で期待は裏切られた。
他方で、読み終わると自分も旅行に行きたくなっていた。
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乗客の安全を守る義務と旅行目的到達にいく義務の矛盾によりツアー事故は起こる。それは少し頭脳を働かしたら誰でもわかることなので、元旅行会社勤務ならではの知見を読みたかった。
トマス・クックの19世紀の鉄道黎明期のツアーや、現代の旅行会社向けに特別開催されるイベントなどの挿入と、ツアー事故はなぜ起こるかという本書のテーマとの関連性がいまいちしっくりこない。
本全体としては、良く調べてはいるが深い洞察もないという感じで、大学生の卒業論文を読んでいるような気分になった。
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ツアー事故の分析は詳しい報告書などが出ているので、そちらを改めて読めばよい。本書は、我々の記憶に残るツアー事故をコンパクトにまとめ、問題点を世に問う。ツアーの在り方について、参加者も充分考えるべきである。
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大衆ツーリズムについて、歴史から背景などを解説。◆トラウムシの事故は、羽根田の本を熟読したのでななめ読み。◆◆スモールツーリズムが私には合っているけど、体が利かなくなればお世話になるのかもなぁ。日本の観光地でも。◆◆狂言の稽古にも通じる気もする…